名前も呼ばないあのひとと
」のレビュー

名前も呼ばないあのひとと

山本巳未

良かった

ネタバレ
2022年6月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作者買いです。そうた、えいじ、いくみ、かなこの4人はそれぞれの同級生の結婚式で初対面する。しかも新婦の嫌がらせによる同席として。そこから、この4人は定期的に集まる仲になる。そして、こ4人の中でそれぞれが恋におちる事になるのだが…。そもそもこの4人の名前は全て名字。みんなで名字を呼び捨てで呼んでいる。各々が恋愛感情を抱きつつ、いつも通り集まっていたが、ある日、いくみが暴走。そこから4人のバランスが崩れ、集まることもなくなる。この4人のうち、そうたとかなこが両思いだったが、いくみの浅はかな策略により壊れる。思いの外、そうたが繊細だったゆえに決別してしまうのだが、数年後に再会?する。とにかく【何故だー!】【頼む、うまくいってくれー!】とやきもきしながら読んでいた。災い転じて福と成すとはこの事なのかな?最後の最後で晴れて両思いとなったそうたとかなこ。良かった…と心から思う。強いて言えば、いくみの行方だが、あれは家を出たと受け取って良いのかな?彼女のした行為は許されるべきでは無いけれど、その罪を埋め合わせるには十分な仕打ちを受けていると思う。えいじと今後、進展があるのか無いのか?。どちらにしろ4人とも幸せになって欲しいと切に願います。
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