このレビューはネタバレを含みます▼
御曹司に嫁いだヒロインとその家に住む書生ヒーローのお話ですが、御曹司の寂しさ、悲しみがより胸に迫る。ヒロインの涙に愛しさを感じ、求め、体を雁字搦めにすることでしか愛情を表せなかった不器用過ぎる御曹司。最後まで御曹司にとって唯一愛する女、それはヒロインだった。ヒロインとヒーローが惹かれ合うのを、手に手を取り合う姿をどんな思いでみていたのか…それを思うと苦しくなる。ハッピーエンドと捉えるかアンハッピーエンドと捉えるか、どちらの立場で読むのかによって、感想がかわるお話。でも三人三様の深い愛を感じる。ヒロインの心の隅にでも良いから御曹司からの愛情の欠片をずっと遺しておいてあげてほしいと願ってしまう。切ない物語でした💦
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