皇子と偽りの花嫁
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皇子と偽りの花嫁

小中大豆/二駒レイム

面白かった!

ネタバレ
2022年5月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作者さまが初めて書かれたオメガバースだそうです。
変わり者?の第三皇子の州舜×老舗薬舗の若旦那でΩの怜藍。
中国皇宮の設定ですが、「アルファ皇子の宮中秘恋」とは登場人物もお話も関連性がありません。あらすじで1つネタバラしがあるのが残念。あらすじを忘れた頃に読んで良かった(笑)
自身が調合した薬で発情期を凌いで家族以外にはΩと知られずに過ごしている怜藍。
怜藍の従兄弟でまだ14歳の藍羽に第三皇子への輿入れの話があり、破談にすべく動いていたところ、州舜の臣下(のフリをしていた)小龍に賢さや強かさを認められてΩのフリをして怜藍が仮の花嫁として嫁ぐことになり…
「偽り」はΩと偽って嫁ぐことと、怜藍がΩだと打ち明けていないこと、実際には花嫁にする気はなく、一時的に輿入れし帝や周りの目を欺く(いづれ離縁の形を取って家に帰る予定)の意味が含まれています。
物腰は柔らかいが心の内を見せようとしない小龍(州舜)と怜藍の会話が心地よい。
お互い思い合っているのになかなか色々な思惑で想いを告げられないのもいい!
アメガバ定番のとある事情により『発情期をコントロール出来なくなった』時のエピソードも大好物。
話の展開も面白かった!ただ2人が本当の意味で結ばれてからがやや駆け足なので(綺麗に纏まってるのだけど)もう少しじっくりSSとかで2人の日常やいちゃいちゃが読みたかった気もします。
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