ナルシス察して君





2022年4月26日
ナルシス察して君が、自分を語り、誘い受けで自分を褒めさせる、というスタイルでストーリーが進んでいきます…。会社の飲み会で、嫌な上司を誉めさせられている可哀想な同僚を見ている気分に近いものがあるのですが、もっとヤバい感があって、「他者」が「自分」を引き立てるためにしか存在していない。察して君しかいないマイワールドで「褒めてないフリして自分を褒め称える自分」とブツブツ話している察して君、みたいなイメージを受けちゃう。察して君がふと気がつくと、そこは4畳半のゴミだらけの部屋で自分しか居なかった、というホラーに変更しても違和感ないよねえ、と思いながら読みました。

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梔子 さん
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