このレビューはネタバレを含みます▼
初作家さま。随分前に表紙や雰囲気に惹かれて購入し、未読だったもの。
子供の頃に両親を事故で亡くした際に記憶を無くし、施設で育った独り身の千歳。
成人後にまた事故に遭い、獣人の世界へ転生して…
ユキヒョウやホワイトタイガーのモチーフとか夢の話、設定も面白いし、千歳を保護して守ろうとするタイラーの溺愛ぶりは好きだったのですが…
千歳に対して独占欲を隠さず、身体を触ったりHの手前まで手を出す癖に自分の想いは告げないタイラーにもやもや。
両想いになってもなかなか最後までしないし。
決定打は獣人というか動物っぽさを出すためか、ペア以外の相手(幼なじみで気を許してるが恋愛感情はなし)とキスしたり、2ペア一緒にお風呂に入ったり、緩い4Pみたいな性的なじゃれ合いをするのが気持ち悪くて嫌悪感が…
「遊びの関係」とか「割り切って」なら分かるけど、仲良しの表現?でなぜそんなことを。しかも他に好きな相手がいるのに!
モブ攻めや複数プレイが元々苦手なのでそこら辺で一気に引きました。
過去にじゃれあいがあったとかなら目を瞑るけど、お互いの相手の目の前で「攻めが別ペアの『モノ』を当たり前のように口いん」したのに衝撃を受けました。
それを見て何とも思わず、自分にも手を出されても(最後まではなし)受け入れちゃう千歳にもドン引き。
獣人の価値観を受け入れた、という表現なのかもしれないけど、普通に別ペアとは性的な馴れ合いなしの友達(仲間)で良くない?
友達との身体的な距離が近すぎる。
話の続きが気になったのでそのまま半目を瞑って読みましたが…時々じゃれ合うわで最後までずっと引っかかって。
それがなければ星4.5。そのせいで私の中で星2以下(心情的にはマイナス)に落ちたので真ん中を取りました。
イラストも素敵で少し長いけど全体的な話はとても面白いし、好きな感じなのに残念。
魔力に対する設定とかも良かったのにな。
気にならない方は楽しめると思います。