ほんとは好きだ
」のレビュー

ほんとは好きだ

ARUKU

ARUKU先生にノックダウン。

ネタバレ
2022年5月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 幻冬舎さんの半額セールなくば知らなかった作品、作者様。
心をごっそり持って行かれ、しばらくは放心状態。青ざめることも忘れ、だってほとんど半額。たて続けに19冊購入、ストック4冊。再販不可能以外の紙本まで買って、魔法にかけれたようにこの何週間読み漁り、どっぷりと酔いました。何を今さらと笑うファンの方が居られるやもしれませんが、めいめいの出逢いはめいめいの頃合いを見計らって仕組まれた運命と思えば、私にとっては今だったのかなぁと思います。
レビュー100になったらクロージングと決め、最後の最後に縁を下さったBLの神様は粋な計らいをして下さいました。どの作品もワクワク、ドキドキ、キュンキュン、シクシクの喜怒哀楽全開。全ての作品に流れる差別、いじめ、貧しさと豊かさの対比。奢る者の変化からの純愛。「好き、大嫌い、愛してる」「猿喰い山疑獄事件」「発熱バスルーム」アーッ、もう、全部全部好き!
主人公と誕生日一緒ということで、この作品を。主人公の柾も又、不幸で貧しく、そのくせ誰よりも崇高で美しい。そんな彼に恋をしたお金持ちの北条。二人は性愛まで進みますが、学園に関係がバレて柾は己を犠牲に退学。守れなかった北条は母校の教師となってもその傷はいえません。そんなある日。新しく神父としてやって来たのは。こんな素晴らしいラストがありましょうか!
先生の作品全般が最終的に幸せになるのですが、全ての作品の有り方が何とも劇的で美しく、汚れた人生ザブザブ洗うような気持ち良さを響かせての大ハッピーエンド。やはり、終わり方は肝よう。ただ、「ビター」のクリーニング屋さん。卓越した技術を持った人が街から消えてしまうのは切なくて悲しかったです。どうか、彼にも幸せが訪れますように。

フォロワー様方の記載をこれからも楽しみにしています。時々の顔出しは、お許しを。有り難うございました。
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