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今月(4月1日~4月30日)
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シーモア島


投稿レビュー
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瀬ヶ崎瑞貴しか勝たん2023年10月11日総20ページ。本編ファンのための短篇です。
面倒くさい性格の男、好きじゃないのに、好きなんですよね、瀬ヶ崎。最高か。
素直じゃないキャラクターもイラっとしてしまうのに、一周回って葉も好きになってきました。瀬ヶ崎には葉なんですよねぇ。
酔っ払ってデレる瀬ヶ崎さんに会えます。2人の日常をただ眺めていたい方、ぜひどうぞ。いいね
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オジ好きではないけれど2023年10月11日攻受関わらず、オジさん好きじゃないんです。この作品も何ヶ月も前に試し読みして、ただでさえ食指動かないオジさん主人公なことに加えて、ファンシー趣味オジさん?ちょっとムリ…と思ってそのときはスルー。
今回ランキング入り+試し読み増量になっていたので、暇潰しくらいの軽い感じで改めて読んでみたら、ん?んん?続き気になる…と購入。結果、めちゃくちゃ良かったです!
39歳の主人公・雀が40までにしたいことリストを後輩の慶司に見られたことからお話が始まります。
一緒にリストを消化していく中で距離が縮まっていきますが、このリスト消化のそれぞれのエピソードがよくできてるんですよね。恋愛漫画の定型文のような展開で2人がグッと近付いたりすれ違ったりするんですが、心情描写がとても丁寧なので、本当にキュンとしたり、心が痛くなったり。お話に引き込まれます。
そもそも40までにしたいことリストのラインナップや雀のモノローグ、アラフォー同世代の方は大多数の方が気持ちが分かるのではないでしょうか。設定が巧みというか、こんなのアラフォーは物語に入り込んでしまうって〜!
雀は良い上司。仕事もでき、優しく、カッコよくもあり、魅力的な良いキャラクターです…なんですが、それ以上に、慶司ーーーー!!!好きーーーー!!!
こんなに好みの攻めがまだいたのか!!と思うほどに慶司が良いキャラクターで…彼を拝みたいがために何周も読んでます。個人的な好きな攻めランキングに入っちゃうよ…。
飄々としてるのに優しく、素直。適度に強引なのも良い。推せるCPです。読後の満足感ったら…。
部屋で着ぐるみ着てる四十路の設定はおぉん…と思いましたが、まぁマンガなので。飲み会で頭にネクタイ巻いた若手も絶滅危惧種とは思いますが、まぁマンガなので。
私のようにファンシーオジさんにギョっとした方も、一巻で起承転結キレイにまとまった良い作品なので読んでみて頂きたいです。
表題作のみ総246ページ。 -
展開早め、印象薄め2023年8月16日単話の無料試し読みで気になっていたので購入。
ハイスペ執着の小田島✖️卑屈陰キャの一木の社内同僚カップルのコミカルなお話。
キャラ設定もお話の設定も好きです。ツッコミ処ある感じで楽しいと思いました。
ただ、試し読みのときはテンポよく進むお話と、卑屈だけど心の声が面白い一木、グイグイハイスペの小田島の組み合わせが笑えたんですが、一冊にまとまると色々説明不足のわりにスピード展開でやや読者置いてきぼりな印象でした。
コミカル作風でも、感情の流れを丁寧に書いて欲しい派なのですが、小田島が一木を好きな理由が薄く、説得力が感じられなかった。一木も一木で薄いですが。感情への説得力が薄いので、キャラクターの行動が理解できないところも。
はたして一木はメガネ外すと可愛い系男子だったんだろうか…いまだにナゾです(笑)嫌いじゃないですが。
絵のタッチは好みが分かれるかもしれませんね。唇だけ妙にツヤッとしていて、なんとなく絵のタッチから浮いてるように感じましたが、私だけかしら。
クーポン利用で購入しましたが、個人的にはそれでもやや高いと感じます。気になっている方はクーポン+値下げを狙ってもいいかもしれません。
タイトルもキャラクター設定も好きだったので、またチェックはしようと思う作者様でした。
☆3.7くらいの印象でしょうか。総225ページ。 -
破れ鍋に綴じ蓋2023年8月16日本編でヒールだった桜次郎主役のスピンオフ作品です。
本編読んだときにはすごくモヤモヤが残るキャラクターだった(主に倫理面で)桜次郎。
個人的に好きじゃないキャラクターだったんですが、いやぁどうして、きちんと昇華させられています。彼の生い立ちや背景など、同情というわけではないですが、桜次郎があんな感じになった理由は納得。まさか桜次郎が可愛く見える日が来るとは。
桜次郎の監視役として家の人間が新たに登場します。
壱真というキャラクターなんですが、これがまたいいキャラクターで…ミナヅキ先生の画力あってこそですが、顔といい体格といい性格といい、ザ・BLの攻すぎて。
ジャンルでいうなら執着溺愛系の攻め。
同じ執着溺愛系の本編攻め・侑生が陽なら壱真は陰。でもダークではない。
静かに、ジワジワ、ジリジリ、着実に、確実に、桜次郎を自分に従えていく壱真の執着、嫌いじゃないです。
桜次郎には壱真じゃないとダメなんだろうな、このビッグラブがあってこそ桜次郎がヒトの子でいれるんだろうなと思わせるカップルに仕上がってます。また2人のお話読みたいです。
面白くはありますがやや薄めのお話でサラッとしてるかなぁと思うのと、本編に比べると濡れ場は少なめ。(ちゃんとあります、修正ほぼなし)
元々桜次郎が好きじゃなく、感情移入しにくいところもありなので☆4。画力が素晴らしいので、選べるなら画力込みで☆4.5です。クーポンor還元で購入なら大満足、定価だったら少し物足りないかも。
本編読んだ時はなんとなく性格読めない印象だった蔵持長男が、案外まともな?良きお兄ちゃんで安心しました。
総213ページ。いいね
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うーん?2023年2月2日鯛野先生好きです。が、この作品はよく分からなかったです…。
メッセージ性があるようなないような、アホエロ系なようなそうではないような…なんとも中途半端に感じました。ストーリー重視の方にはイマイチかと思います。
エッチなシーンは多いと思うのであんまり深く考えずに読みたい気分のとき向きかもしれません。☆3いいね
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最後までほの暗さが漂う2023年1月29日タイトルで『どんなお話だろう』と気になり購入。時代は大正。千代森家に仕える従者の芳野✖️千代森家の養子・伊月のお話が上巻、下巻は千代森家の当主・環が主役です。
うーん、登場人物に誰一人、全く感情移入ができないまま、物語に引き込まれないまま、最後までもやもやとした嫌悪感を抱えたまま読了してしまいました。
一言でいうと登場人物の好感度が低い。個人的にですが。好きだと思えるキャラクターがいないので誰にも感情移入できず。心理描写もモノローグも理解できず、上滑りしているように感じました。
主要キャラクターが全員まぁまぁなクズ要素を持っているので、好みがハッキリ分かれる作品だと思います。
そのクズ要素をキャラクターの魅力にまでは昇華させられていない感じというか、私はダーク系作品が好みではないので、ただただ嫌悪感を感じてしまって…。全体的に病んでいます。
キャラクターの掘り下げがもっとされていたら感じ方が違ったかなと思いますが、伊月にも芳野にも魅力を感じなかったですね…伊月、そんなに才覚あるの?芳野のキャラクターもイマイチよく分からない…。自分勝手な二人で幼く感じました。
環も大概なキャラクターではありますが、下巻の方が物語としては魅力的に思います。可哀想な人物ではある環…。結城とのお話ですが、結城もなかなかのクズなので…。救いがあるのかないのか。
どんなお話?と思って読み始めましたが、読み終わった後の感想は、何のお話だったの?という感じ。
人間の愚かしさや浅ましさというほどの深さは感じませんでしたが、そういうものを描きたかったのかな?だとしたらタイトル回収になっているのかも。
無理矢理描写、他の男と…描写が地雷な方要注意。
自分の好みの問題ですが、なんとも後味がよくなかったです。雰囲気のある作品ではあったと思うので☆3。
下巻の方が物語としては厚みがあるので上下巻とも読む方がいいかと思います。 -
あっさりサラッと2023年1月29日イケメンバスガイド宮田✖️実はイケメン運転手・彰吾のお仕事?BL。
軽い話を読みたい気分のときに購入しました。
本当に軽く、あっさり、サラッと終わります。絵のキレイさもあって二人とも可愛くはありますが、キャラクターもストーリーも薄い。ついでに二人の『好き』の気持ちも薄く感じました。
舞台が京都なのと、観光バス会社勤務のBLは今まで読んだことがなかったので、そこは珍しさというかオリジナリティを感じましたが、あんまり印象に残らないお話でした。読み返しはしないと思います。
絵はとてもキレイで、好きな方が多いのではないでしょうか。
個人的に定価では高く感じるので、気になる方はセールor割引でどうぞ。総177ページ、☆3.5くらいです。 -
溺愛ではあるけれど2022年12月2日試し読みで普段自分が手に取らない雰囲気のお話と絵だとは思いつつ、溺愛が好きなので読んでみました。
イケボの配信者とサラリーマンの組み合わせは面白いと思いましたが、ストーリーもキャラクターも薄かったですね…。
溺愛自体は良いのですが、攻の慧が受の秀一を溺愛する説得力がストーリーにも秀一のキャラクターにも感じられませんでした。説得力がないのでお話に入り込めず。
秀一がどんどん乙女化というか少女漫画化していくというか…個人的な好みの問題で、途中から見てられなくなってしまい、後半はかなり流し読みしてしまいました。
そもそも秀一はストレートのはずなのにな展開が多いのも気になって…。自分にとって印象に残るお話ではなかったです。
溺愛という点は本当に溺愛なのでその通りでした。
個人的には定価では高く感じる作品だったので、気になる方はクーポンや割引を待つことをお勧めします。
☆3 -
ダークジェネシス…(笑)2022年10月15日試し読みが面白くてそのまま購入。斜め上すぎる(笑)もうめっちゃ笑いました。深く考えてはダメです、ただただ楽しみましょう!
アメコミ風味、少年マンガ風味、厨二病風味…色んな要素てんこ盛りなんですが、ちゃんとBLなんですよ。で、ギャグ系BLなんですが、中身もそれなりにあるのでまた読みたくなります。いけにえのほうでも思いましたが、とんでも設定を美味しく調理される先生ですよね。
ゆるヒーローのみのり(攻め)も品行方正な怪人生徒会長の怜(受け)もすごく可愛いキャラクター。嫌いな人いないのでは?好感もてるCPで大好きですー、この2人。
ツッコむ隙さえ与えないほどポンポンお話が展開していくので、笑ってるうちに読み終わります。
私はテンポよく進むお話が好きなので、笑えるBLを読みたいときは何度も手が伸びそう。みのりの弟・めぐみのキャラクターも良く、彼ももっと見たい。
一点だけ、作中に『気のおける友人』というフレーズが出てきて、前後の意味的に『気のおけない友人』が正しいのでは?と引っかかりました。優秀な怜がそんな誤用するかしら。時代で言葉の意味も変わるから今はその使い方もするのかしら。出版物だから、校閲通ったの?と余計な心配をしてしまいました。
何にせよ、スナック菓子片手に笑いながら読めるBLです。続編決まったとのことなので楽しみです。
☆4.5 -
共感はできないけど2022年10月15日表紙の雰囲気が気になったので購入。
あれこれ世話を焼く性格の攻め・尽と、何かに没頭するとそれ以外がおざなりになる性格の受け・桐生が別れた後から始まるお話…ですが、物語の最初の方は別れたとは感じなかったです、個人的にですが。
だって自分にも相手にも向き合ってなくて一方的なんだもの。そのくせズルズル関係が続く感じは好みじゃなくて…。
主人公二人に共感できるかと言われたらそんなこともない(笑)のですが、それが人間のズルさとか不器用さかなぁとも思うし、一緒に過ごす中での些細なことの積み重ねですれ違っていくのは分かるなぁとも。
でも今後もこの二人一緒にいるのか、若干心配です。
何にせよ、不器用な二人なので行動や思考を理解しようと考えながら読んだので、想定外に二人に思いを馳せました。読ませる話ではあるけど、感情を揺さぶられるようなものはなかったかなぁ。表紙の雰囲気ほどはしっとり重めのお話に感じなかったです。
可愛い系の作画ですが、修正甘めのエッチシーンですね。攻め受けが想像と逆でしたが、若干誘い受け入ってるかな?
不器用で言葉で伝えるのが苦手な桐生が尽に気持ちを伝えたところは引き込まれました。
甘めで☆4でしょうか。いいね
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蛇と生贄の設定が美味しく調理2022年10月15日気になって気になって、でも人外…しかもヘビ(苦手)…と購入していませんでしたが、別作品が声出して笑う程面白かったので購入。いやぁ、面白かったです(笑)
独特の世界観の作家さんですが、ちゃんとBLになってるし、とんでも設定をラブコメに纏めるのがお上手です。
何も考えずに笑いたいときに読むのにピッタリ。かといって中身がスカスカなわけでなく。
ストーリーのテンポも良いのでサクサク読めます。
攻めの大蛇も生贄のナナオも良い子で好感持てます。アホな受け、あんまり好きじゃないですが、一周回って可愛いです。大蛇の性格もすごく好きです。受けを大事にする攻め、推せる。
ただ、わりとキャラデザインがしっかりヘビなコマもあるので、そこは好き嫌い分かれそう。しかも画力がある先生なのでリアルです。
個人的にヘビの皮膚感がやや苦手なので、ややゾワくらいのコマはありましたが、それよりも面白さや物語作りの上手さが上回りました。
基本的にストーリー重視のお話が好みなのですが、ギャグ系BL読みたいときには今後手が伸びそうな作風。
スス先生にハマりそう。いいね
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『食べる』とは…?2022年9月16日初めて読む作者さん。
オニがマジョリティの世界観。ヒト(マイノリティ)である日和(受)とオニの穂高(巨ツノの持ち主・オニみ強め・攻)のラブコメです。
タイトル面白いですよね。ん?どういうこと?と気になり、ライトな作品を読みたい気分だったので、セールならとチャレンジしてみましたが、刺さりませんでした。
穂高が日和に惹かれる理由、ヒトである(おいしそうな匂いだそう)こと以外にあった…?出てきた…?という感じで、食糧として好きな風に読めてしまい、感情を動かされなかったです。
そして日和もいい子なんでしょうが、それ以上にチョロさ・アホさが立つキャラクター。
攻にも受にも好感持てなくてサラサラッと終わりました。サラっとした面白さはあるのですが、全体的に薄味な印象。残らないというか。
セールの2巻まで読んでもピンと来なくて、でも人気作品だからもう少し読んだら何か分かるかも?で3巻も読んでみましたが、印象は変わらず、先のストーリーも気にならずでした。オメガバースではないですが、近い世界観なのかな?わたしはそちらも苦手なので余計刺さらなかったのかもしれません。イチャイチャは多め。
それにしても『食べる』『食う』という表現がたくさん出てくるのですが、バリバリ食べるわけではなくイチャイチャ触れ合うというかカプっとするというか…いや、最終的には『食べ』られてはいましたが。
カプッとするだけで空腹は満たされるの?日和も、食われる!とゾクゾクしているけど、この作品での『食べる』ってなんだろう…
深く考えなくていいんですけどね。あまりにも食べるとか捕食とかの表現があるわりに…に感じたので、思考が宇宙に行ってしまいました。
個人的には定価では高く感じます。気になる方はセールでお試しを。いいね
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絵はキレイ、ストーリーは物足りない2022年8月27日島のオススメで見かけていたのでクーポンのタイミングで読んでみました。
ケーキ大好き大学生の香月(19)とパティシエの洋一郎(31)のほんのりBL…でしょうか。
うーん、個人的にはちょっと中途半端な印象のお話でした。
BLとしてならラブが足りず、お仕事モノとしてなら洋一郎の情熱が感じられず。ヒューマンモノな雰囲気もありますが、それも半端な印象。色々な要素がどれも物足りない。そのせいか物語が始まっても引き込まれず、途中で一旦リタイアしかかりました。
BLだ!という先入観を一旦横に置いて、もう一度最初から読み直して読了し、先ほどの感想に至りました。
ナチュラルに男性同士が両想いになるのも、マンガだからとあまり気にならない作品もありますが、この作品は気になりました。
私は青臭いキャラクターが得意じゃないので、主人公の香月にイマイチ惹かれなかった(めちゃくちゃ良い子ですが)のも一因かと思いますが、メインサブ含めて登場人物の魅力がもう一歩欲しいなと感じました。
出てくるケーキはどれもキレイで美味しそう。
BLというよりはブロマンス寄りで、キスシーンまでなのでBL初心者の方には読みやすいかもしれません。総202ページ、☆3。 -
一癖あるワッルい男2022年7月22日を描くの上手ですよね、マツモトトモ先生。キスの頃から大ファンなので、そんなマツモト先生がBLを!?とビックリしましたが、相変わらず線の細い綺麗な絵で大変眼福な青年、中年を拝ませていただきました。
短編なので短いです。逆によくこのページ数でまとめられたなというか…含みを持たせるお話です。
短編なのもあって、或いは掲載媒体の関係もあって?ババーン!なカットはありませんが、静かなページに心の駆け引きみたいなものを匂わせるのが上手な先生なのでニヤニヤしながら読みました。
物足りなさを感じる方もおられると思いますが、こちらの期待を良い意味でスルリと躱す感じ、すごく『マツモトトモ作品』です。
もっと見たい〜と思うような、これが最良の終わり方と思うような、そういう作風。
食事で例えるなら、お口直しのソルベみたいな雰囲気の作品なので、コッテリBLに少し飽きた時におすすめです。 -
不思議2022年7月22日丸木戸先生好きなので還元の機会に読んでみました。
地球滅亡とBLってどんな話だろう?と。切ない系かなぁと思っていましたが、思いの外ポップでした。うーん、ちょっと期待していた雰囲気の話ではなかったかなぁ。
なんとも不思議なお話で、どう感想を書けばいいのかわからないというのが正直なところ。話が薄いということはないのですが、BL、SF、サスペンス…色んな要素が詰まりすぎていて、どの要素もちょっと薄い感じ。攻も受もわかりにくいキャラクターで感情移入ができず…特に攻の律は結構なクズで好感度低め。真澄はどちらかというと健気系ですが、どんどん周りにキャラクターが出てくるので存在感が薄いんですよね。律にとって真澄が忘れられない程の存在というのも説得力が感じられなくて。
お話自体は上下巻でまとまっていますが、こういう落とし所は個人的な好みとは違いました。
めぐるのキャラクターや生い立ちが濃厚で、個人的にはめぐるを主役に据えたお話の方が展開させやすいような気がしました。☆3.5位でしょうか。 -
幼馴染み、両片思いの王道BL2022年7月21日海王社クーポンで購入。
幼馴染み、優等生とヤンキー、両片思いと王道BLの詰め合わせな作品です。そのいずれも個人的な性癖では全くないのですが、可愛く優しいお話で読後感が良かったです。どっちも良い子。
全体的にあっさり。それぞれのエピソードがちょっと浅く、もっと掘り下げて描かれていたらより満足感高かったと思います。
サラーッとしているので熟練BL読者には物足りなさがあるかもしれないと思う一方、初心者には読みやすい気がします。最初の方から、収まるところに収まるんだろうな〜という空気が漂っているので安心して読めます。
絵はどうかなぁと思いましたが、読み始めると意外と気にならないです。
初コミックスだそうなので、今後もっと絵もお話もブラッシュアップされていくのが楽しみな作家さんだなと思いました。
総187ページ。いいね
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設定は物珍しいけれど2022年7月21日設定が珍しいなと思い、値下げ+クーポンで読んでみました。
薄々気付いてはいたんですよね、エロ重視系の作品だろうなと。多分自分(私はストーリー重視)には刺さらないだろうなと。分かっていながらつい冒険してみたくなるのが値下げです。
予想通りエロ系のBLでした。そして刺さりませんでした…。
主人公CPの見た目と年齢と中身がよく分からない。三森さん34歳って。悠真はそれより年下とありましたが(いくつなんだろう)、外見が二人とも少年のよう。外見は描き手の作風もあると思うので片目瞑るとしても、中身が幼すぎませんか、二人とも。少女マンガみたいなすれ違いにモノローグで、主人公は少年?少女?青年?中年?と入り込めなかったです。
エロエロ系なので致してるシーンはすごく多いのですが、お風呂場で歯磨きしながら楽しむの?え?とか、あぁ〜シャワー浴びてからにしてほしいな…とか、つい冷静に頭の中でツッコミを入れてしまいました。入り込めてないから客観視してしまうんですよね…。2巻以降は読まないと思います。
攻が受を大事に思っている、全肯定してくれるところはすごく良かったです。 -
良い意味でライト2022年7月20日気になりつつ見送ってきたのですが、セール、還元、クーポン…読むなら今だ!と購入。
黒髪巻き毛に髭が個人的に受け入れ難く、まずは1巻だけ購入したのですが、そのまま最終巻まで続けて買ってしまいました。面白かったです。
あらすじにある通り、中世ヨーロッパ風の異国を舞台に好色な色男(アダム)が堅物(ジョエル)に恋をする話なんですが、そこに政治や宗教、国を巻き込んだ権力争い的な要素も少し加わり、読み応えあります。少しサスペンス風な場面も。
でも何といってもこの物語の一番の魅力は攻のアダムのキャラクターではないでしょうか。外見の美しさもさることながら、老若男女、目に映るもの全てが愛を注ぐ対象の博愛主義者で、節操なしには違いない(笑)ですが、限りなく陽属性のスーパーポジティブキャラで、見ていて笑えるというか元気出るというか。
私は受を超絶大事にしている攻がとても好きなのですが、アダムのジョエルに対する愛情表現はまさにそれ。
一方のジョエルもビジュアルで受け入れられない心配をしましたが、性格が魅力的でしたね。可愛いと素直に思えました。良い子です。髭は…アレですけど。できればヅラも取ってほしいですけど。
読み応えはありますが、壮大な歴史ロマンBLかと言われるとそうでもないんです。
権謀術数のハラハラする政治権力争いが描かれているわけではありません。それっぽい展開はするのですが、BL要素なしでも読ませる程の世界観の掘り下げではないと思います。魅力的なキャラクター達ですが、それぞれ背景をもう一歩踏み込んで知りたかった感あり。
ジョエルの少年時代のエピソードはもっと初期で知りたかったし、ジルの生い立ちや主に対する複雑な感情の伏線ももっと色んな場面で張り巡らせていてほしかった。サイモンの半生や背景ももっと描かれていれば魅力的な悪役だったのに…等思うところもあるのですが、そこまで描くとそれこそ超大作で巻数すごいことになりますもんね。全4巻って読みやすいし集めやすい。内容も巻数も手に取りやすい『頃合い』です。
少しの物足りなさはあれど、絵がキレイで描き込みが丁寧なのでそれを補ってくれます。なので読後は満足感に浸れると思います。
ライトなノリで歴史ロマン要素もサスペンス要素もBL要素も良いとこどりで楽しめる良作でした。
アダムのキャラクターが良すぎて…クセになります。 -
アホエロ系2022年7月19日海王社セールで購入。普段手に取らない種類の本へのハードルが下がりますよね、セール。
笑って楽しむアホエロ系BL。ストーリー性を求めてはいけません。美少年✖️変態の帯通り、ほんとに変態です(笑)一貫して変態、キャラ立ちしていますがブレなさを評価してくなるほど。
キラッキラしたタッチの絵で昔の少女漫画を読んでいるようでした。BLファンタジーですね。修正甘め、ほぼ見えてます。
エロいかエロくないかで言えばエロいですが、私はストーリーで魅せるエロさが好きなので、ドキドキとかキュンを伴うエロさは感じなかったです。エロい絵を見たいときにはいいかも。
面白く読めはしましたが、ストーリー重視派の私は一読で充分。深く考えず笑えるBLを読みたいとき向けです。
絵がキレイなのとキャラのブレなさは評価ポイント。☆3.5くらいでしょうか。 -
ミスリード2022年7月19日他の作品を読んで、独特のテンポと空気感の作者さんだな?と感じ、作風を理解しようと購入。
表紙と帯、試し読みで切ない系の覚悟をして(普段積極的に切ない系を選ばないので)、値下げ+クーポンの後押しで読みました。
全然切ない系じゃなかった、表紙や帯はミスリード狙いかと思うほど。
言葉足らずの両片思いモダモダ系ですかね。言葉足らずによるすれ違い展開はよくできていると思いましたが、結構早い段階で読者が『言葉足らずのすれ違いだな?』と気付けます。で、そこからのすれ違いモダモダがちょっと長すぎて、モダモダ通り越してちょっとイライラしてしまいましたね…。引っ張りすぎというか。
私はテンポよく進むお話が好きなので、そのモダモダを楽しみきれなかったです。
モダモダが楽しめる人にはいいのかも。好みとは違いましたが、話はきちんとまとまっていました。☆3.5くらいでしょうか。
この二人の茶番に付き合ってくれる親友夫婦に幸あれ。 -
小説のよさ、漫画のよさ、どちらも。2022年7月7日コロナ禍で距離が近づいたバー店主の響と客の観月。響には年上の恋人・征司がいて、うまくいっているのですが、観月との距離が近づく一方で征司とは少しずつ距離ができていって…という三角関係のお話。
しっとり静かな大人の恋愛が、パンデミックを絡めながら、丁寧に描かれています。
私は一穂先生のファンなのですが、小説の良さ(物語の完成度や起承転結)もマンガの良さ(絵で表現する力、一コマの説得力)もどちらも感じられ、満足感がありました。
この3年は懐かしいと振り返るにはまだ早いくらいなのに、こうして一つの物語として読むと、『あ、そうそう、こうだったよね』と思うところもあり、既に少し忘れかけていることもありました。
それだけ日々変わる状況と発信される最新情報に目を凝らし、その都度対応するのに精一杯で、改めて振り返る機会がなかったんですよね。
まだ完全にアフターコロナになったわけではないですが、得体の知れない敵に翻弄され、多くの人が見えない不安に取り憑かれていた時期は過ぎました。
過ぎ去ってみれば一瞬ともいえるあの混沌期。
物語の焦点がコロナなわけではなく、ブルーモーメントという言葉自体は別のことで登場するのですが、ブルーな時間はあっという間に過ぎるよ、という一穂先生の願いのようなものをタイトルに感じました。
このコロナ禍を共に過ごしてきた全世界の人たちにそっと寄り添ってくれるような優しいお話でした。
総220ページ、最後に少しアフターストーリーの小説もあり、可愛く、幸せな気持ちになりました。良い余韻が残る物語です。ストーリー重視の方におすすめです。 -
しっとりと、ヒタヒタと2022年7月7日麻生先生の作品は読み応えがありますが、傾向として重めなので個人的な好みとは違うんです。
でもやはり物語を作る力がある作家さんですね。
時代背景と物語の雰囲気が合っていて、しっとりしたお話。没落した商人の息子・東と、かつての使用人・松岡の物語です。
松岡が現在金貸しをやっている設定なので若干血生臭いというか、綺麗事ばかりではない描写がしっかりあります。麻生先生はいつもスルーしたくなるところやダークな面をきちんと描かれるのでそれが物語に厚みを出しますよね。ヒタヒタとした怖さみたいなものがあります。完成度の高いお話です。
とはいえ、私は明快でハッピーな話が好きなので、個人的な好みの問題で☆4でしょうか。
一冊完結で、しっとり文学的な作品を読みたいときに良いです。 -
チョロい男から可愛い男へ2022年7月5日続編やっと読みました。前作よりキャラクター像が明確になって面白かったです。前作では松田のアホさ…チョロさが心配になりましたが、今作もチョロさ健在。でも松田のカッコいい面、憎めない面もしっかり描かれていました。素直じゃないキャラクター好みじゃないですが、松田が可愛くなってきました(笑)
押せ押せな加藤の松田への愛情表現のストレートさが清々しい。前作では距離の詰め方ー!と思いましたが、松田へのアプローチの仕方としてはこれが正解な気がしてきました。松田、もうオチてるよね…。
スピンオフの方が好みなので、それと比較すると☆4.5。
(前作は☆4、スピンオフは☆5評価をつけました)
でも回を追うごとに面白くなるような気がするので、続編があるといいな。あれば読みます!いいね
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やっぱり2022年7月5日天野がイマイチ好きになれないままでした。
この人、ミケちゃんのどこを好きになったんだろう。エロいところ?
クズ設定は理解した上で、やっぱりデリカシーのない人は好きになれない…。
ミケちゃん、他にもっと良い人いるんじゃ?と思ってしまう。幸せそうではあるけども…。
二人の気持ちの繋がりとか絆みたいなものが感じられないまま2作目も終わってしまいました。
そもそもBLにおけるストレートの攻をあまり信用していないんですよね、私。ファンタジーすぎて。
それでも納得できるほどの説得力がストーリーにある場合は別ですが、天野にはそれでもミケちゃんが好き、の説得力が感じられない。
ミケちゃんもいい子とは思いますが、可愛い可愛い書かれすぎていて…。それは読者がストーリーから感じとることだから刷り込むような表現はしないで欲しかった…と、ちっこい吊り目キャラが性癖じゃない私は思ってしまいました。こんなに可愛い可愛い書かれていなければ、素直にかわいい子だなと思えたのに。
クーポンや還元の勢いで2作目まで購入したのですが、続きはもう読まないと思います…。 -
どちらにも感情移入できない…2022年7月5日前に試し読みをして刺さらん…と思いつつ、値下げ&クーポン&還元が重なったので買ってみました。
人気シリーズなんだもの、もしかしたら一冊読んだら面白さがわかるかもと思って。
ですが、やっぱり自分には響かなかったです。受にも攻にも感情移入ができなくて、惹かれ合う理由が釈然としない。受のミケちゃんは基本的な性格も仕事面も好感持てる感じですが、エロ絡みになると思考が宇宙…。
いや分かるんですよ。仕事は真面目、プライベートは初心なのにエロいという設定なのは理解してるんです。ただその表現が荒削りというか唐突すぎて。
いくら攻を気になってたと言っても、あの出会い方で天野を受け入れるというか、関係を持つアラサー男性いるかぁ?と引っかかってしまいましたね…。BLはファンタジーだけど、初心とかそういう問題じゃない。
攻の天野に至ってはクズ設定は理解した上で、やっぱり好きになれない。クズでもミケちゃんに対する愛情がしっかり描かれていたら受け入れられますが、エロいかわいい言ってるだけで、行動が伴ってない。本当に大事に思ってるの?とこっちが不安になる。肉欲に溺れてるようにしか見えない…。
何だろう、この二人がずっと一緒いる未来が想像できなかったです。心配。
エッチシーンはすごく多いのですが、私はお互いの気持ちの繋がりが感じられる描写があってこそエロさを感じるので、ドキドキはしなかったです。
刺さらないながら、ミケちゃんの基本性格自体は推せる感じなので☆3ですかね。
恋人編も一緒に購入したので、天野の更生を少しだけ期待して読みます。 -
違和感と向き合ったらどうなるんだろう2022年6月29日ここで終わり!?駿人と優士の本番は!?ねぇ!と本編終了後思った読者は多いはず。私もその一人。
もうありがとうございます!の一言。カッコよく成長した駿人ですが、初々しさも健在で何より。若干拗らせ感ある優士ですが、エッチなシーンでは年の功で男前なのがいいですね。秀先生は人物や物事を対比させるのがお上手ですよね。
で、続編の本編、日高。コウのモノローグからお話が始まります。コウと日高にスポットが絞られるのかと思いきや、本編にチラッと登場した島の住人・吉田さんが絡んできます。思わぬ展開…ですが、この吉田さんがコウの気持ちを掻き回します。
違和感の正体がなにかを突き止めないまま、自分は異性愛者だからだと結論付けて手を引いたコウ。それゆえ全読者が日高の幸せを願うに至ったわけですが…違和感の正体は何?コウよ。今コウが吉田さんに言葉にできるレベルではないけどモヤモヤしているそれも違和感でしょう。向き合って、正体と!とコウに思わず話しかけてしまいそうでした。
一方の吉田さん。少女マンガ上がりのBL読者にはツラいキャラデザイン…コウに対して(ひいては日高に対してもですが)は独りよがりな行動がNGですが、日高に対しては間違いなく優しい。恋に疲れたときはこんな人もいいかもしれない。が、彼の性指向はグレーな気がするのでまだどう展開するか不明(だと思いたい)。
人生にはタイミングがある。日高の『今』のタイミングに現れるのは今のところ吉田さん…。儘ならないですよね、人生って。
私は幸せになる日高を見たいんです。もちろん願望としてはコウと結ばれてほしい。
でもそれ以上に日高が愛されまくって幸せになってくれるなら、自分の願望はそっと横に置いて彼の次の恋を見届けたい…という覚悟で次巻を待ちたいと思います。 -
キツネとネズミのかくれんぼ【ごちそうΩはチュウと鳴く 特装版小冊子】
本編の方が好き2022年6月17日オメガバース苦手な私でも本編が楽しめたのでクーポンあるならと読んでみましたが、本編の方が面白かったです。自分がモフモフ萌えしないからでしょうね。わりとモフっています。
両思い後の初ヒートのお話なので、オメガバース設定が元々好きだったら2人のイチャイチャに盛り上がれるかも。個人的には可もなく不可もなしの印象でした。いいね
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ギャグBL…かな?2022年6月14日ウノハナ先生大好きなんですが、自分のツボと若干違うキャラ設定に感じたのでセール待ちでした。クーポンも出たタイミングで購入。
国を守りたいという熱い思いで某大に入った石橋。その石橋を守りたいという思いで某大に入った国分寺(笑)のカップルのお話です。
舞台が面白いですよね、某大って(笑)
キャラクターの設定も石橋が無自覚愛され系(但し、真面目でちゃんとカッコいい)、国分寺が一直線暴走ムッツリ系(但し、真面目でハイスペック)と読者に分かりやすく、その設定により引き起こされる笑いが理解しやすく、さすがだと思います。
国分寺の本懐が遂げられるといいですね。ムッツリキャラ好きじゃないですが、国分寺は真面目なのと一応の弁えがあるので応援したくなってきます。
キャラクターが自分の萌えと違うのと、BLなのでやはり本番アリ希望なので☆4。続編では本番あるのかな?分冊がまとまったら(公認)の方も読みたいです。
笑えるBLを読みたいときにおすすめの一冊。いいね
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変わっていくものと変わらないもの2022年6月6日キスの続編です。前作を読んだ方はこちらのラブキスまでがセット必読だと思います。
今回の冒頭の文章、前作を読んだ方で胸がギュゥゥゥッとならない方はいないのでは?
本作では苑が自分と向き合い成長します。その上で明渡と新しくスタートを切るので、前作で消化不良が残った方は尚更、ラブまで読んでみて下さいね。
いつも主体的ではなく受け身の苑ですが、過去の自分を彷彿とさせる少年・実留との出会いで否応なしに自分の深層心理と向き合うことになります。普段、苑が自己防衛のために心の中に張っている予防線や盾が、実留との出会いをきっかけにバラバラと崩れていきますが、明渡の寄り添い方がとても良かった。明渡は最初から、いつでも、苑に対してニュートラルというか、ナチュラルですよね。
前作で明渡〜!そりゃないって!と思った方も、明渡を見直すのではないでしょうか。
創作物ならば完璧で揺るぎない相思相愛が理想ですし、何回読んでも前作の大どんでん返しは胸が痛みます。
だけど、最初から最後まで1ミリもカタチの変わらない『好き』って現実の世界に存在するか考えたら、答えはノー。結局、何がきっかけでどう好きだったかなんて些細なこと。今お互いを想う気持ちがあるのならそれがすべてなのかなと。
苑が自分で一歩を踏み出す姿に感無量。幸せになって!
どの作品も一穂先生は丁寧な心理描写が読み応えありですが、ラブキスはとりわけ苑の心の中が手に取って分かるほど、緻密に、繊細に描写されています。小説で読むからこそ感じる温度があり、物語の世界に引き込まれます。
毎回レビューで書くのですが、一穂先生の小説は濡れ場がとても官能的。文字ゆえになのか、静かなのに湿度が少し上がるような描写で毎回うっとりしてしまいます。
イエスノーに比べると大衆向けではなく、ハッピー全開な話でもないですが、だからこそ心の機微やうつろいを感じられる素晴らしい作品です。個人的に何度も読み返してしまう一冊。 -
目が、手が、喋りかけてくる2022年6月5日Mr.Rainの続編です。こちらだけでも何となくお話は分かりますが、やはりセットが必須だと思います。なので未読の方はぜひRainから読まれて下さいね。
Rainのレビューでも書いたのですが、目線や手の動きがキャラクターの感情を物語る絵で心を揺さぶられます。
前作と同じく、主人公は帽子職人の沓名とリョウ。前作よりもお互いの感情を掘り下げる内容で、それぞれの葛藤が苦しいほど読み手に伝わってきます。
直接的な触れ合うシーンが少ないどころか、正直お互いの気持ちも曖昧、決定的なBL感はないままお話が進んでいくのに、自分でもびっくりするほど話に引き込まれました。画の力が凄まじく、目でキャラクターが喋っているんですよね。そこに過去エピソードや伏線が交錯しながらコマ割りに入ってくるので、物語の吸引力が弱いわけがないんですが。
そもそも帽子職人と謎の美青年というワクワク要素に心を掴まれているのに、この二人の関係どうなるんだろう?とドキドキしながらページを捲りました。
沓名さんとリョウくん、どちらもカッコよく色気のあるキャラクターです。そしてすごく人間的、男性的。
どちらも魅力的で好きなキャラクターですが、リョウの存在が尊くて…もう好きしかない。
読まれた方は皆さん心を掴まれるであろうポスターのシーン、全員射抜かれると思います。
お話が良すぎて、え!?もう終わり!?と物足りなく思ったほど。もっともっと二人の日常を読んでいたい。
いわゆるCPがどうだとか、イチャラブ甘々で、とかいうような作品ではないので、そういったものを読みたいときは向きません。BLですがヒューマン系寄りな印象。かといって重たくはないです。
小洒落ていて、心理描写が丁寧で、それを伝える画力もあって…ストーリー重視の方におすすめです。
この次はSpeaker…シリアス系得意じゃないからと先送りしていましたが、CANISシリーズが好きすぎるので読みます! -
CANIS-Dear Mr.Rain- 【特典ペーパー付き】
目も手も、口ほどに物を言う2022年6月4日絵が苦手かもしれない。なんか暗そうなお話な気がする。入り込めるだろうか…。読む前の私の頭の中です。
絵?好きです!アメコミ風というかポップアート風というか、正統派ではないですが間違いなく画力のある先生。目や手に色気がある絵で、映画のようなストーリーにマッチしています。どうして苦手かもと思ったんだろう?読了後の私の頭の中です。
余談ですが、座裏屋先生の絵も読む前苦手かも→読了後、すごく好き!に印象が変わったんですよね、私。クセが強い絵は一旦好きになるとクセになりますよね。
暗いお話なわけでもなく、ストーリー展開の合間合間にサブストーリーの伏線や、登場人物の色々な感情の伏線がチラチラ見え隠れするので、知らず知らず物語に引き込まれます。
帽子職人の沓名がリョウという青年を拾うところから物語が始まります。この青年を拾うくだりはBLあるあるな感じ(笑)ではあるのですが、お話が面白いのですぐ気にならなくなります。沓名さんもリョウくんも、まーカッコいい男性で。すごく魅力的。お互いがお互いに惹かれるのがよく分かりますし、説得力があります。
キャラクターだけでなく、ストーリーも絵もタイトルも物語の構成要素全体がオシャレ。
というか、帽子職人って。何そのオシャレな職業設定。BL作品数あれど、珍しいと思いませんか。
これまた帽子屋さん設定がしっかり活かされているというか、そうでなくてはならないお話になってるのがもう…脱帽。(帽子屋だけに)
とはいえ、こちらはまだ物語のプロローグ。この作品を読んだだけでは『?』な方も多いかと。本作品は続編のDear Hatterまでがセットで必読です。そこまで読んで初めて物語が完成します。Hatterはさらに良いですよー。
ちなみに本作品でのBL展開は匂わせくらいです。直接的なシーンも、あからさまな感情の認識すらないくらい。なのに、キャラクターの感情が目に、手に現れていて、どうなるの?どうなるの?とドキドキさせられました。気持ちの逡巡が伝わってくるというか…。2人の関係がどうなっていくのか気になりすぎて、続編迷わず購入でした。
ストーリー重視の方におすすめ。表題作のみ219ページ。 -
愛重めの攻め、愛深めの受け2022年6月3日続編が出たのでようやくレビューです。
ミナヅキ先生の絵、大好きです!
いわゆる吸血鬼モノに入ると思いますが、ザ!ではなく現代風というか、少しアレンジされている感じ。亜人種のバイター・アンナ×幼馴染のみつる。このみつるがバイターにとってご馳走にあたる、特別な血を持つ人物(=ネクター)で…という、なんともオイシイ設定になっています。
まずもってバイターとネクターという単語が世界観をイメージしやすくて良いと思いませんか。ネクターって。もうそれだけですごく美味しそう。
BL的な属性で言うと幼馴染、執着・溺愛系でしょうか。1巻はアンナのみつるへの想いの強さが描かれています。愛重めの攻めで最高。
私はそんなに引っかかりませんでしたが、みつるのアンナへの想いの描写が少ないので、人によってはみつるの気持ちが分かりにくく感じるかもしれません。が、続編でみつる視点のお話があります。そちらまで読むと2人の気持ちの方向性が腑に落ちると思います。
みつるがかっわいいんですよね…。ビジュアルはもちろんですが性格が良い。続編まで読むとみつるの魅力がより分かります。可愛いけど男前。愛深めの受けで尊い。『共生』に納得。
読まれた方は皆さん悶絶だと思うのですが、幼少期のみつるが暴力的に可愛いです。そりゃアンナも惚れるって…。
物語は少しサスペンス要素ありなのですが、恋愛要素や物語の設定等含めてきれいに纏まっています。
なんとなく動の印象の1巻、静の印象の続編で、両主人公の気持ち面は続編の方が丁寧に描写されています。
オイシイ設定もあってわりと激しめのエッチシーンあり。これがなんとも躍動的で(笑)なまじ画力の高い先生だけに色んな意味でオォ…!となりました。修正ほぼなし。
けしからん設定のせいもあり、エッチシーンになるとみつるの精神年齢が若干退化する感がほんの少し気にならなくもないのですが、私、この2人好きなんですよね。なのでヨシにします!
1巻に出てきた桜次郎が好きになれず、続編読んでも自分の中で倫理的にモヤッと。
内容だけなら☆4.3くらいですが、絵がすごく好みなので甘めで☆5でしょうか。
続編でいい感じにバカップルになるあんみつをお楽しみ下さい。 -
オメガバースで獣人でモフモフで2022年6月3日獣人も特別好きではなく、モフモフに特段萌えもなく、オメガバースに至っては苦手。なんですが、面白く読めました(笑)
オメガバースに捕食者と被食者の関係を組み合わせて、各キャラクターの属性動物を意識した性格設定の妙。そこにモフモフ要素で癒しと笑いを少々…という感じでしょうか。散らかってもおかしくない要素が上手く調理されています。
はなさわ先生の描く受けは地味(失礼)ですが、いい子ですよね。攻めも同じくで好感を持てる。可愛いカップルです。
若干バーのママに個人的にモヤモヤが残りましたが、オメガバースが苦手な私でも身構えず、クスッと含み笑いしながら楽しめました。どうでもいいことですが、タイトルの語感も好きです。
小難しく考えず、気軽に楽しめる一冊です。表題作のみ202ページ。 -
恋のきっかけ、恋のカタチとは2022年5月18日幼馴染みの苑(受)と明渡(攻)の一言で言い表せない関係が、子ども時代〜高校生くらいまで(地元)と社会人になってから(東京)と舞台を変えて、丁寧に描かれています。
苑が不遇な子どもで陰の存在なのに対し、万事に恵まれた陽の存在明渡。前半はその明渡の執着とも言える押せ押せ展開です。一方の苑は終始受け身。それは生まれ育った境遇も大いに関係しているのですが、なんというか心の奥が閉じているというか、受け身なんですが別にナヨナヨしたキャラじゃないんです。自己防衛のためもあって淡々と受け止める、受け止めようとするキャラなんですよね。
執着攻めとほだされ受けの話のような説明をしましたが、このお話、単なるそういう幼馴染みBLじゃないんです。前半と後半で世界が反転するような出来事がおこります。
えーっ!そんな展開!と、初見のときは胸が痛くてギュッと抑えながら読みました。
計算された物語の設定と、卓越した心理描写で感情を揺さぶられます。
そこからお互いが自分の気持ちとそれぞれ向き合って、また新たな一歩を踏み出すまでが本作。
完結はしていますが、続編『ラブ キス』があるので『キス』を読んだ方は『ラブ キス』もセットで必読です。
たぶん本作のみだと人によってはハッピーエンドなの?とモヤモヤが残るというか、明渡ーーー!そりゃないよ!と思う人もいると思いますが、『ラブ キス』まで読むと安心できると思います。
余談ですが一穂先生のBL小説は濡れ場がいつも官能的で好きなのですが、本作もすごく良い。
しっとり湿度を感じるような色っぽさで素敵でした。
普段わかりやすいハッピーエンドが好きで切ない系はほぼ読まないのですが、このお話はすごく好きでラブキスまで含めて何度も何度も読んでいます。
イエスノーに比べると大衆向けではないですが、一穂先生は心理描写が丁寧なので何度読んでも引き込まれます。
溶けてまた固まったアイスの例えが秀逸で好きでした。 -
作品に流れる空気感が良い2022年5月17日男子高校生や大学生の青春BLはキラキラ感が眩しすぎてイマイチ刺さらない私。でもこの作品は試し読みで『なんか読めそう』と思ったので購入してみました。
良い意味で青春BLのキラキラした感じはなく、全体的に静かでしっとりとした空気感の作品です。
何か大きな事件やすれ違いが起こるわけでもなく、たまたまアパートで隣同士の大学生が恋に落ちるまでとそれからの日常が描かれています。
物語としては単調な話なのに、作品に流れる空気感がすごくよくて飽きずに読めます。テンポも良い。
主役2人とも好感の持てる子たちで可愛い。周りの子も良い子で読後感良しです。
また、セリフがないコマが多いですが、キャラクターの表情や手のイラストで感情が伝わってくるようで、『マンガ読んでる感』を感じられてよかったです。
エロ描写は匂わせカットな感じなのでBL初心者にも読みやすいと思います。
ごく自然に男の子同士が惹かれ合うのはBLあるあるで、そういう作品にあたると『イヤイヤイヤ、ゲイじゃなくてそんなすぐ男性に惹かれるってないでしょ』といつも心の中でツッコんでしまうのですが、この作品はそういう気持ちにならなかった。男同士のラブストーリーなのに少女マンガの男女の恋愛のように自然に受け止める自分がいました。
登場人物が主役や友だちを含め『男なのに』みたいな葛藤や偏見がほぼないからかなぁ…。でもBLによくあるBLであることが大前提の世界観なわけではないんです。日常を切り取った自然体のマンガ。今の若者ってこれくらいナチュラルに同性カップルを受け止めるのかなぁと思わせるような作品なんですよね。
例えば料理をするとか傘をさすというような日常の些細な動きの描写がリアルに感じられる絵で、自分のいる世界の延長線上の話みたいに思えました。
読み始めたときはズバ抜けて絵がうまいという印象でもなかったのに不思議。
もしかしてそう遠くない将来、今よりもっと同性同士のカップルが自然に存在するようになるのかも、と少し先の多様性が認められる未来を感じられる作品でした。
少し短く感じたのと、本当にトントン拍子に話が進むので、やっぱりBLはファンタジーだなという感はあったので☆4ですかね。
総186ページ -
年下攻め、黒髪受け2022年5月14日アマミヤ先生好きなのでセールで見かけて購入。
ゲイの大学生✖️ストレート(?)の社会人。本番なし。
アマミヤ先生らしく淡々とした雰囲気で話が進みますが、ジワっといい空気感なんですよね。
話の起承転結とか纏め方がいつもお上手だなと思っているのですが、この作品もキュッと纏まっています。
タイトル通り爽やかな、でも青い、まさに青春を感じられる作品かなと思います。
個人的に萌えのツボが微妙に違うキャラ設定だったのと、やっぱり本番シーン欲しかったです。そこは物足りなかった。
でも読後感の良い作品でした。表題作のみ189ページ。☆3.5いいね
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笑えるところ、笑えないところ2022年5月14日はらだ先生のシリアス重めな作風が苦手で、でもできれば克服したくて、読みやすそうな作品からと思っていたらセールになっていたので読んでみました。
ギャグ漫画です。濡れ場はたくさんですが、ギャグ方面に振り切っているので、キュンとか萌えとかは一切なし。BLかなぁ?
ギャグ漫画としては声を出して笑ってしまうようなところもあるにはありますが、葛谷とレオの過去エピソードが笑えない。葛谷本人はアホゆえになのか深く気にしていない?ので悲壮感ゼロですが、人によっては地雷だと思います。(無理矢理描写苦手な方注意)
ギャグ漫画ならギャグ漫画でダーク要素なしで笑いたく、BLならBLでキュンとしたりときめいたりしたいので、ちょっと求めてる物とは違いました。
ノリがアホエロ系で、クセ強めな作品かなぁ。好みは分かれそう。
主人公やレオ以外のキャラクター設定は笑えました。
とりあえず一巻だけ読んだんですが、二巻以降は読まないかも。 -
かわいい、おいしそう2022年5月13日ルームシェア大学生アキとハルのほのぼのお料理マンガでした。
BLだと思って読むとかなりゆっくりスピード、匂わせくらいなので物足りないかもしれません。
事実、ロクにジャンル等確認せず読んでいた私は仲良し大学生のレシピマンガだと思って読んでいました(笑)
社会に出ていく直前のモラトリアム期間のキラキラゆらゆらほのぼのした空気感が作品全体に漂っています。
出てくるレシピは男子大学生が作っている設定なのもあって、どれも手軽に真似できそうでいて美味しそう。
BLですが、3巻にしか出てこない(エロなし)のでBL苦手だけどお料理マンガは好き!な方でも楽しめると思います。
読み終わった後の感想はタイトル通り。かわいい、そして美味しそう。出てくる子が男の子も女の子もみんないい子です。
個人的にはBL要素なくてもよかったかなと思いました。
癒されたい気分の時におすすめです。いいね
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耽美で始まり、イチャラブで終わる2022年5月9日タイトルと絵が印象的で気になっていた作品。セールになっていたので購入してみました。
ミチルという絶世の美人(男性)と彫り師の夕路、そこに日本画の大家・花田泰泉が絡みお話が展開していきます。
プロローグを読んで文学作品のような、匂い立つような耽美で蠱惑的な世界が広がるのかなと思っていましたがそうでもなく…。ヘビーでドロドロ系の可能性もあると覚悟して読みましたが、そんなことないです。ライトなので、ドロドロ警戒している方、大丈夫ですよ。
ミチルの美しさとか浮世離れした雰囲気とかは素敵だと思うのですが、なぜ泰泉のモチーフとしての生活だけを続けているのか、ミチルの背景が謎すぎてふわんとした存在のままでした。
まともな教育を受けてきていない理由、泰泉宅に囲われることになった経緯があったら物語にもっと深みを感じて入り込めた気がします。
泰泉も今ひとつ印象が薄く、ミチルがミューズ的な存在なんだとはわかるのですが、さほど執着してる様子もなくキャラが立ってこない感じ。なんでミチルに惹かれたのか、ミチルからインスピレーションを得るようになったのかも描いて欲しかった。
夕路の過去の葛藤や挫折の下りも若干後出し感があり、物語の序盤にもう少し匂わせてあればまた違ったと思いますが、え、そうだったの?と思ってしまいました。
ミチルと夕路がお互い惹かれていく過程も心理描写が物足りず、突然愛してるって言い出したな〜と置いてきぼりでした。
エッチシーンは絵や物語の雰囲気とかなりかけ離れた感じの、イチャラブ系BLのような展開や表現で、途中で作品が変わったのかと思うほどちぐはぐな印象を受けました。イチャラブ系と思って読み始めていれば気にならなかったですが、ミチルのキャラが急に変わったように感じました。
絵はめちゃくちゃ美しく、個人的に彫り物は苦手ですが図案等も雰囲気があり素敵。泰泉の日本画もミチルのキャラデザインも美しく、眼福です。
耽美な雰囲気のままお話が展開していたらもっと響いたかも。ストーリー重視の方は少し物足りなく感じると思います。
総229ページ☆3.5 -
おっさん好きじゃないのにー!2022年5月6日スピンオフですが、断然こっちの大人CPの方が好み!ごめんよ松田!
ストレートの攻めは『ナイでしょ』とつい冷静に思ってしまうことが多いのですが、何でだろう、梶さんはきっと大丈夫。神谷さんと末永く仲良くやって欲しい!神谷さんももっと幸せになってほしい。
おっさん好きじゃないのに、ましてこんな男臭いおっさん全然タイプじゃないのに、梶さんがカッコよく見えて仕方ない。なにこれ、里先生マジック?
2人ともカッコいいし可愛いしで最高。
里先生のお話は画面が静かなので読者にキャラクターの感情を色々想像させますよね。物語に奥行きを感じるので好きです。続編希望です! -
こんなオメガバースなら2022年5月5日オメガバース、苦手なんです。いくつか読みましたが、刺さらないどころか、何なら少し嫌悪感感じてしまうこともあるくらい。
腰乃先生の作品は読んだことがなく、でもずっと気になっていました。30%クーポンが出たので、先生の作品の中でも一番気になったこちらを読んでみました。
こんなオメガバースなら穏やかな気持ちで読める!というのが一番の感想。オメガバース作品読んで読後感悪くなかったの初めてです。
この作品のαとΩの表現は良いですね。素敵じゃないですか!運命のαをよりブラッシュアップさせる存在のΩ。
オメガバースものはどうしてもΩの立場が弱く描かれることが多くてそこが特に苦手なんですが、こんなαとΩの関係性は両得。抗えないフェロモン以外に精神的な繋がりも生まれるだろうし、体だけでなく心の繋がりを感じられそう。
腰乃先生の作風なんでしょうね。すごくコミカルな雰囲気の作品で楽しく読めるんです。
でも読みながら、お互いがお互いを高め合うパートナーの関係って理想だな、とか、誰だって運命の相手を見つけたいよね、とかバース性だとかBL漫画だとかいうことは関係なく、世の中の普遍的な真理みたいなものが描かれているように感じました。
私みたいにオメガバース苦手でも読めると思います。
1巻では☆4.5くらいの印象。
続きが楽しみです。静香ちゃん、幸せになってほしい!!いいね
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年下ワンコ✖️クール美人年上2022年5月4日凪良先生の作品を色々読んでいる中で手にとったひとつ。
高校生の瀬名✖️教室の阿南。
先生と生徒は倫理観が働いてしまうのであまり好きじゃないのですが、攻め受けが反対(年下攻め)なのと
先生がちゃんと先生だったので、個人的な嫌悪感が薄まり楽しめました。
青臭いキャラクター好きじゃないんですが、目も当てられないほど青臭い瀬名が、読者が若干イラッとするほど青臭い瀬名が、作品読み終える頃にはすごくイイ男に成長します。
というか、読み手ざ青臭さにイライラするほどの凪良先生の表現力すごいなと思いながら読みました。
途中でもしイラッとしてもぜひアフターストーリーまで読んで下さい。
あんた大人になったね!と思うはず(笑)
ストレートの攻めは、2人はこのまま関係続けていけるのかなといつも心配になるのですが、瀬名に関しては阿南のこときっとずっと大事にしてくれそう。
苦手な設定にも関わらず、楽しく読めました。いいね
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世界観を理解するのに苦労…2022年5月4日初読み作者様です。
タイトルのインパクトで気になっていた作品。絵があまり得意なタイプの絵じゃなく購入は見合わせていましたが、セール+クーポンが重なったので読んでみました。
びっくりするほど長かった。そして続刊ものだったんですね。1巻完結と思い込んでいました。表題作のみ総256ページ。
仕立て屋の羽繕(ハヅ)と学生時代の同級生・ゴドーの『たましい探し』の物語。
BLですが1巻時点で主役の直接的な絡みはなくブロマンス風。主役以外のところでそれらしいシーンは出てきますが神話的な感じなのでBL描写は極めてマイルドです。
まず世界観を理解するのに時間がかかりました。
世界が滅んだ後の話なんですが、学生時代の回想が出てくるので世界観は現代なのかと思いきや、天使や悪魔が普通に存在しており、なんというかごちゃ混ぜな感じです。
現代とファンタジーの世界が自分の中で共存していなかったので、そのギャップというか違和感が飲み下せず、冒頭からかなり戸惑いました。2周読んでやっとなんとなく世界観を理解しました…。
現代の世界+オズの魔法使い+ハウルの動く城に童話のエッセンスをふりかけたような印象。かなりクセの強い作風だと感じました。
キャラクターの表情が書かれている心情と微妙に合っていなかったり、どこを、誰を見ているのかが分からない目線をしていたりで登場人物に感情移入がしづらいです。少女マンガ並みに主役の心情ト書があるのですが、感情移入ができないので置いてきぼり感が。
頭で理解はできるのですが、心を動かされないというか…。キャラクターの性格もイマイチ掴み辛い。
1巻時点での感想は『よく分からなかった』というのが本音。
ただものっすごいボリュームのお話なので、まだ物語の序盤なんでしょうね。
1巻で自分にとってどういう作品か判断するには早いと思ったので、2巻が出たら読みます。もう少しお話を理解して感想が変わるかもしれないので。
読後にレビュー一覧をサラッと見ましたが高評価が殆どなので私は少数派なんでしょうね。ARUKU先生の他の作品を読んでいたらまた理解度が違うのかもしれませんが。
現時点では☆3.5くらいの印象です。 -
表題作メインの短編集2022年5月4日といってもほぼ表題作です。総252ページ。
日高先生大好きなのでセールの機会に購入しました。2004年〜2007年に描かれた作品のまとめだそうですが、もうこの時点で作画が完成されていますね。ほんと美しい絵で好きです。
表題作、モデルのアキ✖️匡のお話がほとんど。昔の作品ですがお話がしっかりしていてさすが。長編でなくても満足度あります。
ただ他の短編含めて、自分のツボな作品かと言われると違うんですよね。
なのでセールのタイミングがあらば読もうと思っていたので今回読めて満足です。
先生の足跡を辿りたいファンの方におすすめな作品かと思います。いいね
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タイトルの割にあっさり2022年5月4日普段読まない雰囲気の作品を読もう!と半額セール+クーポンで購入。
2CP出てくるのですが本の構成はざっくり、黒服のあきら(ショウ)✖️男娼のつばめ(歩)の話、大和(店長)✖️川瀬(黒服)の話、そしてそれぞれCPのアフターストーリーという感じです。
合冊版なので505ページと大ボリューム。
タイトルとボリュームの割にあまり印象に残らなかったです。可もなく不可もなくというか…。
最初のCPはなんでお互い好きになったのかイマイチ感情移入ができず。個人的にストレートの攻めってそれこそBLファンタジーだと思っているので、今ひとつハマれないのが原因だと思います。
店長CPの方がまだ説得力ありました。
キャラクターデザインが似ていて、見分けがつきにくいのが少し気になりました。
アフターストーリーはそれぞれ幸せそうで何より。
でも読み返すことはなさそうです。☆3.5 -
ものすごーく真面目にふざけた作品2022年5月3日色んなところで見かけるタイトルで気になっていたのが半額に。なら読もう!と購入。レビュー一切見ておらずどんな話なのか知りませんでした。
読んでビックリ、何この世界。クセが強い(笑)表紙の絵でイメージしていた内容と全然違った。レビュータイトル通り、もの凄く真面目にふざけたお話だと思いました!(褒めてます)絵もキレイ。
作品タイトル通り、恋するインテリジェンスたちのオムニバス作品で複数CP出てきます。
が、正直3CPくらいしかはっきり覚えておらず、なんなら見分けもついてません。似たようなCPが多いなぁくらいの印象ですが、どのCPも変態級に溺愛してるので溺愛好きな私は見分けつかないなりに満足です。
皆さんおっしゃる通り書き込み量がすごい。文字も細かいので読み飛ばしているところも。でもストーリーがあるようでないようで、な作品なので(主観です)読み飛ばしていても作品楽しめます。
読み込めばまた別の楽しみ、一歩進んだ深みが出てくるのかもしれませんが、この文字数を電子漫画で読み込む気力がないので、今のところはライトな楽しみ方で満足しています。読み込もう!と思うタイミングが来たら拡大しつつ解読していきます!それはそれで楽しみ。
ストーリーもエッチシーンも明後日の方向に突き抜けていますが、よくこんな設定思いついたね?よくこんな構図のエロシーン描いたね?と脱帽です(笑)
心に響く作品かと言われたらそうではないですが、クセになる人がいるのは分かります。
ただ本当にクセが強いので気になってる方は少しずつ集めるか、滅多にないセールの機会を待つかがいいと思います。☆4.5 -
王道ラブコメ2022年5月3日ケンカップル全然好きじゃないんです。度々目に入ってくるタイトルで、でもケンカップルって書いてあるし巻数多いし読まなくていいか〜と思ってたんですけどね。ゲリラ後+セール+クーポンとなるとついついゆるんでしまいますね。買ってしまいました、読んでしまいました(笑)自分の趣向と違うので期待値が低かったのですが、面白かったです。
あらすじに書いてある通りですが、仕事のためなら手段を選ばない蕪木×正義感の強い尾上のお仕事ラブコメ。仕事で衝突していたのがいつの間にか…で始まります。
大きな山もなければ何か大事件が起こるわけでもなく、ものすごく深いメッセージがある作品でもないんですが、作品全体に『大丈夫だよ〜この二人幸せになるよ〜』な安心感が漂っていて、落ち着いて楽しめます(笑)
主人公二人がどちらも男なのを忘れそうになるくらいに正統派のラブコメでした。
おやつ片手に気軽に楽しめる雰囲気の作品。BL初心者にも読みやすいと思います。いいね
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うーん?2022年5月3日原作ラノベがずっと気になっていましたが、そもそも異世界物が得意じゃないのと定価が高く、購入をずっと躊躇していました。今回コミカライズの値下げ&クーポン&還元があったので、作品の雰囲気が分かるかなと思って一巻だけお試し気分で購入。
コミカライズを読んで原作も気になる!とはなりませんでした。原作は原作で印象がまた違うんだろうなとは経験則上思いますが、やっぱり世界観に置いてきぼりになりました。好みの問題だと思います。
コミカライズの感想ですが、主人公2人の魅力がイマイチ伝わってこなかったのは私だけでしょうか…。ルースは美人顔の男性、アレクはマッチョがモテる世界だけどそんな価値観を突き破るほどのハイスペック美丈夫という設定なんですよね。アレクの方が美人に見えてルースがモッサリ感じました。性格は男前設定なのかなと思うのですが、あまり伝わってこない。鈍感設定はわかりますが、ニブすぎて若干イラついてしまう始末。
アレクがルースを好きな背景も描かれていますが、説得力が弱く感じました。
コマ割りも単調で、ストーリーも含めて淡々と読み進めてしまいました。
自分のツボとは違うことがよく分かりました。
BLなシーンもありますが、朝チュンに近いです。
異世界モノが好きで、ガッツリなBLシーンは苦手な方には読みやすいかもしれません。いいね
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アフターストーリー2022年5月3日『リスタート』と『知らない顔』のアフターストーリー。小冊子が手軽に読めるの電子の良さですよね!
短いですが読めてしあわせです。セール期間に買えたのでお得感もあり満足。両作品読まれた方はぜひ。いいね
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恋や愛を可視化したらきっと煌めき出す2022年5月3日体感予報で知った作者さん。他の作品も読んでみたいと思っていたところ、セールになっていたので読んでみました。良かったです!
吸血鬼も寄宿舎の設定も使い古された設定で目新しさはないだろうなと、そういう意味での期待値は低く読み始めたのですが、吸血鬼とヒトの恋の切なさを、少なくとも自分は今まで見たことがない方法で表現されていて、先生お上手ー!と感心してしまいました。
少女漫画のようにキレイな絵で恋?愛?の美しさ、素晴らしさが描かれています。
個人的に切ない系のお話あんまり好んで読まないですが、この作品はちょっぴり切ない系になるのかな。でも前向きで、とっても現代的な吸血鬼モノです!
ストーリーもよく考えられていて、上下巻にきっちり纏まっています。
読ませるストーリー+キレイな絵+コミカルあり+エッチシーンもしっかり。読ませる骨子はありますが、良い意味で重すぎない作風(個人的な感覚です)なので手に取りやすい。体感予報でも思いましたが、人気のある先生なのよく分かります。
主役CP、どちらもイイ性格で好きでした。
設定には刺さるモノを感じなかったのに、良い読後感のお話でした。いいね
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好き!2022年5月2日アマミヤ先生好きですー。
ストレート(サラリーマン)の太一✖️ゲイ(バーテンダー)の藤くん。藤くんは健気系、太一くんがややだらしないというか雑というか…ノンケなのもあり、作品によっては受けが可哀想展開になりそうな設定なんですが。
アマミヤ先生の描くキャラクターはいい意味でサッパリアッサリしているので、健気系だけど悲壮感ゼロ、モノグサだけどヤな奴じゃない。
そしてどちらも女々しくなくちゃんと男性、だけどちゃんとどちらの可愛さ・良さが伝わってくるところが良いです。
ストーリーのテンポも良くて読みやすく好み。
ずっしり読ませる系の作風ではないですが、キャラクターもお話も纏まっていてお上手だと思います!
適度な内容の濃さ、テンポ感、ちゃんとエッチシーンもある。
ストーリー重視の作品が好みなんですが、何度も読み返すのはこういう作品だったりします。
ノンケ攻めは何となく行く末が心配になってしまう私ですが、太一くんに関してはなんか大丈夫そう(笑)
藤くん、めいっぱい幸せになってほしいです。
可愛い二人のお話でした。 -
絵が可愛くて、エロい2022年5月2日人気の先生みたいだったのと絵が可愛くて以前から気になっていたので値下げ&クーポン&還元のタイミングで読んでみました。
うーん、エロい(笑)
え、このキレイ可愛い系のタッチでこのエロさ?それこそ紘くん並みのけしからんアンバランスさでは…と思うほどエロい。
なんですが、キャラクターの表情が固くて感情の動きが全然伝わって来ず。特に攻めの表情と感情が分かりにくい。
他の作品を読んでいませんが、この作品に関してはキュンとかときめきとかもほぼ感じず、ストーリーも浅いです。
どんなにエロいシーンがあっても感情を動かされないとドキドキしないので濃厚なエッチシーンも『うわぁ』と思うだけでした。読み返しはしないかな。
溺愛は好きなので攻めが受けを溺愛している点はよかったです。
絵はキレイで可愛く、多くの人に好まれるタッチではないでしょうか。
絵がキレイでエッチな作品を読みたいとき向けの作品かなと思いました。 -
何を描きたかったのか2022年4月26日以前試し読みで気になっていたので、セール+還元+クーポンのタイミングで読んでみました。
理系大学生の里見✖️力良のCP。タイトルと冒頭の雰囲気ですごく深い話なのかと思ってましたが、あっさりこじんまりしたお話で肩透かし…。(個人的な感想です)
攻めの里見が病み+執着系なんですが、そもそもなぜ受けの力良をそんなに好きなのか全く説得力がなくて、終始『ナゼ?』と疑問が。
力良は力良で人生初の告白を里見からされ、若干戸惑いつつもあっさり受け入れ、キスもそれ以上の展開も非常にトントン拍子で進みます。男女の恋愛漫画読んでるようなスムーズさに感じました。
いやいや、離島出身でスレてなくてももっと葛藤とかあるだろ、とスーッと気持ちが冷めてしまいました。
それでも購入した手前最後まで読みましたが、入り込めないままでした。
病み系の人物苦手なんですが、病んでる設定のわりにそうでもないので読めたんだと思います。刺青のエピソードがもっと濃いのかと思ってましたがそれもそんなでもなく。
理系の研究の描写がちょくちょく出てきますがそこも薄く感じました…人の研究手伝いつつ自分の研究も超レベルにこなす攻め、現実離れしすぎじゃ?と。そんなに余裕あるのか、はたまたとんだド天才なのか。
表紙のカラー絵はキレイだと思いました。
何にせよ、『BLはファンタジー』の格言を思い出すお話でした。
気になっている方はクーポンや還元のタイミングを待つのがおすすめです。総220ページ、電子書き下ろし有り。 -
心が壊れる音がする2022年4月25日番外編?同時収録?の薊がすごく良かったです。
シリーズの中で怪物が一番完成度が高いと思いました。自分が読み返すとしたらこのお話です。
暴力的なものは苦手で、創作物であっても避けてきました。が、自分好みの気になる作品を粗方読んでしまい、少し違うものを読んでみたくなり手に取りました。どちらかと言うとヘビーな話なので読み手は選びそう。自分の中でハードル上げすぎていたのか、個人的には思ってたほどハードさは感じませんでしたが。(普段まず読まないです、ヘビーなお話)
どんな理由があってもDVは絶対にあってはならないこと。それは大前提として、かんちゃんの心が壊れる音が聞こえてくるような物語と絵でした。
シリーズ全て読んだのですが、わたしは弓のツラい時に耐えてしまう理由が薄く感じていて、イマイチ感情移入ができないんです。しかもずっと真山が好きだった?え?かんちゃんは?なんで付き合ったの、と思ってしまって…。
かんちゃん、弓の心の中に違う人がいることに気付いちゃってるし…家族もあんな感じで、会社もとんだブラックで、それでも踏ん張ってきて。唯一赦されたかった包んで欲しかった弓から心の息の根を止めるような最後通告をされてしまったかんちゃんに同情してしまいました。
誰もかんちゃんの中に踏み入ってくれない、向き合ってくれないの辛すぎる。秀那は違ったんですね。
正直、ドストレートの秀那がいくら誘われたと言っても林田(かんちゃん)と深い関係になるのは現実的じゃなくBLあるあるだなと思うし、林田と秀那の気持ちはそこまで想い合う感じだったか?とやや説得力に欠けるなと思いますが、かんちゃんに救いがあってよかった。
DVの分かりやすい被害者は弓ですが、私はかんちゃんも弓から心のDV?モラハラ?を受けたように感じましたね。真山と弓の心の繋がりも個人的には弱く感じていますが、うまく手を取って未来に歩めなかった弓とかんちゃんのそれぞれに、手を差し伸べて一緒に歩いてくれるパートナーがいて救われたんじゃないでしょうか。
それにしても読む順番間違えた(真逆で怪物から読んだ)ので順番分かりやすくして欲しいです…。いいね
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表題作よりも2022年4月24日サビと怪物を読んで三部作なことを知り後から購入。表題作は印象が薄かったです…攻も受も自分の萌えポイントがなくて残らなかった。夏生がいい子で可愛かったですが(アホだけど)、ヒロにイマイチ好感が持てなかった。読み返しはしないと思います。
怪物のかんちゃんと秀那の馴れ初めが載っています。個人的にはこちらがメインな感じでした。いいね
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読む順番間違えた2022年4月24日読む順番があったんですね。前知識いれずに読んだので順番間違えました。本作が一作目、ルビが二作目、はだける怪物が三作目です。
暴力系の作品、重い作品は苦手な私。だいぶ前に立ち読みして『わーこれはムリ。痛々しそうで読めない』と思いスルーし、それ以降思い出すこともありませんでした。ところが今回のセールで目に留まり、もう一度立ち読みしてみたら『ん?なんかイケそう。読めそう』と心境に変化が。前回立ち読み時から色んなBLを読んだので免疫が付いたんだと思います。
感想ですが、暴力シーンは結構ありましたがそんなに重く感じなかったです。ちょっと語弊があるんですが、DVの対象の弓に個人的にあまり感情移入できず、DV受けてるシーンに心を抉られなかった、、。
そもそも『はだける怪物』から読んでしまったのもあってかんちゃんに感情移入してしまったんですね。
(本作のかんちゃんはとんでもないDV男ですが)
弓のキャラクターの説得力が弱く感じてしまってイマイチピンと来ないCP、お話でした。
弓が辛い時に笑ってしまう背景が本作だけではぼんやりしすぎだと思いました。(はだけるまで読むと多少分かりますが、それでも個人的には説得力が弱く感じた)
で、真山ですがこちらもキャラクターの魅力がイマイチ分からず。真山の中で弓が特別、弓の中で真山が特別になった経緯が薄く感じ、感情を動かされなかったですね…。
本当は掘り下げたエピソードがあったのがもしかしたらページの都合で短くなったのかなぁ…もっと弓の過去とか真山の感情とか読みたかったです。
☆3.5くらいです。いいね
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シリーズ4作目、17年越しの再会2022年4月15日新聞社シリーズ4作目。
CPは密たちの後輩・和久井と製薬会社社員の有村。少しサスペンス仕立てです。
前作もそうなんですが、ストレートの攻めは相当な理由がないと個人的に納得できなくて、和久井が17年間待つかぁ?と思ってしまって入り込めなかったですね、、。有村のキャラクターもあまり刺さらず。
おじさん萌えしないので、+17年が辛かったのもあり、、。
BLとしては個人的にイマイチでしたが、『新聞社感』はシリーズの中で一番あったかも。記者という仕事について考えさせられました。
シリーズの中ではCPが一番微妙(主観です)なのと、17年越しの両思いの説得力が弱いと思ったので☆3くらいでしょうか。 -
シリーズ3作目、歳の差CP2022年4月15日新聞社シリーズ3作目。密と良時の同僚、西口のお話。CPとしては西口✖️速記記者の碧の歳の差モノです。
国会の速記記者のお仕事描写が興味深いお話でした。
お話も面白くはあるんですが、ストレートの人が攻めの設定は、個人的にかなりの説得力がないと受け入れられないので完全にBLご都合主義な感じで読んでしまいましたね、、。
碧も可愛くはあるんですが、『丁寧な暮らし』をしすぎててちょっと、、、いくら祖父母と暮らしてた設定でもないわぁ、、と感じてしまってイマイチ入り込めず。こんな20代独身男性、怖い、、個人的な感想です。
なので、どうしても一歩引いて読んでしまいました。
ラブラブなのはよかったです。☆3.5くらいです。いいね
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シリーズ2作目、40代CP2022年4月15日前作のキャラ、佐伯さんのスピンオフ。
佐伯さん(密)、幼馴染の良時、密の妻で良時の妹の十和子の不思議な三角関係のお話。人間関係と感情がとても複雑で、しかし丁寧に描かれていて、相変わらず読ませる力のある一穂先生。文章力はさることながら、キャラクターの作り込みがすごいと思います。
BLとしては糖分少なめ。そして内容も好みが分かれる内容だと思います。王道展開が好きな方には向かないかも。でも読み応えはシリーズ随一だと思います。
個人的にはシリーズの中では前作と今作が好きです。
ただ、自分がおじさん萌えしないのと、密の性格がちょっとややこしすぎて(笑)、☆3.8くらいです。いいね
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シリーズ一作目、先輩✖️後輩2022年4月15日新聞社シリーズ一作目。
あらすじを見ても試し読みしてもそんなに食指動かないなと思いつつ、一穂先生大好きなので購入。
自分の好みかと言われるとやはり違いますが、それでも読ませる力があるのが一穂先生。
簡単に言えば高校のときの先輩後輩の再会ものです。
舞台が過去と現在、日本と香港と時間と場所を跨ぐので少し分かりにくいかなと思うのと、わりと広東語表現が出てくるので漢字とカタカナで頁がうるさいというか、くどい感じがあります。異国情緒を演出する手法かなと感じましたが、人によって好みが分かれる設定かもしれません。
シリーズの中では一番BLらしい王道CPだと思います。
個人的な萌えがあまりないCP、というかシリーズなのと、香港舞台が自分に馴染みが薄くイメージしにくく、ズバッとはハマりませんでしたが面白く読めます。評価つけるとしたら☆3.8くらいです。 -
印象的なタイトルだけど2022年4月15日表題作のみ219ページ。お話はまとまっていると思いましたが、ページ数の関係なのか何なのか、各エピソードが薄く感じました。
丘と朱巳のお互いへの気持ちもこちらが自然に感情移入するほどは掘り下げられておらず、あ、そうだったの?な感じ。
朱巳の家業との葛藤とか折り合いのエピソードが随分端折られているのも、感情移入しにくかった一因な気がします。朱巳が抱えている苦しさがあんまり伝わってこず。もうちょっとキャラクターに感情移入できたら感じ方が違ったと思います。
タイトル回収、ピンとかなかったのは私の読解力の問題ですかね、、人魚姫のたとえ話も全然腑に落ちなくて、印象的なタイトルなだけに『?』でした。
あっさり、さらっとお話が終わりました。
個人的には定価だとちょっと割高に感じる内容でした。気になる方はクーポンや割引での購入がおすすめです。 -
濃いタイトルで、薄味2022年4月15日気分的に軽くて甘々な作品を読みたかったのと、割引+クーポンがあったので社会人編小冊子まで読んでみました。
重い実先生だなーっていう感じの作品ですね。深く考えてはいけないやつです。
試し読みの一話が一番面白いです。
あとは何と言えばいいのか、、タイトル通りの中身なんですがアホすぎる感じもエロすぎる感じもなかった。
エロシーンは多いんですが、絵のタッチとキャラクターに感情移入する話じゃないのでエロさを感じない。個人的にですが。
愛しのXLサイズもそうですが、BLが当たり前の世界観なのでツッコミ処満載なのにツッコめない(笑)
全体的にあっさり、タイトルのインパクトのわりに印象が薄い作品だと感じました。
ハマる人にはハマる作風なんだろうと思いますが、読み返しはしないと思います。
溺愛好きなので、2人がラブラブなことだけは良かったです。 -
結局良さ分からず2022年4月12日人気作だから今刺さらなくても読み続けたら何か理解できるのかも、と思って3作目まで読んできましたが、毎回同じ感想を抱く。
そして印象ずっと変わらず。エロいのにエロく感じない。胸焼けします。
溺愛はいいけど溺愛してる理由の説得力がなくて共感できない。なのでキュンとしないです。
攻めも受けも好きになれないまま、2人の相思相愛ぶりが何故なのか理解できないまま、3作目まできてしまった、、、セールだとしてももう続きはいいかな。たぶん自分には刺さらないままだと思います。
エロシーンでの受けがいよいよ女の子みたいになってきて見てられない、、、こういう受けは苦手です。
評価すごく高いので、きっと自分はマイノリティなんでしょうね。 -
ずっと致している2022年4月12日シリーズ二作目。一作目もピンとこなかったですが、人気作なのでセールがあれば続きを読んでみようと思っていたので読んでみました。
やっぱりピンとこない、、致してる印象しか残らないほどエロシーン濃いめなのに、エロく感じないのはなぜ。胸焼けしてしまうほど裸です(笑)
一作目でもそうだったんですが、攻めが受けを溺愛してるのはいいんですが、いつそんなに好きになったの?っていうほど愛が重い。今作も読者置いてきぼりでした。わたしだけかもしれませんが。
キャラクターに感情移入ができないから話に入り込めないんでしょうね。
ネコ科人間の設定もそういうエロシーン描くためだけな感じ。
溺愛好きなので、溺愛してるという点だけは百点。
セールや還元があればまた続き読むかも。
だって人気作なんだもの。今刺さらないだけで、この先に何かあるのかもとわずかに期待をもって。 -
アンダードッグ・パピーラブ【単行本版(シーモア限定描き下ろし付)】
いい子×いい子、可愛い×可愛い2022年4月12日キラキラ男子校生ヒカルと健気な干され芸人ナルのお話。
めちゃくちゃテンポが良いですね!どんどんお話が展開していくのでサクサク読めます。好きなスピード感。男子校生もロン毛も好きじゃないですが面白かったです。
関西弁も違和感なしで気になりませんでした。
深いお話ではないですが、頭空っぽで楽しむ系というわけでもなく、ストーリーはそれなりにありつつも肩の力を抜いて楽しめる感じでしょうか。
主役の二人、ナルもヒカルもものすごく良い子。二人とも可愛い。素直というか擦れてないというか、応援したくなります。
物語のスパイスになるのがナルの相方、三輪。
まぁまぁ救いのないしょうもない男ですが、ナルが芯のあるタイプの人物像なので、クヨクヨ辛い展開ではなく、飄々と受け止める感じの展開。
良い子がツラい目に合うお話が苦手な方も大丈夫です。個人的には三輪はもうちょっと制裁受けてほしかったですが。
ヒカルがナルを好きな理由が少し弱いかなとは思いましたが、ナルを超絶大事に思ってるので問題なし!
わりとエロシーン多いですが、作風と主人公たちのキャラで、ほのぼの系エッチな気がします。
物語の最後の方があっさり終わってしまい、そこは物足りなかった。
ナルに良い風が吹き始める過程をコマ送りだけじゃなく、お話で読めたらもっと満足度高かったかな。
とはいえ、気楽に楽しめて満足でした。 -
深いような、浅いような2022年4月11日あらすじの通り、オメガバースの発祥の物語。
オメガバース、苦手なんです。昔々にはなかった設定で、いくつか読んでみたものの、最近BLに戻ってきた自分には受け入れ難く、ちょっと嫌悪感すら感じてしまう。
この作品はちょっと違う雰囲気のオメガバースなのかな?とあらすじを見て感じたので読んでみました。
着眼点が面白いなと。
が、人類初のΩとαなのは分かったけども、なんでΩやαが発生したのかは結局描かれておらず、正直な感想としては『何のこっちゃ』でした。
タイトルとかあらすじとか、ものすごく深い話なのかなと思ったんですが、そうでもないような。
心が繋がったり惹かれあったりしているというよりは、身体の本能に従う?振り回される?二人という感が拭えずキュンとしなかった。
本当にさわりだけでお話が終わるので尻切れ感もありました。
オメガバース作品をそんなに読んでいないのと、元々苦手なのでグッと来なかったのかも。自分の読解力の問題もあるかもしれません。
人類初のΩとαということでわりとずっと致しています。でもエロく感じなかった…何故だろう…。
絵はとても綺麗だと思いました。
たまにはこんな意見もあるということで。 -
溺愛未満2022年4月10日いつもなら手に取らない雰囲気の小説ですが、甘ーいお話を読みたくなりタイトルから甘々を想像して購入。
溺愛度は低いと思いました。というか、想いが通じ合うまでが長すぎて。受けも攻めも自分の気持ちまだ認めないんかい、とツッコミたくなる。
晴れて両想いになってからのイチャイチャを見たいのに、いつまでも自分の気持ちを認めないから後半すごく巻いた感じでした。
もうちょっとテンポよく進んで欲しかった。そして気持ちが通い合った上での溺愛・執着を見たかったです。
攻めが受けを好きな理由も美貌以外はちょっと説得力が弱いと思いました。ストレートの攻めなので、惹かれた理由の大半が美貌では、、うーん、末永く仲良くできるのかしら。
心理描写はもう少し丁寧な方が感情移入できたかなぁ。
挿絵重視していませんが、綺麗です。綺麗ですが、受けが女性にしか見えなくてBLに感じられませんでした。文章とともに挿絵も砕けすぎた感じになる(共に受け)ところは好みではなかったです。 -
桃のように瑞々しく、甘いお話2022年3月29日凪良先生の書くファンタジーが気になり手に取ってみました。デビュー前の作品なんですね。ものすごく可愛らしい、フレッシュなお話でした。
題材が若いというか、子どもにも読めそうなお伽噺で新鮮でした。いい年なので、どう感じるかな?と思っていましたが、リライトされたということで短いながら、大人もちゃんと楽しめるお話になっています。
さすが凪良先生。
人間と桃の精、桃の精と神様というビックリするほどのファンタジーなので設定で入り込めない方もいるかも。
でも出てくる子たちが本当に良い子で可愛く、また書き下ろしやショートストーリーは糖度高く、甘々幸せな気持ちになれます。
サクッと読める文章量なので、手軽に糖分補給したいときにおすすめです。可愛いお話でした。いいね
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スピンオフ、複数CP2022年3月29日四月の東京は、を読んだ流れでこちらも読みました。
蓮の兄?弟?の話と、八神さんの話、和真と蓮のその後。
和真と蓮のその後は幸せそうで良かったです。なんなら本編より好きなくらい。
和真好きです。
蓮の兄弟の話はいまいち物足りなかった。ちょっとSM?執着?心理描写が足りないのかあんまり感情移入できず。そのうちに終わってしまいました。
八神さんの話は、八神さん幸せそうで何よりですが、相手の博道に好感が持てなかったですね、、
結婚、アリなの?BLじゃなかったら結構嫌悪される設定だと思うんですが、BLだと許されるような感じで描かれているのに違和感。
創作なので深く考えたらいけないんでしょうけどね。
和真と蓮の話が読めたのでまぁよし、という感じでした。いいね
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愛の話???2022年3月29日気になっていたのでクーポンで購入。
学生時代の同級生、和真と蓮。社会人になった2人が再会するところからお話が始まります。
作者様も『これは愛の話です』と言い切っておられ、和真の母親にも『あれほどの愛は知らない』みたいな台詞があるのですが、正直そこまでの深い気持ちにはならなかったです。
10代の頃の友情とも愛情ともつかない曖昧な気持ちを持っていた和真と、ほぼ愛情の自覚があった蓮。
子どもだったゆえに周りに迷惑をかけ、傷つけ、自分も傷つき、、の辺りはまぁ分かるような流れなんですが、再会してからわりとご都合展開な気が。
そして残念な大人が多すぎる。
蓮の親もそんな極端な設定?と思うし、和真の母親の『和真が女の子だったら云々』な台詞も、え?男の子でも大問題だよ?だし、会社の真田はもちろん、社長もあり得ないよね?と、お話を展開させるために悪役にしたのかと思うほどキャラ設定がんん?と引っかかってしまいました。話に入り込めなかったです。
深い話のようでそうでもない。
ただ、私は溺愛が好きなので、和真が蓮をとても大切にしているところや、蓮が満たされてどんどん幸せそうになって行くところ、結末はよかったです。
愛の話かどうかは読み手がそれぞれ感じることだと私は思うので、愛の話ですと言い切られると、そんな刷り込みするようなことしないでほしいなぁ〜と感じました。
絵の頭身も高すぎて気になりました。巨人にしか見えないコマがいくつか、、体とか丁寧なんですけどね。肉体に対して頭が小さすぎて。
☆3.5くらいでしょうか。 -
スピンオフ作品だそうです2022年3月29日シリーズ物と知らずに、画家とギャラリストの組み合わせが珍しくて読んでみました。
スピンオフ元未読で読みましたが、読んでいなくても話は理解できると思います。
でも読んでる方が話に説得力を感じられたのかもと思いながら読了しました。
諸事情で絵を描き続けられなかった青年・郡を、ひょんなことからギャラリストの和楽が見出し、探し出すところから物語が始まります。
話の題材自体はあまり見かけない?画家の世界のことも知れて、一穂先生の作品はお仕事面がいつも読み応えがあるので、楽しく読めました。
が、主役2人の心を通わせる過程が個人的にちょっと物足りなかった。和楽は郡の絵に一目惚れしているのでなんとなく分かるんですが、郡が和楽を特別に感じていくのに説得力が今ひとつというか。
絵を描けるように色々してくれたこと=恋愛として好き、に安易に繋がりすぎな気がしました。
前作読んでないので和楽の性指向を正確に理解していないのですが、ゲイよりのバイなのかな。
でも郡はストレート。ストレートの人が恩人だからといって性別のハードルが低いなぁと感じてしまいました。
BLジャンルで、ラノベだと思えばサラッと読み流せるところだと思いますが、一穂先生の文章がとても好きなのでどうしても文芸作品レベルの完成度を求めてしまう自分がいます…。
全体的にあっさり短めで、案外すぐに問題解決していくのもサクサク読める一方で、物足りなかった。
問題や葛藤の中にある心の機微をじっくり読み込みたいんです、一穂先生の作品は。
年下ワンコ系の郡とクール年上美人?な和楽なので、そういうCPが好きな人は楽しめるかも。
あんまり好みのお話じゃないと思いつつ、グイグイ読み進められるのが一穂先生なんですよね。先生の文章大好きです。
☆3.5くらいです。 -
記憶障害の設定2022年3月19日おすすめで度々見かけていたので購入し、3巻まで読了。
冒頭から文章が頭に全然入ってこなくて何回も読み直しました。特に物語の前半は静良井のモノローグと実際のセリフに若干キャラのズレを感じてしまって、人物像が頭に描きにくく苦労しました。
途中からはスルスル読めるようになりましたが、何でだろう?初めて読む作者様なのですが、文体が合わないのかな、、、
あらすじを書いても仕方ないので、ざっくりと。記憶翔を持つ受けと年下攻めの物語。
読んでおいてなんですが、記憶喪失系のお話苦手なんです。どんなにハッピーエンド風の作品でも、その設定により一抹の仄暗さを残すから。この作品も同じように感じました。
やるせなさというか、、中上は幸せなんだろうか。
お話はミステリー要素もあり面白く読めます。
が、ど静良井と久遠の出会い方や『M』になりすます辺りがどうしてもリアリティを感じなくて、感情移入できず。ちょっと心の中で突っ込んでしまって、物語を一歩引いて読んでしまうんですよね。
エロシーンは意外と?しっかりあってBL小説感あります。
設定も含めて、あぁBLラノベだなと感じました。
全3巻はちょっと長いような気がしました。
分かりやすいハッピーエンドが好きなので、記憶障害のお話は何度も何度もは読まないんですよね。
自分の物語の好みの問題もあって☆3.8くらいでしょうか。いいね
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ストーリー重視ではない2022年3月18日解離性同一性障害のレイ(複数人格あり)✖️テーマパークのキャラクターの中の人・悠真のお話。
重そうなテーマに見せかけて内容がライトで、正直物足りなかった。期待していた系統のお話ではなかったです。
そもそも主人公二人の過去のいきさつの説明が中々出てこない&薄く、尚且つ悠真の性格も性指向の説明も弱いので、初っ端から同性のレイ(カズハ)になびいてる所から入っていけない。読者の脳内補完に委ねる感じで違和感があります。
心理描写がブツ切れな印象で、悠真にもレイ(カズハ)にも感情移入ができませんでした。
多重人格、そんなに必要だったのかな?メインの2人の人格だけに絞った方が切なさを際立たせたのではと感じました。
特に精神の勉強をしているわけでもない悠真が色んな人格をあっさり解放していくのもご都合主義すぎてビックリ。実際はそんな簡単ではないんじゃないかなぁ。
そして精神科医の従兄弟と助手?のCP要素、必要だった?従兄弟単独でよかったのに、すごく雑音要素に感じてしまいました。
エロシーンは絵が上手なのもあってわぁ、とは思うのですが、私はキャラクターに感情移入が全くできなかったのでドキドキできず。気持ちが入らないとときめけないので、、、。
多重人格ということで精神的な3P風なところがあるので、エロシーンの濃厚さを見て、作者様はそういう濡れ場(実質3Pっぽいエロシーン)を描きたくて多重人格設定を採用したのかなと感じました。
エロシーンの絵的な濃厚さを重視する方にはおすすめできます。
が、ストーリー重視、心情描写重視の方は物足りなく感じられると思いました。 -
BLはファンタジー2022年3月12日って分かってはいるけれど、ホントのところどうなの?アレやソレはどういう風になっているの?
という、腐女子の知的好奇心に回答してくれる一冊。
自分自身、BLを読みながら疑問に思っていたことが図や経験談を交えながら丁寧に書かれていました。
男の娘タレントさんや医師の監修も入っており、情報の信頼度も高そう。
文体も語りかけ口調というか、堅苦しくなく、内容は真面目ながら入り口のハードルが下がって(タイトルもそうですが)いいと思いました。
ファンタジーはファンタジーとして理解しつつも、基礎知識として男性の体のことを知りたい人におすすめです。 -
ふったらどしゃぶり~When it rains, it pours~ 完全版
身体を繋げること、心を繋げること2022年3月8日一穂先生の作品を色々読んでみています。
この作品、BLラノベというより文学作品のように感じました。そして、すごく大人向けの内容。
自分が10代だったら内容も登場人物の悩みもきっと理解できなかった。いい年をした大人にこそ刺さるものがあるお話だと思います。
主人公の一人、一顕が悩んでいる恋人・かおりとのレス。この悩みの一顕とかおりとの温度差、認識の違いがリアルです。
かおり酷いなと思う一方、こういう人も一定数いるんですよね。
一顕に感情移入してしまって可哀想で…整がいてくれて良かった。逆も然りですが。
悪いことをしているわけじゃないのに、自分の存在を肯定できなくなっていた一顕に整がかけた言葉。どんなに救われたことかと思います。心に沁みました。
しかしお話を通してずっと何考えているのかよく分からなかったのが和章。
拗らせすぎていて全く感情移入ができず。生殺し状態なのに整の側を離れない感じにイライラしました。
もうちょっと何考えてたのか理解したいので、スピンオフ読んでみようと思います。
身体を繋げることと心を繋げることについて考えさせられる作品です。 -
本編より2022年3月6日良かった。本編は2人が惹かれ合う説得力が自分には物足りなくてイマイチなところもあったんですが、こちらは短編集で、もう2人の関係が出来上がっている上でのお話なので(笑)、本編でのモヤッとは忘れて楽しみました。
志緒ちゃんの高校卒業、大学入学後すぐくらいまでのサイドストーリーの詰め合わせ。
少年から青年への階段を上る志緒ちゃんの透明感を感じる一冊でした。まさに青い林檎のような瑞々しさ。
卒業式のお話が良かったです。自分の卒業式を思い出す読者の方も多いのではないでしょうか。
それにしても、一穂先生の文章好きなのですが、この本、あえてなのか何なのか、通常漢字で表現すべき言葉がひらがな表記になっている箇所が多すぎてもの凄く気になりました。なんでひらがな?と目に煩わしく、折角物語を読んでいるのに水を差されてちょっと…。なぜなんだ。校正で、あえてそうしたのかな。そこが残念でした。☆3.5 -
タイトルが良い2022年3月6日イエスノーが面白かったので一穂先生の他の作品も読んでみようと購入。
先生×生徒、苦手なんです。成人と未成年というのがどうしても倫理観が働いてしまって萌えられない。
でも一穂先生がどう描くのか、あとタイトルが素敵で読んでみました。
二人が惹かれ合うようになる説得力が足りなくて感情移入ができなかったです。
志緒ちゃんが先生に無意識に惹かれてるだろうことは分かりますが、それにしても告白がやや唐突。
それ以上に桂先生が志緒ちゃんに惹かれたのが腑に落ちなくて、え?高校生男子にそんなすぐ惹かれる?と…。志緒ちゃんが取る行動(飛行機)が桂先生にとってはグッと心を掴まれたようですが、そこも私には理解できず。怖いし、無鉄砲だし、引くところでは…。
桂先生の過去もヘビー過ぎるので人によっては地雷だと思います。しかもその当時、桂先生は未成年で加害者ではなく、被害者では…?とモヤモヤ。
物語の流れはツッコミ処が多くてうーん、という感じでした。
が、10代特有の揺れる感じというか、子ども以上大人未満の青さというか、それをひっくるめての眩しさ、みたいなものは志緒ちゃんを通してよく伝わってきました。その表現はさすがだなと。
物語にはモヤッとしつつも最後まで読み切れたのは一穂先生の文章が好きだからでしょうね。
☆3.5くらいです。 -
ぜひネタバレなしで2022年3月5日こんなお話だとは思わず、びっくりでした。試し読みで文章が読みやすかったのであらすじとかネタバレレビューを見ずに読み始めたので、余計楽しめたかもしれません。
前半、滝本が結構冷たいというか百合原に対してすごくイヤな感じなところがあり、溺愛が好きな私はヒヤヒヤしながら読んでいたのですが、後半の滝本ーーー!溺愛!甘い!男前!
百合原をそれはそれは大事にしていて読んでいて幸せな気持ちになります。
2人の間には乗り越えなくてはならない過去、切り離せない過去があるのですが、2人とも丸ごと受け入れて前に進んでいく感じで良かったです。
一巻完結ながら読み応えありでおススメです。
挿絵はいつも重視してなくて、なんならなくても良い派ですが挿絵もキレイで眼福でした。滝本男前でした。いいね
0件 -
メインを並んで張れるレベルのスピンオフ2022年3月5日本編も面白いんですが、番外編の方が好きかも!
2CP出てきますが、どちらの話も中身がギュッと詰まっていて満足度高いです。一穂先生さすがすぎて脱帽。
ラブの方ももちろんいいんですが、お仕事面!
取材すごくされたんだろうなという濃密さで、お仕事小説として読めるくらいの完成度。これだけの取材下地があると他と一線を画す小説に仕上がるんですね。
キャラクターがいきいきしてます。心理描写が的確なので人物像がしっかり読み手に伝わる。だからこその、切なさだったり、会話の面白さだったり、あー小説読んでる!という面白さが目一杯詰まってます。
BLの複数CP出てくる展開苦手なんですが、この作品は小説(文字)なのと、CP抜きにしても一人ひとりのキャラクターが魅力的で好きなので、受け入れてます。そしてどのCPもお互いでなくちゃねと納得のCP。
方言キャラクター、わりと難しいと思うのですが、なっちゃんいい子で可愛い。好き!
で、私、CPにおじさん、苦手なんです。
でも!設楽P!!!好き!!このCPどっちも好きです!!なんなら作品中一番好きなCPかも、、、
この組み合わせに萌えるなんて、自分の新たな一面を発見しました(笑)
メインの計と潮ももちろんいいんですが、自分のツボと微妙に違ったんですね。
でも今回番外編で外から計と潮を見て、見直しました(笑)魅力再発見というか、計のカッコよさを再認識というか。これは本編再読するしかない。
主要人物だけじゃなく、番組に出る芸人さんとか、名球会的なおじいちゃんたちとか脇役も色々出てくるんですが、その脇役もすごく『生きて』ます。
はー、面白かった!
男性の仕事をする姿のカッコ良さが溢れる番外編です。(もちろんBがLなシーンもちゃんとあります!)
スピンオフは別にいいかな〜、とかメイン2人が好きだしな〜、と悩んでる方がおられたら、悩み不要です。スピンオフと思えない完成度と、外から見るメイン2人のカッコ良さ再認識の一作です。 -
チョロい男・松田2022年3月4日GAPSが良くて気になっていたので値下げのタイミングで読んでみました。
里つばめワールドですね〜。
加藤はゲイという理解でいいんでしょうか。で、松田はストレート…なの?いや、それよりもチョロすぎる、アホすぎる。男に告白されて『勝った!』って…(笑)嫌いじゃないですよ(笑)
里先生は画面が静かですよね。タッチもテンポも独特。自分の好みど真ん中じゃないのになんかクセになるんですよね…
2人の気持ちが通じ合う過程が雑な気がする(説得力にかける)のと、展開がちょーっと唐突かなと思います。一巻完結だから仕方ないのかしら。
でもなんか読んじゃうのが里先生の作品なんですよね。
それにしても荒れた松田の部屋に散らばる酒瓶はいいとして、なぜ都合よくオリーブオイルが転がっていた!?ピザのやけ食いでもした?マンガあるある都合良い展開ということで自分を納得させます(笑)
物足りなかったので続編もそのうち読みます。 -
ファンのためのご褒美本2022年3月4日本編読んだときには面白いと思ったものの、ちょっと自分のツボとは違うかな〜、と思っていたのに、OFFAIR、番外編と読み進めるうちにどんどんハマり、とうとうファンブックに手を出すようになるなんて、、、自分で想定外です(笑)
書き下ろし小説が読みたくて購入したのですが、大満足!オールスター大集合って感じに主要キャラクター総出。もう面白い〜。
短編なのに色んな要素がギュッと濃縮。完成度も満足度も高い。
国江田さんも外さないけど、一穂先生こそ外さないですよね!と言いたくなる。
なんでこんなにキャラクター設定がしっかりできるんだろう。もうキャラクターみんながイキイキと自分の人生を生きてます。
BLの複数CP出てくるお約束、苦手なんです。
でもこの作品に関しては小説なのと、それぞれのCPが甲乙付け難く魅力的なので受け入れられる。
ほんっと一人ひとりイイキャラばっかり、大好きです。
小説以外のところは正直興味なく、サラーっと流し読みですが、キャラインタビューや寄稿マンガがあり、ファンなら楽しめるかと。
でもやはりお値段高めなので、クーポンや還元利用がいいですね。
小説のところだけでも買う価値ありです。 -
本編→外伝→番外編の順がいい2022年2月28日タイトル通り、本編→外伝を読んだ後に番外編を読む方が「この人だれ?」がなくていいと思います。
ショートストーリーの詰め合わせ、糖度高め。本編はあまり甘々なエッチシーンがなかったのでわりとイチャラブ多めで良いです。
シリーズ通して言えることですが、とても丁寧にキャラクター描写や心情描写をされるので、登場人物がよく理解できて良い反面、若干クドい文面に感じるときがあり、意図的にサラーッと流し読みしてしまうことがあります、、
君たちのパートナーが素晴らしい人なのはよーく分かったよ、うん、もう言わなくていいよ〜、と諌めたくなる(笑)
しかしまぁこんなにスペックの高いゲイカップルばかり集まることなんてないでしょうに、、ファンタジーファンタジーと唱えながら、でも溺愛好きなので本編で物足りなかった分補えました!
個人的にですが、ディックの記憶喪失とノエルの弟の話はユウトが切なくていらなかった、、。
ネトとトーニャが好きです。 -
DEAD LOCK本編の次に2022年2月28日読みました。
このシリーズ、たくさんあるので順番が分かりにくいですよね。私は本編の次に外伝(その後番外編、season2の順で)読みました。
本編で失恋したロブのその後と、パコの同僚ダグのお話。メインCP主役のお話ではないです。
BLの複数CP出てくる展開苦手なんですけどね。見事に近しいところで顔面偏差値、能力共に高すぎのゲイカップルが成立していきます(笑)
日本の設定だったら個人的に読めないですが、舞台がアメリカなのでそこは片目を瞑って。
サスペンス要素ありで中々面白く読めますよ。
アメリカ人設定なのでそんなに違和感ないですが、皆さん情熱的というか、台詞がクサイというか、、愛が溢れているカップルばかりです。メインCP含め、台詞ややり取り等、若干クドさも感じるのですが、私は溺愛が好きなので、ついつい読んでしまうんですよね。
どのCPも愛情たっぷりです。
でもやっぱりディックとユウトのCPが一番好きですね。 -
んん?2022年2月28日絵には惹かれないながら人気の先生らしく、ちょっと気になったので購入。刺さりませんでした。
征二郎はゲイではないんですよね?良くんはいい子だとは思いますが、急に好きになりすぎでは。
料理上手な高校生は魅力的かもしれませんが、ストレートの成人男性が恋の相手として認識する(しかもほぼ一目惚れに近い)にはムリがあり、話に入り込めませんでした。
通い妻的なバイトも、高校生にはちょっとさせられない、させたくない、と親目線で読んでしまって、征二郎に対して嫌悪感。
良くんもストレートの高校生でしょ?成人男性からの告白、もっと混乱するだろうし、怖くならないか?と思ってしまいました。
出会い方からずーっとマンガ的ご都合展開(ご都合展開は別に嫌いではないですが)すぎてついていけませんでした。
ご飯は美味しそうです。 -
やっぱりメイン2人が好き2022年2月27日DEAD LOCKオリジナルから読み始め、ようやくseason2の最後まで読み終えたのでやっとレビューです。
このシリーズ、自分の好みでいえばストライクではない(アクションサスペンスがあまり得意じゃない)のですが、面白いです。苦手でも入り込めるというか。
キャラクターの性格をシリーズ通してかなり丁寧に書かれているので人物像をイメージしやすいことが要因だと思います。
なんですが、一方でキャラクター描写が丁寧すぎて、若干くどく感じてしまいます、、時々文章を読み飛ばしてしまいました。
個人的にBL作品に複数カップルが出てくる設定が苦手なんですが、この作品、ゲイカップルばっかり出てきます(笑)
でも読めるのは舞台がアメリカだからですかね。まぁないけどなくもないかも、くらいの感じで片目瞑って読めます。
久しく尻に敷かれている印象しかなかったディックがかっこよさを取り戻していて安心しました。
メインの2人の話が読みたいのでディックが活躍していて良かったです。
season2の1と3はディックとユウトの話、2はロブとヨシュアの話。
めちゃくちゃ続きが気になる!とかすごく中毒性がある!という状態にはならないんですが、続刊があれば読みます。
というくらいには好きな作品です。 -
甘い、甘い、甘ーい!!!2022年2月26日いいお値段なのでクーポンや還元を利用してやっと読み終えました。買ってよかったー!
個人的に本編より好きかも?と思うくらい甘々でした。溺愛大好きなので、潮が計を溺愛しているところがたっぷり見れて大変良かったです(笑)
一穂先生、読み手に想像力を掻き立てる表現でエロシーンを書かれますよね。文字だからこそ伝わってくる官能があって、とても魅力的。
本編のチラッと登場でも計のお母さん好き!と思ってたんですが、こちらではしっかり登場していてやっぱり好き!でした。もちろん計のお父さんも。いい家族ですね。
短いエピソードの集まりなのに、満足感がすごいOFF AIR。疲れた時の糖分補給にピッタリです。癒されました! -
すっごく短い2022年2月24日番外編なのでそんなものだとは思うんですが、めちゃくちゃ短いです。(21ページと『203号室』は27ページ)
なのにこの満足感。
正直一本目の方はそんなにグッと来なかったんですが、『203号室』は麻水さんの溺愛が溢れてて幸せな気持ちになれました!買ってよかった。
白崎くんがセキュリティガバガバの部屋に住んでるの、私も心配してたわと思いながらニヤニヤ読みました(笑)
短編ながら2人の美味しいところがギュッと詰まっていて読後感良くおすすめです。本編ファンは必見だと思います!☆4.5いいね
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潔癖症の男の子のお話、、ではない2022年2月14日常に手袋をしている大学生・鷲園。同じ大学の梅谷は飲み会をきっかけに鷲園と親しくなり、やがて恋に。鷲園の手袋の理由は実は潔癖症ではなく、強迫性障害。そうなった原因は子どもの頃の出来事がきっかけで、、というお話の流れに梅谷くんがいい感じに絡んできます。
大学生の単なるイチャラブ話ではなく、鷲園が過去から解放されて行くまでが上下巻にキュッとまとまっています。
扱っている題材のわりに重くシリアスになりすぎず読みやすい。それは多分に梅谷の力添えはもちろんですが、鷲園自身が意外と肝の据わったキャラクターなことが理由でしょうね。2人とも好感の持てるキャラで好きです。
鷲園の母とのエピソードが人によってはしんどいかも。実態はそんなことないのですが、すこーしだけ毒親風なエピソードが入ります。
自分を否定してしまう意識に囚われた経緯は可哀想なんですが、梅谷が陽な子で鷲園を包みつつ、寄り添いつつしてくれるので安心して読めました。
BLあるあるですが、ゲイでもバイでもない梅谷が鷲園を好きになるところはやっぱりご都合主義で引っかかってしまい、、頭空っぽにして楽しむ系のBLならそこまで引っかからないんですが、この作品はわりとお話を読ませる系の雰囲気なので、そこも徹底して欲しかったかも。どうせなら梅谷がゲイの設定の方が納得して読めたかな〜と思いました。
でも二人とも良い子で、好きが溢れていて良い読後感のお話です。 -
つい少女マンガに置き換えてしまって2022年2月14日BL読み始めの手当たり次第読んでいた頃に読んだ中の一つ。タイトルがいいなと思って手に取ったんだったと思います。
なんでだろう、、絵もすごく上手だと思うし、この先生の作品は常に評価も高いのに、いつも自分に刺さらないのです…。萌えのポイントが違うんですね、きっと。
主人公の大進が18歳にしてはピュアすぎる。いくら田舎から出てきた設定でもいやいやいや…と思ってしまってまず感情移入ができない。周囲の男女がこの子なんか可愛い、と初っ端からポヤポヤしてて、そういう設定なのは分かるんですが、えぇ?と置いてきぼり。
男の子だからそこまで鼻につかないけど、主人公が女の子だったら読者の共感得られないな〜と、BL作品だから全く関係ないのに、そこまで思考が飛んで行ってしまいました。
可愛い男の子設定なのは理解してますが、いい子なのにあざとく感じてしまって好きになれない。
大進がピュアゆえに鈍く、二人の関係が進むスピードが遅い。
宝先輩もカッコいいですが、気持ちが分かりにくくてまどろっこしい。(個人の感想です)
私はテンポ良く進むお話が好きなので、じれったさに耐えられなかったです。
色々読んで自分が好きな属性とかジャンルが確立するのがBL。
学生モノのキラキラピュアピュアが好きならハマれると思います。
絵好きなのに、自分に合わなくて残念。 -
そういうことか!2022年2月13日物語構成が面白い!時間軸が遡っていって謎解きされる構成なのですが、サスペンスでドキドキハラハラしながら読みました。
4巻まで出た状態で読めてよかったです、1巻しか出ていない状態で待て、だったら先が気になりすぎてしんどかったと思います(笑)
ちなみに4巻でも完結はしていないので、待て、ですが、一旦『そういうことか!』の目処は立っているので落ち着いていられます。
間違いなくBLですし、カップリングで言えば刑事・篠原✖️精神科医・浅野なんですが、単純に攻め受けがどうのというお話じゃないです。あくまでも主はサスペンス。
連続殺人事件の犯人を追うことになった警視庁が心理学の面から犯人をプロファイリングすべく、精神科医の浅野に仕事を依頼するところからお話が展開していきます。
殺人事件が絡んでいるのでややグロい描写がありますが一般的なレベルかなと思います。(私は特別グロに耐性があるわけでありません。清水玲子先生の作品くらいのグロさ)
ただ刃物や流血が苦手な人は注意が必要かもしれません。
若干、登場人物の心理描写が物足りない感はあるのですが(あ、好きだったんだね?的な)、薄いわけではなくて表現方法の違いというか、、日本で執筆されているわけではなさそうなので、文化の差なのかなーと。そんなことは瑣末な問題に感じる程、ストーリーがよく出来ています。
浅野先生が結構大変な状況になるのですが、篠原刑事の愛が大きくて好きです。
個人的に絵も好きです。画力が高いのは言うに及ばずですが、不自然に線の細いBLはちょっと、、なので、しっかり男性が描かれていて素晴らしい。お尻がちゃんと男性で感心しました(笑)
続きが気になりますが、ゆっくり楽しみに待ちたいと思います。
読み応えのあるお話が好きな方、あるあるなBLにちょっと飽きてきた方、ボーイズというか、大人の男性のラブを見たい方、おススメですよ。