孤高の陛下の至宝の寵姫
」のレビュー

孤高の陛下の至宝の寵姫

貫井ひつじ/森原八鹿

よかった

ネタバレ
2022年5月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作家さま買い。SALEにつられて2作目です。
お話が面白くて好みでした。
とある国の賢王と言われながらも冷たく皮肉屋で美丈夫なヴォルフ×大学に通い、学者になりたかったのに身内に騙され、後宮に送られたシリル。
シリルがお勉強も出来て聡いのに猪突猛進でまっすぐで優しくて鈍いところが好き。
何かを隠してるであろうヴォルフも賢王と呼ばれるだけあって、賢くて人の感情の機微とかにも敏感で。
最初、反発し合ってたシリルとヴォルフの言葉の応酬というか、2人の絶妙な会話のテンポ感とかも楽しくて好き。
ヴォルフの秘密もシリルが知らなかった事実も次第に明るみになると切ないですが…読み物として面白かったです。
具体的な建物の間取り(階段とかの構造がどうなってるか、とか)の記述が少ないからか、『後宮』という言葉からなぜか中国の昔の平家の建物を想像してしまったのは私だけかも。
電子書き下ろしのヴォルフの甥っ子目線の話が良かった。
時々読み返してしまいそうです。
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