このレビューはネタバレを含みます▼
『放課後の不純』の続編｡高校から付き合う沢木と水谷は学部は違うものの同じ大学に進学し､同居を始めます｡新しい環境で､物怖じしない沢木はどんどん世界を拡げてゆきますが､引っ込み思案な水谷はなかなか友達ができません｡いつまでも沢木に頼っていてはダメだと､水谷は思い切って喫茶店でバイトを始めます｡ユルい感じの店長の古屋さんとも馴染んできたGW､高校の陸上部合宿に行った沢木は予定がずれ込んで､水谷が楽しみにしていた家具屋巡りもお預けとなってしまいます｡テンションだだ下がりの水谷は､店長に歓迎会と称して慰めてもらうのですが､飲み過ぎて店長を沢木と思い込んで誘いをかけたところに沢木が帰ってきます｡沢木はそのまま出て行ってしまい､何日経っても帰って来ないのでした。付き合い始めた時から身体先行だった二人にとっての､大人への試練が描かれます｡しばらく離れることで､相手の気持ちを考えることと自分の感情をコントロールすることを学んだ二人に､前作登場の水谷の幼馴染•修ちゃんが助け舟を出してくれます｡桐原さんという彼氏のできた修ちゃんの恋はスピンオフ『夜まで待てない』で読めます｡沢木×水谷のお話はさらに『3年目の独占欲』に続きます｡
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