このレビューはネタバレを含みます▼
第一部シリーズで思わせぶりに記載のあった義昌帝、親兄弟で帝位の簒奪アリ、同じ者が二度即位アリの明王朝を参考にしているとあったので、遊宵と朝臣たちが野心的で改革派の垂峰を疎ましく排除したいと思いクーデターを起こし紹景帝を退位させて遊宵自ら再び即位し、「五爪の龍の父を産む」と予言された尹翠蝶の孫はクーデターの時の恩賞で皇位継承者となったと想像してましたが、違いましたね。「賊龍の案」は未だ未解決?のような‥「月燕の案」のようにこの後の物語に痕をひくのかなと想像してます。廃妃丁黛玉、女官恵惜香、巴享王秀麒はいとこ同士という登場人物の密かな?繋がりや巴享王夫妻は子どものいない人生を選んだのかなと想像しながら読むのも楽しい。派手な恋愛物語ではなく、その立ち位置立場で出会う人々の愛の物語です。影の主役である宦官たちがどの話に登場してどう出世していったか、家族はどうなのか、想像するのも楽しい。色亡炎が下級妃嬪付きから妻を得て司令監掌印太監に出世する番外編が読んでみたいです。