茅花かす陽 【電子限定特典付き】
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茅花かす陽 【電子限定特典付き】

ミギノヤギ

美しく幻想的で、優しい

ネタバレ
2022年4月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ ●表紙に惹かれて手に取りました。BL AWARD 2021の表紙デザイン部門1位の作品です!中身は少しラフなタッチの絵柄ですが、美しく花々をまとうメイの姿は、チアキの言うとおり「綺麗」です。
●強い悲しみにより発症する「悲花(ヒバナ)病」を患うメイ。その花で花屋を営むしたたかさも。そして笑顔がかわいい。いつも笑顔で…これは同じ病を患っていた母親との約束。
●そんなメイに恋する郵便屋さんのチアキ。小さな花束を買い続けてるのがなんか素敵。偶然メイの病のことを知り…「体液の摂取」が効くって…?!?!想いを伝えないままに“治療行為”として初えっちしちゃうのですが、メイのために優しくしたいって心から思ってる。
●メイの「綺麗って言ってくれたのが嬉しかったから、もっとたくさん自分を見てほしい」っていうひとコマもめちゃくちゃ好き。この時点ではチアキを好きと認識しているわけではない。誰かにこうやって特別優しくされることに慣れてないんだろうなぁって。この病も丸ごと愛されたいと思っていたのかな…
●チアキの想いがメイに通じるシーン、チアキが病を発症してからの日々、チアキを治そうとして負った傷を勲章だと誇るメイ、メイもチアキに想いを伝えて…『茅花かす』には「心を解きほぐす」というような意味もあるとのことで、始終優しさであふれてます。でも、実はえっちのときちょっと荒々しさもあるチアキ…っていう描き下ろしも良かったです。
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