このレビューはネタバレを含みます▼
好きな作者様のひとり。甘酸っぱいみはなだなストーリーが好きで、ふと読み返してます。受けの栗原は、今までいつも1番だった自分が、攻めの川瀬がいることで1番になれず、焦燥感から川瀬を敵視し、どんどん自分を追い込んでいってしまう。理不尽に川瀬に突っ掛かる栗原だけど、川瀬は何かを感じて分かってるんですよねぇ。そして、それが親を喜ばせるために、親の笑顔を見たいがために栗原は必死になってるって知る。川瀬も川瀬で家のために、必死に頑張ってる子。結局は自分のためなんだけど、形は違っても、どちらも誰かを想って頑張っている。健気じゃないですかぁ。最初は川瀬が栗原を心配して、放っておけなくておせっかい焼きまくるんだけど、そのうち、なんでも背負い込んでいい子すぎる川瀬を、今度は栗原がさりげなく支えになろうとする。なんか…ストレートじゃないけど、さりげなくお互いに想っているであろう描写が、なんとも可愛い。川瀬が栗原への気持ちを自覚した時の描写も、あー…ねぇ…ふふふ、ってな感じで可愛かった。案外オールマイティーっぽい川瀬だけど、恋愛に関してはヘタレなのか、その辺は栗原のほうが男前だった(笑)最初は目で人殺せそうなくらいツンツンしてた栗原だけど、川瀬の前で号泣してるとこも可愛くて好きだし、終始なんか色っぽくてよかった。好きだわぁ。アオいハルの心が、薄く色づく水縹のようで、繊細で可愛くてキュンとくるお話しです。アオハル好きの方、ぜひ!