このレビューはネタバレを含みます▼
この作品の素敵なところを、ちゃんと伝えられるか…。とにかく、すごく面白い作品なのです。どことなく海外っぽい雰囲気が漂うのは、設定だけでなく登場人物達の個性がそう感じさせるのかもしれません。訳あり雄みの強い攻めや、パーフェクトボディーガードだけどウブな受けをはじめ、ハーブ系ではなく薬味(ニラとかミョウガ)系のクセがあります。財閥の御曹司に子供の頃から仕えていた理一と、訳ありで日本人には馴染みない生育歴のマリオ、二人が御曹司のボディーガードとして愛を育んじゃうストーリーです。マリオは最初から理一狙い、理一も早い段階で好きになるのですが、上巻ではキスのみ。このままかな?と思いきや、下巻は理一のエロの才能が爆開花。マリオが追いかけてた上巻から、下巻はウブだった理一が、真っ直ぐに強くて、二人で幸せになるのが当然というカッコいいダーリンに。理一の迷いない愛情がめちゃめちゃ好きだし、ちょっとズレ感があるところに笑えてまた良い。日本の頂点にいる財閥の世界と、御曹司が片足置いてる普通の世界、マリオがこれまで生きていた外国の(たぶん)底辺の世界、それが違和感なくわちゃわちゃと混ざりあってて、深いような浅いような。ラテンなマリオと、生真面目日本人の理一、見事に融合。実は…なエピソードも良かったです。