ライチ☆光クラブ
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ライチ☆光クラブ

古屋兎丸

脆くて未熟な尖った黒バラ

ネタバレ
2022年5月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 何なんだこれは……
彼らは中学生なのだろうが、光クラブにおいてそんな属性は無意味だ。アジトの狭い世界でロボットを作ったり処刑を行ったり……国家の縮図だ。個性豊かなメンツを従える統治者は、圧倒的カリスマ性がある。しかし彼もまた盲目な少年でしかなかった。「何かしら皆役割があるのに、このメンバーは何でいるんだ?」と思っていたが、やはり彼だったか……完璧な統治者に見えるが、そういう点で彼の粗が見えていた。
容赦なく死んでいく登場人物たち...皆眼をそむけたくなるような死にざまであったが、それが彼らの「世界」の熱気と崩壊を同時に成立させている気がする。
その中で少女はオトナだ。少年は、やはりコドモだ。
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