微炭酸恋愛
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微炭酸恋愛

日の出ハイム

思い切って真っ直ぐに恋をする甘さと切なさ

ネタバレ
2022年5月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 高2の風間隆次と道永郁人、風間の兄の寿臣と同級生だった教師の鮎川諒、北関東の田舎町を舞台とした2組のCPのお話。隆はある放課後、暗い教室に道永と教師の鮎川がいるところに遭遇します。鮎川に告ったという道永は、誰にも言わないで欲しいと隆に頼みます。道永のことが気になっていた隆は、先生の代わりに抱いてやると林間学校で道永を抱きしめるのでした。一方、告られた鮎川は、隆の兄•寿のことが諦めきれず、忘れようと使った出会い系の男に脅されて関係を続けていました。学校と、それを取り囲む田舎という二重に閉鎖的な環境下での2組の恋が描かれます。身体の関係が先行する高校生CPはなかなかお互いの本音を告げることができず、相手の気持ちをはかりかねます。兄×先生CPは在学中からのプラトニックで、なんとなく匂わせ匂わされのむず痒い関係にあります。DKCPは大人CPの黙って相手の気持ちを汲み取る態度に、大人CPはDKCPの真っ直ぐさを、互いに羨ましく思い、そうなりたいと願います。毎日の当たり前の日常に、ほんの少しキラキラ弾ける微炭酸な恋のお話です。
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