大好きな妻だった
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大好きな妻だった

武田登竜門

美談にしていいのかどうか...

ネタバレ
2022年6月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ レビューの評価が高かったので読んでみたのですが、ヒロインの心情がどうにも理解できなかったです。残された伴侶にひどい態度をとることで亡くなっても悲しまず、せいせいしたと思ってくれるとなぜ想像したのでしょうか。自分を愛した夫であればきっと、そんな気持ちを一瞬でも抱いてしまった自分に罪悪感を感じるだろうし、逆にそれほどひどい言動を取らせてしまうほどの辛い苦しみだったのになぜ自分は彼女に寄り添ってあげられなかったのかという後悔が彼の長い人生に影を落としてしまうのでは、という考えには及ばなかったのか...
相手のことを考えているようで独りよがりというか、逆に大きな傷を残してしまったかもしれないと考えると、単純にいい話だと思うことはできませんでした。
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