君と僕と夜の猫
」のレビュー

君と僕と夜の猫

かわい有美子/笠井あゆみ

振り切ることができなかった

ネタバレ
2022年5月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ 幼馴染で、事故の時も一緒だった。たくさんのしがらみと、たくさんの過去を共有している2人。だから、そこは微妙なバランスで均衡を保っているみたい。言いたいこと、全てを言えるほど子供てはないし。でも、何も言えないのも苦しくて。夏生の人生にある影の部分。とても切なく、哀しい。だから、自分一人で立てないといけないと頑張って立ってる感じがするのです。それを見守るようにしながらも、どこか、離れなくてはと思っていそうな智明。でも、離れるのも寂しそう。拗れていく2人ですが、やっとの事で気持ちが繋がった時には、ふぅーっとなります。京都のたたずまいと、京言葉。独特のムードを醸し出しています。表紙イラストがとても美しい!
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