悪し妻かたり
」のレビュー

悪し妻かたり

大海とむ

ビビッとくる世界観

ネタバレ
2022年5月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ どんぴしゃり、本作品の世界観にはまりました!
絵柄も好み。まず殿が凛々しい・頼もしい・格好良い、の三拍子揃っているところが良い。
そして何より世間の水松女(みるめ)に対する悪評を鵜呑みにせず、殿自らの目でその聡さを見極めたところもナイス。まさに殿は「見る目」がありますね☆(←すみません、どうしても言いたかったダジャレ)

1巻表紙は水松女で2巻表紙は殿。どちらも衣は蛇の鱗柄に見えました。特に1巻表紙は水松女がしどけなく衣を羽織っている様子が蛇の脱皮-この場合水松女自身が自分は殿には相応しくないと思い込むという考え方を捨て去ること-を暗示しているように思えました。殿と水松女が徐々に心を通わせ、水松女が殿にも自分の心にも正直になっていくところにキュン。
あとは孫四郎にも水松女を曇った先入観というフィルタを通さずに見てもらえるようになったら嬉しい。

待望の3巻!表紙は殿と水松女のツーショット(水松女の羽織に描かれている赤い椿の花言葉「控えめな素晴らしさ、謙虚な美徳」は正に人柄を表しているようですね)☆ついに夫婦の契りを結んだ場面にホロリ。殿の寛大さと水松女の献身さが素晴らしい。孫四郎の態度にも変化の兆しが。殿の褌姿には心踊ってしまいました☆

フォローしている方のレビューを通して本作品に出逢えました。とても面白く素敵な作品を教えて下さり、ありがとうございました。
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