ライトなオカルトファンタジーBL





2022年5月17日
『スティグマタ』がすごく良かったので、新刊で同じく刑事物であるこちらも購入しました。試し読みの範囲で、捜査中に負傷し入院している先輩刑事が、彼に恋する後輩刑事の元へ生霊として現れるというオカルト的なファンタジーBLであることは分かっていました。ただ、前作の耽美な雰囲気が好きだった私としては、若干の物足りなさを感じてしまいました。割りとライトなお話で、絵柄もかなりライトになっていると思います。今どきBLに近付いているというか。きれいなBLというか。これはこれで作者様の思うようになっているのだろうと思います。でももっと耽美なのが見たかったなぁ~。さて、基本的に一晩の出来事で、いわゆるワンシチュエーションのストーリーがメインです。先輩と後輩の気持ちをお互い確認しあい、先輩生霊と結ばれる。その後復活した生身の先輩と…という形です。登場人物がマスクをしているところとか、時勢を感じさせるの珍しいですよね。ライトだからこそ、二人の心情や表情がかわいく、楽しく読めました。

いいねしたユーザ1人
-
Nuco さん
(女性/50代) 総レビュー数:1428件