ふつつかな悪女ではございますが
」のレビュー

ふつつかな悪女ではございますが

中村颯希/ゆき哉

大好きな作品!だけど…

ネタバレ
2022年4月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 玲琳や慧月をはじめとする女性陣がとても素敵で大好きな作品。
一巻からワクワクしながら読んできたのですが、最新刊で苦しむ雲嵐を○そうとする玲琳に…
「雲嵐の辛さがわかるくらい、玲琳もさぞ苦しかったんだろうな、可哀想」と思う前に「傲慢だな」とモヤっとしてしまいました。
「苦しんでいて可哀想で見ていられない。わたくしが発破をかけたからわたくしが責任をとらなければ」という発想なのでしょうが、他人の生き死にを貴女が決めちゃ駄目でしょ。生まれた時から人の上に立つお姫様やっていればこういう発想になっても仕方無いのかもしれませんが…
でも玲琳は好きなので複雑です。

あと皇太子・尭明がまったく好きになれないのが悲しい。恵まれた立場であるのに特定の相手への贔屓が酷く、特に器の大きさを感じさせる訳でもなく。せっかく玲琳が魅力的なのに、食い合わせが悪いように感じます。「生まれながらの龍気」という名のチートがなければ普通に嫌な奴では?
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