このレビューはネタバレを含みます▼
他の方のレビューを見て、話しがかなり重そうだなと…もはやBLのくくりにしてはいけないような雰囲気もあったので購入するかめちゃくちゃ迷ってました。クーポン出たと思ってBL検索したらなんと2件。そのうちの1件がこれ。もう読めという運命。結果、買って良かった面白かったです。
小さい頃によく遊んでいたコオリオニという遊びをこのような作品に仕上げたのはすごいです。道民なのでよく「エッタ」も使っていました。ちなみに「バーリア!」もありました笑
一巻では、八敷と佐伯の関係性の主観的違いに凍りつきました。客観的には持ちつ持たれつな助け合って支えあってという2人であってほしいと思いながらもそうですか、、あなたはコオリの女王だったんですね…という感じ。佐伯のように、俺の存在価値を奪わないでくれって心情、日常の中で時々あったりしません?自己肯定感が低い人というか…この漫画での心の叫び、響くんです。
鬼戸については、イマイチよくわかりません!好き勝手生きている人が妬ましい?許せない?警察という組織の中で父親からの刷り込みもあってか言うことを聞いて生きて行くのが当たり前な男。そんな中、八敷とビジネスパートナー的な感じになってヤクザの世界に身を置くわけですがとてもお似合いです。わりとすぐ八敷との関係が始まりお互い惹かれ合っていきます。もちろん鬼戸にもツラい過去があったわけですが…それはニ巻目で読めます。色々な出来事の真実を見せるタイミングが絶妙でひどく揺さぶられます。うわ…そうだったんだ…って読みながらポロッと呟いちゃいます。情もなく平気で人を裏切る八敷ではありますが早い段階から鬼戸に絶対的信頼を置いてるのはなぜなんだろう?鬼戸もなぜ八敷を信じていられるんだろう?と疑問がありますが残酷な内容が続く中で、唯一2人の愛が見ていて救いかもしれません。悪党な部分が似ているんだそうです。
グロい場面とか多いと書いてありましたが、自分はなんともありませんでした。想定内の世界観でした。
とにかく劇薬のようなこの漫画。ぜひご堪能を!