このレビューはネタバレを含みます▼
丸ごと表題作。現在2巻まで出ていて以下続刊あり。街の警備隊長ロッドは森で行方不明になった医師で親友のニールを探しに森に入って人狼のジェオに出会い…というお話。最初は良かった。2人の出会いから森の神？神の気にあてられて関係を持ってしまってジェオが町まで出るところまではワクワクしながら読めたのに、そこからがごちゃごちゃし過ぎ。登場人物が多い割にそれぞれの立ち位置とか背景とか行動の理由を教えられないままどんどん場面が変わって新しい人物が出てくるので、こちらは理解が追いつけない。ジェオは素朴で優しい良い青年なのに薬のせいとはいえ人をたくさん殺してしまっているので、このお話をどう終わらせるにしても後味が悪い。もう少しエピソードを絞ってロッドとジェオの異種族恋愛に焦点を当てれば名作になった気がします。テオがせっかく可愛いのに宝の持ち腐れな感じ。綺麗な絵なのに人物の描き分けも今ひとつだし、本当にいろいろ惜しい！
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