このレビューはネタバレを含みます▼
短編27ページ。
とても斬新で、令和のリアルな話かと思いました。
こんな2人がノンフィクションでいてもおかしくない。
受けが頑張って拡張も洗浄も済ませ、本番のアノ最中に攻めのお腹が鳴る。
受け「三大欲求の性欲中に食欲も!?嘘だろ?」
なんだろう、この素朴な面白さ。
そうだよね、そういうことも有るよね。
お腹が鳴るのは仕方無いよね。
しかも食欲を優先しようとしちゃう。
あざといと言うより、可愛くて憎めないよなぁ。
飄々としているけれど、芯が通っていて受けを大事にしているのが伝わる。
この攻め好きだな。
三大欲求って睡眠、食、性なんですが睡眠、食と性はイコールじゃないよね。と常々感じていたので、性欲じゃなくて排泄欲はストンと納得した。
ほのぼのする2人の会話の中にも、パートナーシップは有るけど同性婚は無いじゃん。とか、
唐揚げ食べたら続きが出来ない。とか
ピリッとするリアルな場面が自然に入ってくる。
そうなんだ…自分の無知さを思い知らされた。
袋が有料な場面が有ったり、現代を生きている男同士のリアルな恋愛を覗き見ているようでドキドキする。
受けも攻めも考え方が違うけれど、お互いに大切に思い合いながら、バニラで良いって言える2人の関係性って素敵。
ずっとこんな時間が続けば良いな。
こんな素敵なBLが読めると思わなかった。
これは次に読む 「はいらなくても、いいじゃないか」の期待が高まる。