手を伸ばしたら、つばさ
」のレビュー

手を伸ばしたら、つばさ

山田ノノノ

何を描きたかったのか

2022年4月26日
以前試し読みで気になっていたので、セール+還元+クーポンのタイミングで読んでみました。
理系大学生の里見✖️力良のCP。タイトルと冒頭の雰囲気ですごく深い話なのかと思ってましたが、あっさりこじんまりしたお話で肩透かし…。(個人的な感想です)
攻めの里見が病み+執着系なんですが、そもそもなぜ受けの力良をそんなに好きなのか全く説得力がなくて、終始『ナゼ?』と疑問が。
力良は力良で人生初の告白を里見からされ、若干戸惑いつつもあっさり受け入れ、キスもそれ以上の展開も非常にトントン拍子で進みます。男女の恋愛漫画読んでるようなスムーズさに感じました。
いやいや、離島出身でスレてなくてももっと葛藤とかあるだろ、とスーッと気持ちが冷めてしまいました。
それでも購入した手前最後まで読みましたが、入り込めないままでした。
病み系の人物苦手なんですが、病んでる設定のわりにそうでもないので読めたんだと思います。刺青のエピソードがもっと濃いのかと思ってましたがそれもそんなでもなく。
理系の研究の描写がちょくちょく出てきますがそこも薄く感じました…人の研究手伝いつつ自分の研究も超レベルにこなす攻め、現実離れしすぎじゃ?と。そんなに余裕あるのか、はたまたとんだド天才なのか。
表紙のカラー絵はキレイだと思いました。
何にせよ、『BLはファンタジー』の格言を思い出すお話でした。
気になっている方はクーポンや還元のタイミングを待つのがおすすめです。総220ページ、電子書き下ろし有り。
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