いないいないばあ
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いないいないばあ

丸賀

ネタバレなしがおススメの推し作品

ネタバレ
2022年5月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 積み上がるばかりの「積み本」の中で一番BLっぽくない表紙だな〜どんなお話だっけ?と読み始めると、突然友人の顔が3D絵文字顔に〜って、なんじゃそりゃあ?で始まる本作。
始まりこそ絵もノリもコメディタッチの少年マンガのよう。

素直男子秀樹目線で進行する中、たまに見える友人種村の顔が、カッコ良くない?それになんか感情が溢れているような…で3年経って変わりだす関係性が描かれて。次第に明らかになるとある過去と、それまでに抱いていた内面。なのに、そのとき、秀樹の素直さが選んだ態度と、それをみた種村が想像した気持ちとのすれ違い…。
もしかすると、表紙のお面を種村が持っているような絵は、種村の秀樹に対する気持ちを表現していたの?と思ったりもして。

それぞれの抱いた想いと、後から気付くその理由が、300頁ある作品だけあって、丁寧に描かれ、せ、切なーい!嘘だー、あの表紙で始まってどうしてこーなるんだー、と心の中で叫びながら読んでたら、ご褒美のような幸せエチが、たっぷりの頁で描かれ、その後の後日談も、友達から見た2人の関係や種村の可愛さ、秀樹のおノロケが過ぎる話とか、本編終了後の余韻をたっぷり味わえてこれ本当に1冊でいいの?と思ってしまうボリューム。いやはや、幸せになってからの2人をしっかり見られて満足度をupしてくれましたー 感涙 。

自分的には、女子からモテる外見でありながら、気持ちを持て余して拗らせて、そのくせふとした拍子に感情が溢れてしまう種村が好みのキャラでした。

積み本にしてたため、内容まったく知らずに読んで不意打ちくらったのがギャップ激弱民の自分には効きました〜。ネタバレなしで、買ってからも、よければ少し寝かせてから読むのをおススメしたいです。絵も、最初は荒いタッチなのかな、と思わせつつ、秀樹の感情が動いていくにつれ、解像度が上がり、種村の表情が綺麗になっていく様を描いているように思えて良かったです。

「電子のみで楽しめるスペシャル修正仕様」は、白短冊でした(#^.^#)。
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