馬鹿とハサミ
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馬鹿とハサミ

ひなこ

2巻からが本番

ネタバレ
2022年5月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ ひなこ先生の別の作品が好きで、こちらも購入しました。ドS眼鏡×ちゃらんぽらんクズヒモ男なのですが、やはり期待を裏切らない面白さでした!受けの陽介がどこまでもクズかつどうしようもない男で、けれど作中でも言われているようにどこか魔性の雰囲気も醸し出していて……初めはそれこそこの世の終わりかのように抵抗していたのが、段々と筋間への拗らせた感情を持て余すようになっていくのが堪りません。ピアスのくだりの「じゃあさ つけてくれよ」の表情が大好きです。暇潰しや戯れのつもりで陽介の飼い主役をしていたであろう筋間が、いつの間にか執着心や独占欲を抱くようになっていくのも最高です。筋間がポーカーフェイスすぎて何を考えているのか分からないのが恐ろしい!しかも陽介が次から次へと余計なことをやらかすので余計に怖い笑 痛いプレイや無理やり描写も多いですが、筋間の飴と鞭の使い方が絶妙すぎて病みつきになりそうです。「魔性の飼い犬」と称される陽介のヒモ力の高さにも脱帽……段々と可愛らしく見えてくるので不思議。極度の寂しがりやで一人寝が苦手なのが愛おしい。物語が進むにつれて、2人の関係性が少しずつ変化していく様子にキュンキュンしました。共依存っぽい感じが堪りません。甘さはありませんが、今後の展開がとても楽しみです!
【追記】3巻読みました。陽介と筋間の関係が、どんどん共依存のような愛のようなものへと変化していく様子にめちゃくちゃ悶えてしまいました。始まりがあのような形だったからこそ、「めちゃくちゃ抱いてほしい……っ!」「筋間サンだけっ」「君だけだ」のような台詞ひとつひとつに感動してしまいます。ノンケクズヒモ男の陽介が、筋間に対していつの間にか恋をしてしまっている表情が最高です。一番良いところで次号へ……4巻が出るまで、また生きる理由ができました。
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