2055
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2055

三月えみ

お話が、終わっても、余韻がすごいです

2022年4月29日
近未来SFシリアス設定2055年のお話、31ページ。Hシーンはあるともないとも。
短編で完結します。今までの二人とこれからの二人が交錯し、流れ星のように一瞬で遠くに消えてしまう。でも消えてしまうから愛おしいんだなと、描かれない日々の中では、はじまりと終わりの物語が続くのだろうと、読み終わったあともしばらくはぼんやりしてしまいました。映画館で客電が灯って、ハッとして、でもなかなか立ち上がれないような、そんな感じです。
三月えみ先生の別の短編作品「泡にもなれない恋ならば」が大好きなのですが、何かこちらと通じるものがありました。
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