このレビューはネタバレを含みます▼
劣情…を読んで他の作品も読みたくなったのでこちらを購入。もうどこから見ても美しいです!立っていても座っていても踊っていても絡み合っていても常に「美」なので、目が喜んでいます笑。ポールダンスの作品は他にも読んだことがあったのですが、目も心も一瞬で奪われるほどのカッコ良さと妖艶さにビックリ!心の中の自分はキャーっと手で目を覆うほど昂揚しているのですが、あまりの美しさにガン見して息するのを忘れるぐらい見入っていました。
ひたすらにダンスが好きという明るくポップな話ではなく、事故で踊れなくなった元カレ倫也との問題も痛々しく、シリアスな雰囲気も散りばめながらお互い前に進む過程が丁寧に描かれています。言葉のチョイスもすばらしく、「ネガティブな気持ちってパワー強いからそっちが膨らみすぎると好きが負けちゃう」という言葉に、何においてもそうだよなぁと自分を振り返るきっかけにもなりました。全てを受け止めて大きく包み込むユーゴが太陽のような人で温かかったです。エロも焦らされて焦らされてようやくラストにポンポンあります笑。あまりの綺麗さにうっとり…。ずっと睦み合っていてほしい。
好きだからこそ諦められなかったり、大事にしすぎたり、人のことを考えられず自分勝手になったりして自分を見失うこともありますが、人と比べるのではなく、過去に縋るのでもなく、自分ができる一歩を考えることが前を向いて歩くことにつながると思いました。倫也には幸せになってほしい!