春淫狩りシリーズ
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春淫狩りシリーズ

高月紅葉

ツンデレえろかわ受け

2022年4月22日
タイトルと表紙のインパクトすごいですが、内容は美しくほろ苦く甘い青春という感じでパブリックスクールという格式高い世界観を損なうことのないものでした。

優秀で美しく気高い受けは好き避けして攻めとの仲を長年拗らせていた訳ですが、ド不幸中の幸いで想い人に抱かれることになって、嬉しくてそしてこれが最後だと思うと公開セッなのどうでもよくなっちゃって腰振っちゃうえろかわボーイなのでした…けしからん。
Theできる漢な攻めも水面下で受けのために動いて悪者の成敗と同時に恋人宣言するっていう惚れてまうやろ案件でした。


あと、なろう系小説を読んだ後だったので、改めてプロの文章力の素晴らしさに感動しました。
情景の美しい表現力、文章のリズム感、無理のない場面の切り替えや、濡場の臨場感、中弛みしないストーリーの構成と程よいページ数。
(固めの文体や厨二病感あるネーミング、裏のある言葉の掛け合い、紳士ぶったキザな口説きはパブリックスクールという世界観での醍醐味だと思っています)
プロってすごいな〜!

挿絵なくても楽しめますが、笠井先生の耽美な絵大好きなので入れて欲しかったです!
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