ん〜よかった！！

弟の遊が兄想いでほんとうに良い子。それは根無し草のように生きていた兄ちゃんがすべてを捨てて根を張って大切に育ててきたからで、その弟目線でストーリーが進んでいきます。
弟から見た現在の出来事と穂高と学の過去の話が重なっていき2人の状況が少しずつ明らかになっていくのですが、先をどんどん読みたくなるような描かれ方であっという間に読了しました。
穂高は直球にセクシーですが、穂高と一緒にいる時の学がなんともエロみがあり、兄の時とのギャップが萌えました。
家族というカテゴリーの中で兄という側面しか見せていなくても、他の側面ではまったく別の顔で恋をしていたり、切ない過去があったりという部分が上手く表現されていて、弟の成長と共に今の兄ちゃんの状況がまた変わっていくという練られていながらも自然なストーリー構成でとても良かったです。
BL作品はこちらだけのようですが、新刊があればまた読んでみたい作家様です。