婚約者に裏切られたので、子爵令嬢から王妃付き侍女にジョブチェンジしてみた【電子版限定書き下ろしSS付】
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婚約者に裏切られたので、子爵令嬢から王妃付き侍女にジョブチェンジしてみた【電子版限定書き下ろしSS付】

雉間ちまこ/煮たか

読んでてずっと胸が痛かった

ネタバレ
2022年5月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ ラウルが婚約解消を拒む理由が分からない。私にはそこが1番の謎。
好きな人は王弟妃で、婚姻は家のためと割り切ってるなら相手は釣り合えば誰でもいいわけだし、破棄されたら自分らの恥だということなら、破棄じゃなくて解消と言われてるうちに乗らないわけが全く不明。王弟妃を庇うために婚約長引かせてるというなら、それもなぜ婚約し続けることが庇うことになるのかよく分からない。結婚してくれる誰かと政略結婚をさっさと済ませた方がずっと、自分には王弟妃じゃなく相手がいますよというアリバイ?アピール?的な効果が高いと思う。明瞭な説明が欲しい。
1巻から2巻の終わりまで、色々ラウルを嘲る描写がされていたけど、そういう書き方をするほど、マーシャが惨めに思えた。ラウルの方は、10年結婚しなくても痛くも痒くもなく、婚姻を催促することもなし。結局は男に愛されなかった女が、薄く期待を持ち続けて、10年縛られて時間を消耗しただけなのかなと、胸が痛む。しかも、2巻の終わりに、3巻は他国に舞台を移して恋の予感?みたいなこと書かれてたけど、自国で愛されなかった女が他国で…というのも、なんだか負け犬みたいで胸が痛い。
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