イノセントブルー
」のレビュー

イノセントブルー

小川安積/雪代鞠絵

心情変化が曖昧…。

2011年7月28日
表紙から分かるように繊細な絵柄ですが、それに合った繊細で切ない綺麗なお話しでした。

以下ストーリー紹介です。

心臓が弱く、窓の外を眺めるように生きてきた夏奈。
窓の外の青空のような転校生、凛。

夏奈は外の世界へと連れだしてくれた凛に恋をする。
しかし、実は凛が夏奈に近づいたのはある目的があって…。

一途に凛を愛する夏奈と、始め憎しみを抱き夏奈に近づいたものの、途中から夏奈を愛するようになった凛の切なく、綺麗な恋のお話しでした。

全体的に、脆く儚くて切ない雰囲気で絵柄ともよく合い、王道展開ながら個人的には好みの系統でした。

しかし、ミソとなる凛の憎しみから愛情へと変化する過程が見事に省かれているように感じます。

付け加えて、最後は無理矢理繋ぎあわせたような不自然な部分がありその点も納得出来ず。

全体の話は面白く、先が気になり最後まで読み進めただけに残念です。

なので、買って損をしたとは思いませんが、ミソとなる心情描写が甘く納得しづらいため評価は辛めで2つ。

とは言え、つまらないと捨てるには惜しい魅力もあったのは確かです。
ポイントに余裕がある方は、購入してみるのもいいかもしれません。
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