悪役令嬢ルートがないなんて、誰が言ったの?
」のレビュー

悪役令嬢ルートがないなんて、誰が言ったの?

あさここの/ぷにちゃん/Laruha

読み返すほどモヤモヤしてしまったので…

ネタバレ
2022年6月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 2巻まで読了済み、原作未読です。
まず、そもそも『悪役令嬢ルート』の表現から突っ込みます。これ、そのままだとヒロインが攻略する相手=悪役令嬢になりますよね。原作者様は意味わかってないのかな…
出だしから主人公(転生前)は『公式にストーリーの文句を送り付けるマナーの悪いオタク』という印象。普通送らないでしょ。乙女ゲームにおいてライバルは恋を盛り上げるための存在みたいなものですよね。まあ、それだけ悪役令嬢に入れ込んだんだろうけど、それにしても公式と解釈違い起こしても言うことじゃないでしょ…と言うようにモヤモヤ。なのに公式は公式で、ファンに言われたから「じゃあ新たなルートを作ります」って…自分たちが作り込んだ作品なのに自信無くすんか?そうなるのがいいと思って作ったんじゃないのとイラッときました。穴だらけ辻褄合わせが出来てない作品も公式にイラつくけど、それもムカつく。
そして現実世界においてゲームの仕組みが大きく現れている好感度(花の開花)システム。これ、現実じゃありえないのに存在して気持ちを無理矢理に変えられてたら『ゲームの世界じゃない』なんて言えないけど、今後そんな風に論破するんでしょうね。ヒロインはゲームシステムを利用して行動、イベントも追ってる感じ。主人公も花の確認をしたりと意識してるので矛盾の予感しかない。
しかも現段階で仲睦まじい雰囲気の2人だけど、花がもっと増えたら突然前触れもなく意識変わるんかな。まあ現段階で変わってないんなら花の意味はなさそうだけど。でも抑止力に従って断罪イベントの材料は揃うとか、想い合っているのにそれが起こる意味も不明。
そして王子、自身の手作りを自分のとは思われてなかったとはいえ貶されても何にも言わないし、ペンをヒロインに借りパクされても(というか堂々と宣言してだから、その時点で何か言うと思いきや)何も言わず黙認…だよね、あれは。何も反論しなかったし。
それ以外でもヒロインに対しての言動が、ヒロインをどうしたいのか、そもそもヒロインに対して何も考えないからこそのスルーなのか全く理解できない。普通は何かしら言うと思うけど。でも主人公のフォローはするんだ…へぇ…
色々と書いてしまいましたが、そんな感じて読み返すとモヤモヤが出ます。絵が綺麗で読みやすいから買っちゃってるけど、3巻の展開次第では読み進めるのが辛くなるのかな?という感じでした。
いいねしたユーザ13人
レビューをシェアしよう!