ディレッタント
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ディレッタント

カシオ

とりあえずサイコパス御曹司ではなくないか

ネタバレ
2022年5月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 上下とも179ページ。
一読目では、ハラハラしながらそれなりに楽しく読めました。が、再読すると物足りなさがボロボロ出てしまってダメでした。一読目星4、再読星2、総合3。
成り代わりという方向性はとても良かったと思います。その仕掛けのために、夏原の人物像があまり掘り下げられず、ただ鞍替えしただけの、成り代わりの道具のようになってしまっているのが残念。あとラストですが、いつそこに埋めたのかというのが気になってしょうがないです。
とりあえず、帯にある「サイコパス御曹司」は違うと思いました。歪みはあるしクズかもしれないけど、割と感覚は普通なんじゃないかな。むしろサイコっぽさを感じるのは神崎の方なんですが、こちらも掘り下げ不足で物足りない。
なんかこう、「あなたならもっといける!もっともっと考えてみよう!絶対いけるから!」って作者さんに修造ばりのエールを送りたくなる作品でした。
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