けだもののように
」のレビュー

けだもののように

比古地朔弥

傑作の一言。惜しみない拍手を贈ります

2022年4月26日
スゲーかった。素晴らしかった。感動した。こーゆー漫画が存在するんだと嬉しくなった。マジで泣いた。

こんなにいちいち丁寧に人間の弱さや汚ならしさを、料亭の女中さんよろしくアク取りみたいに掬って。そのお玉の中に1mm程の小さな真珠を見つける感覚。

『綺麗は汚い。汚いは綺麗』のマクベスよろしく胸に突き刺さり終始震える感動でした。

漫画のような映画のような。勝手に自分の頭の中で映像が出来上がるような。サントラもつけちゃうような。そんな脳汁がやばい。

少し手塚チックの作画も胸にグッとくる。後期の山下和美さんの雰囲気も少しあり(作者様。失礼だったらごめんなさい。でも大好きです)

コマ割や擬音表現もぞくぞくします。フラッシュ等も「よくぞ!」といった感じでスバラシイ。

そこらの変な映画や小説では体験できない事を不意に拾ってしてしまった気分です。とにかくスゲー(゜д゜)

他の作品も読ませて頂きます!作者の比古地様!めっちゃくちゃありがとうございました!!!
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