無用のオメガは代わりもできない【特別版】(イラスト付き)
栗城偲/野木薫
このレビューはネタバレを含みます▼
不憫な受けちゃんのお話好きなので、オメガバースは大好きなのですが、漣(Ω)はお土地柄「Ωは虐げられるもの」と完全な刷り込みを受けて育っているので、自分が不憫だとはつゆほども思っていなくて、しかも弟の弐湖(Ω)のせいで周りからは自分の仕事を弟に押し付ける能無しみたいに思われてる、本当に可哀想な子でした。
そしてそんな可哀想な、しかも住むところもお金もない状態で放り出されたところを拾ってくれたのが山を越えたところに住むαの央我。そんな央我も失恋から馬に乗って見知らぬ土地に遠乗りに来た…という状況で漣に出会うから、出会いからすでに運命!!
「Ωだから我慢して当たり前」みたいに思っている漣の完全に刷り込まれた洗脳を央我が解いていくお話なんだけど、それだけではなくて読んでいる人には分かるけどお互い全く分かっていない両片思いで、なかなか進展しない2人にヤキモキしながら一気に読んでしまいました!
栗城偲先生のお話はまだ私は(たぶん)2作品目だと思うのですが、とても読みやすくて上品な文章なので、これから他の作品も少しずつ集めてみようと思いました。
いいね