インザケージ
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インザケージ

左藤さなゆき

執着α

2022年6月4日
丸ごと表題作。本編6話プラスその後の番外編8P。優秀なα一族の中で唯一のΩとして虐げられていた陽は遠縁の美しいα兄弟、廉司と衛司に出会う。時が経ち、衛司と秘密の交際をしている陽だったが衛司には婚約者がいて日陰の身。そこに自分を捨てたはずの廉司が現れて…というお話。執着系な攻めを書かせたらピカイチの作家さん。やはり今回も攻めが若干病んでいて素敵です。幼少時の雰囲気ではどう見ても廉司がヒーロー役なのにいきなり弟の衛司と付き合っているから変だと思っていたら、なるほど再会愛でした。序盤はイライラ展開が続きますが廉司が登場してからは全てが完璧で痛快。このお話は番外編まで読んでこそ完成系ですね。エッチは後半からそこそこありますが接続そのものは少なくて、表情で見せるという感じ。ちょっと致して朝チュンなのでエロさはそんなに感じなかったかも。番外編の最後まで読むとタイトルの意味がよくわかります。
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