このレビューはネタバレを含みます▼
主人格となる海里と、海里と強い絆で結ばれた別人格の碧海、そして海里の恋人・雅己の3人の複雑な人間関係と精神の救済が丁寧に描かれた作品です。
恋人の身体でも、海里以外の人格とは「友人」として接していて、他の人格を「別の人間」として認めている事が分かり、雅己の誠実な対応に好印象◎
海里を守る為に生まれた、別人格の碧海。後半、碧海の存在がとても切なくて悲しく、そんな碧海に優しく寄り添う雅己に胸が熱くなりました。
解離性同一性障害と言う、重く難しいテーマながらも、駆け足になる事なく1冊で綺麗に纏まっています!
映画を観終えたような充実感で、初コミックスとは思えないハイクオリティな作品でした!
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