2055
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2055

三月えみ

涙が止まらない

ネタバレ
2022年5月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ たった31ページの短編なのですが、半分過ぎたところから涙が止まりませんでした。
描かれている人間は一人で、感情を揺らしている場面はごく僅か。始終淡々とした言葉と表情で進むのに、その裏に隠された想いの強さ激しさに飲み込まれて溺れそうになりました。
三月えみ先生、本当にすごい。
分身を作ったのは、せめても幸せな世界を現実に残したかったのか。一人にするのが忍びなく耐えられなかったのか。儚すぎる夢のような彼らの存在が切なかった。
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