おおきい小竹とちいさい武田
」のレビュー

おおきい小竹とちいさい武田

重い実

手のひらと胸ポケットは幸せの象徴…なのに

ネタバレ
2022年4月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ ★おおきい小竹とちいさい武田、巨人族と普通サイズ人間の人生をかけた愛。(4/27まで重い実作品セールですよ)

★手違いで入学した普通高校から、いつの間にか転校していた小竹の転校先を突き止めた武田は…。

★目次ページ、武田がいないんですよね。最初は気に留めていませんでしたけど、再読のときに気付いて、何だかいたたまれなくなりましたよ。カーテン越し…キツかったな。でも、妙に納得もできてしまいます。愛情と快楽(気持ちよさ)と接触(セッ//クス)が一致した時の幸福感を想像できるDKが、好き合っているのにその幸福感には辿り着けないやるせなさを秘めているな、と。「充分だ」と思う(思い込もうとする)姿が、切なさを通り越して苦しくなります。武田のことを許せないと思うのは当然の感覚だなぁと思いますし(大橋も酷いですよね)、私も見たくなかったですけれど、小竹は、武田のことを全部分かっているのですよね。外野は何も言えないな…と思いました。でも、森が怒ってくれて良かった。自分のことだけ「砂漠」だなんて、ズルいですもの。

★上下巻共に電子限定特典含めて226ページ。下巻は小竹と武田が62ページ、あとは大橋と三宅のお話です。大橋と三宅は電子限定描き下ろし番外編も発売されていて、メインCPを凌ぐ勢いですよね。三宅が本当に健気でいじらしくて、最早「胸が苦しい…」の域です。ノート、見ちゃうよねぇ笑。

★重い実作品は全て楽しんでいますが(新刊『アホエロ4巻』も面白くてハッピー!)、本作は、きれいじゃないところがいいんですよねぇ。(大橋と三宅の貢献度も高し)
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