いとしい君に愛を乞う
」のレビュー

いとしい君に愛を乞う

宇奈月香/園見亜季

強制ハピエン

ネタバレ
2022年4月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 力量のある素晴らしい作者様だと思いました。読ませる力が強い。作品の9割がハラハラした展開で終始主人公可哀そうでした。が!好きではない作品でした。おそらく作者様にとって主役はヒーローの方で、ヒーローを幸せにするための道筋を作ってからこの話を組み立てたんじゃないかなと。だから最終的には主人公ではなくヒーローに都合よく話が展開していきます。どれだけヒーローが酷いことしても主人公はヒーローを愛することをやめられず、逆に征がどれだけ主人公を愛しても主人公はヒーローしか愛さないところとか。主人公自ら「大学時代のような気持ちには戻れない」と感じているにもかかわらず元鞘に収まるところなど、まるで呪いにでもかかったかのようにヒーローしか見てない主人公に物語の強制力を感じてしまい、どうしてもそのあたりの予定調和が、ご都合主義展開嫌いな人間としては芝居じみてたかなという印象になってしまいました。あと個人的に気になった点は、この話にベッドシーンの詳細はいらないのでは?というところと、沙帆の恐喝を犯罪だと怒るヒーローだけどお前のやってることもレ〇プと誘拐監 禁にDVだからな?それにタイトルの「愛を乞う」前に謝罪と贖罪が先だろ!そんなんだから主人公に恐怖心抱かれるんだよ!とは思いました。
いいねしたユーザ3人
レビューをシェアしよう!