このレビューはネタバレを含みます▼
面白かった!絵もストーリーも好き!登場人物が誰も悪くないから切なかったです。オメガバと一言で言っても多種多様。ファンタジーだけど、その設定を突き詰めるとこんな事も起こり得るなって、ロマンティックとドラマティックの隙間を突いたようなお話でした。煌臣の担当医の話が深いです。一方は本能を、片や心を。オメガバは運命がフィーチャーされがちですが、このマンガでは運命にあらがって成就したからこそ、さらに一つ上のステージな気がします。旭が辛い思いをして過去に囚われていた事を思うと誠臣に少しは恨み言を言ってもいいんじゃないかと思ったけど、目の前で煌臣と旭のやり取りを見せられることこそ、それに勝ることはないなと。あと、手の表現が象徴的で好きでした。繋いでいた手を振り解く、伸ばした手をかわす、離した手を掴み直したり、掴んだ手を離さなかったり、手だけでこんなにも効果的に感情とシチュエーションを表現出来るのがすごい!