俺の胸でおやすみ
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俺の胸でおやすみ

未散ソノオ

彼らに癒されて眠りたい。

ネタバレ
2022年5月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 人にとって最も重要な三大生理的欲求。生命を維持するために必要な『睡眠欲』『食欲』『性欲』です。心地よい睡眠をとることで、日々の活力となるとても大事な事。十分な睡眠がとれてないと免疫力も下がるので、病気に打ち勝つにも、よく寝て、よく食べる!これに限る!

睡眠障害に悩まされる人は、老若男女とても多い現状です。この作品は、快適に睡眠をとれるようにサポートするプロ集団『睡眠アシスタント』の恋と仕事のお話で、お仕事系作品はまさにソノオワールド。
その会社のシステムが素晴らしく、サポートするアシスタントも同僚にメンテナンスを受けて、体調を万全に整えたり、アシスタント勤務が難しい時は内勤に変更したりと調整して、きちんと管理されています。私自身の仕事もそうですが、寄り添う立場の者が心身のバランスが悪いと余裕もなく、より良いサービスの提供に支障を来してしまいます。頑張りすぎずに、ほどよくメンテナンスって、これを読んで身に沁みましたよ、ほんと…
それに会社のオーナーがとても素敵な人格者で、ぜひオーナーにメンテナンスされたいな。あぁ、無理して頑張らなくていいんだ、と思えて心が安らげます。内勤の大坪さんも、アシスタントの先輩達郎さんも、みんな優しくてまさに癒しの職場です。
そこで芽生える恋の形が好きだなぁ。
アシスタントのマキノが同期の春臣に恋心を抱いていて…
マキノ自身、自分の気持ちが重いと自覚しているけれど、恋したら誰だってそんなもんじゃないかなぁ。逆に、脳筋春臣が、恋に疎いというか、朴念仁みたいな…
好きになってしまったことを謝るマキノが切なくて、でもきっとそれは春臣の言葉に確信が得られないせい。たぶん好きって言われたら…
自分の中で気持ちがはっきりしないながらも、大きな懐でマキノを受け止めた春臣。マキノに身を任せるくらいには腹をくくり、肝も座ったデカイ男なんだと思います。好きじゃなきゃ出来ないだろうし、マキノがいない世界は春臣には寂しいと思うんだよね。
ゆっくり二人で育んで、もっと素敵な時間を過ごして行ければ、更に快適なサポートも提供していけるはず。
エチはソノオ先生独特の色気を感じるような、しっとり、しっぽりとしています。
書き下ろしでは、春臣が恋人らしくなっていてキュンです。
マキノが警戒する望先輩が復帰してくるし、達郎先輩も気になる。どうやらスピンオフがあるのが楽しみ~。
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