このレビューはネタバレを含みます▼
安彦先生の生きていらっしゃる時代に生まれて、本当に幸せです。安彦先生の作品を月刊アフタヌーンで毎号追える幸せを噛み締めています!戦争がとても身近に感じられる作品です。若者達がお国のために命をかけて、戦争で幸せな日本を作れると信じていた頃の話です。無邪気で可愛い乾さんの部下が一人ずつ減っていくのは心が抉られました。乾さんの妹さんが「早く帰って来て!!もう、そんなにエラくならなくていいから」と泣いて乾さんを見送るシーンは胸を打たれました。家族が誰も見ていない場所で涙を流す乾さんを見て、「ああ、もう、この人は故郷に二度と戻れない覚悟を決めていらっしゃるのだ」と気付きました。うまく言えませんが、こんなスゴイ作品を読んで、「乾と巽はすごい作品だ」と気付ける自分が本当に幸せだと思います。長く続いて欲しい作品です!!