青年漫画の“トクボウ朝倉草平”の頃から大大大好きな作家様。“トクボウ”含め“雪と松”、“スティグマタ”、“花と銀”を拝読しましたが、この作品だけなぜか漏れており、未読だった…!何てこと😵早速手に取らせていただきました。
新米刑事の溝尻(ミゾ)の憧れの人は、外見も内面も非の打ち所がない先輩刑事の日野。しかも、性的な意味でも彼のことが好き。
ある日、二人で発砲事件の容疑者を追う中、溝尻が目を離した隙に日野が撃たれ意識不明に。自宅謹慎を命じられる溝尻だが、そこで思いも寄らぬ事態が…!
過去作の“トクボウ”や“スティグマタ”はもちろんのこと、生き霊がテーマの本作も、高橋先生が描かれるバディはどれも魅力的で引き込まれます。
刑事物という一つの括りの中でも、(言うまでもありませんが)全てが異なった世界観で、露ほども内容が被ることがない。+骨組みがしっかりしたストーリー。素晴らしい…。
そして唯一無二の独特な絵柄も堪らなく好きなんです。この作品では日野先輩の美しさにノックアウトでした。
美男子にはなぜこうも流血が似合うのだろうか…。まさに自分が幽体離脱しミゾに乗り移ったかのような状態で読ませていただきました。
そのミゾも、長身ながらワンコ系で何とも言えない可愛さ。180センチの大型ワンコです。先輩を思ってメソメソ泣いているシーンでは、不覚にもキュンとしてしまった…。
また高橋先生はBL作品での方が知名度がおありだと思いますが、ちょっとマニアックでハチャメチャな刑事物の“トクボウ”も物凄く面白い。とっても癖の強いバディが登場します。
BLではないうえ絵柄も青年漫画寄りの作品ですが、興味がある方はそちらもぜひ読んでいただきたいな。オススメです。