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今月(4月1日~4月30日)
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シーモア島


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猫あるあるが大集合2024年12月24日猫を飼ったことがある人なら(または猫好きの人なら)、どのエピソードも刺さりまくるはず。ボスのセリフが、ククク...、フハハハ...(他数パターンのバリエーションのみ笑)しかないのに、こんなに読者にジワジワこさせる作品はなかなかありません。ボスも、ボスファミリーも、はたまた敵対勢力のスナイパーまで、みんな自由奔放なネコたちに振り回されつつもメロメロになっているのが愛らしい。そしてこの作品、セリフがないのが功を奏して、翻訳の手間もかからないのでいずれは海外にも進出できそう。ただトピック的にはそのうちネタが切れそうなので、面白さを維持しつつ息の長い作品になることを期待しています。
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読んで損はない作品2024年12月24日3巻までの感想です。加茂教授のクセがかなり強め(笑)ながらも、自身の圧倒的な頭脳をもって、あの手この手でカモ被害者を養分として搾取する側に鉄槌を下していく様は爽快の一言です。経済を学問としてとらえてしまうと、どこか非日常的で自分の生活と関係がないような感覚がありますが、誰もがこの現代社会で生きる上で労働をし、お金を得たら、そのお金で生活基盤の向上を目指すシステムに組み込まれている以上、自身の行動すべてが経済活動に直結していると言っても過言ではありません。さらに言うと、自分の近しい存在(家族、友達等)であっても、常にお金の問題からは無縁ではいられず、お金をめぐって対立するようなことがあれば、これまでの個人間の情やら関係性もすっとんでいきなり憎しみあったりもしてしまう。現代ではお金が万人の価値観を図る基準として存在していますが、はるか昔はより直接的に自身の食糧や身の安全を確保する様々な手段が考案されてきていたんでしょうね。そうなると、加茂教授が1巻で言っていた、「経済学は人を考える学問」という言葉が腑に落ちます。
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キャラクターの深みがすごい2024年11月19日表紙だけで判断してはいけない漫画です。早合点してロリコン恋愛もの?と構えつつ、おそるおそる読み進めていったらすっかり魅力的なキャラクターに完落ちしました笑。とにかく文治さんがよすぎます。恋愛漫画で大量生産されるそんじょそこらのスパダリはペラペラに見えてしまうほどの圧倒的な存在感。言葉少なでも佇んでいるだけで、ビシビシ放たれる厳かなオーラ。姫子を子供扱いせずに真摯に向き合う姿、どこもかしこも素敵すぎます。最初気になっていた目の下のクマ?も気がつけばトレードマークのように思えてきました笑 時代背景的には、戦争やら震災やら波乱含みな予感ですが、2人のハッピーエンドを期待しつつ見守りたいと思います。
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発想力がすごい2024年11月16日よくこんなテーマを思いついたなと言う一言につきます笑 絵柄もアレンジしてキャラデザを可愛くする等の手心は一切なく、妖怪図鑑でみるようなそのまんま餓鬼笑
そのキモコワイ餓鬼が質素ながら丁寧な生活ぶりを送ると言うシュールさにじわじわくるのと、気がつくと可愛く見えてきてしまうという不思議なパラドックス笑いいね
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娯楽を超えて歴史的資料レベルの作品2024年11月16日ここまでリアルに昭和初期の生活ぶりについて学べる漫画はなかなかありません。画力も高く、ハナちゃんや周りの登場人物のキャラクターも魅力的です。今から三世代くらい前の時代と考えるとそこまで大昔でもないのに、現代までの生活様式の激変ぶりに改めて驚かされます。考えてみると100歳くらい生きている人は電化製品がない時代からネットで買い物が完結したり、IOTが普及する現代までの変遷を見続けてきてるんですね。感慨深いです。
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エゴにまみれた人物描写が巧み2024年7月7日最後までだれずに一気に読ませるストーリー構成と登場人物の緻密な心情の描き方に星5つ評価ですが、全体のレビュー評価が低めなのはこの赤裸々なキャラクター達のエゴにまみれた行動と心理描写に拒否反応を示している読者も多いのかなと想像。決してペラペラの、内容の薄い大量生産型の恋愛漫画ではないのですが...いちこが礼に対して、おとやが美月に対してそれぞれ感情を反芻している場面でもありましたが、結局人は自分優先で他者は二の次。自分は相手に愛情を持っていると思っていても、自分にとって都合がよい状況だからこそ感じるものかもしれない。相手から受け取るメリットが自分が与えるものより目減りしたら、自分の存在価値が軽んじられたと傷つく。最初は何もかも新鮮で恋愛ドーパミン出まくりでも、時間の経過とともに感動と相手への感謝は薄れていく。決定的に相手を傷つけてしまったら前の状態まで復元することはほぼ不可能。他人と末長く双方心地よいと感じる関係を構築維持していくためには、これらのことを肝に銘じて日々過ごさなければ...と実感しました。基本的に漫画は現実では体験できないファンタジーの世界を楽しみたいので、ドロドロしたネガティブな要素を排除したジャンルしか読まないようにしてますが、この作品は辛く悲しい感情が生まれた時、どのように自分と向き合ったらよいのかを再確認する意味でも読んでよかったです。
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笑って泣ける最高の神作品2024年6月25日最近読んだ漫画の中でも特にレベルの高い作品の一つです。人生ハードモードで傷つき弱りきった人間にそっと寄り添ってくれる、キャラ色あふれるタヌキたちが愛おしい。シリアスなシーンもシュールなギャグで昇華させつつ、最後はほっこり温かい気持ちにさせてくれるストーリー構成も巧みです。ありきたりの人情系におさまらず、中二病のAZ(小豆丸...)やら、おとぼけの長老やら、主人公以外のキャラクターも魅力的なのもこの作品の面白さを引き上げていると思います。なんでタヌキ?というツッコミはさておき、とりあえず騙されたと思って一回読んでみることをオススメします。
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圧倒的な筆致力で一気に読ませる2023年9月5日史実をベースにした戦記小説ですが、怒涛のボリュームを一気に読ませる描写力、表現力のレベルが新人作家とはにわかに信じられないほどです。戦地で死がすぐそこまで迫る臨場感を文字だけをもってここまでリアルに想像させる作品はなかなかないのではないでしょうか。戦争という大義名分をもってすれば、自分が今まで正しいと思っていた信条や善悪の価値観はあっけなく崩されてしまう。敵として戦っている相手は、絶対的な悪ではなく、戦争という環境にさえ身を置いてなければ、平安な生活を愛し、他者を愛する自分と変わらない人間かもしれない。どの時代、どの場所に生まれるかで、大きく人生は決まってしまう(だから自分が今、好きな本を好きな時間に楽しむことができる環境に生きられることに感謝しよう)、そんなことを改めて気づかせてくれる作品でした。
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ハマる要素が盛りだくさん2023年8月13日最初、絵柄から子供向けかなーと敬遠していたのですが、無料キャンペーンから読み始めたらあれよあれよと全巻揃えてしまいました。少年誌のパワーコンテンツ(友情、成長、異世界)盛りまくりで、登場するキャラクターの数もものすごいですが、サブキャラ一人一人の個性の描き方を見ても作者さんの圧倒的な熱量を感じます。進級試験のエピソードでクラス一丸となって課題を乗り越えていく場面は、本当に爽快で感動的です。時々、キャラがとがりすぎたり(幼稚園児のようなクララとか)、変なテンションでストーリーが進行したり(入間くんをやたら女装させたがったり)もありますが、主人公以外にもスポットをあててそれぞれのキャラクターの魅力を引き出している本当に面白い作品だと思います。
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ティアムーン帝国物語~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~@COMIC
主人公が素直で可愛い2023年4月17日断頭台エンドを回避すべく第二の人生を奔走する転生ストーリーですが、主人公が聖人無垢なキャラではなく、かなり俗っぽいところが斬新な設定です。自利のために足掻いている行動が、なぜか他利になっていて、周囲からの信頼と尊敬を集め本人の人徳もうなぎのぼりに上がってしまうという、正のループとチートが発動しまくりストーリーです笑 そんなシュールなシーンにはちゃんと冷静なツッコミが入って面白いです。ギャグと真面目な部分がいい感じにミックスしている作品です。小説部分に結構ページが割かれているので、漫画だけにしてもらえるとさらによいかと。いいね
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完全無敵な魔女さん2022年12月25日全方位向かうところ敵なしの魔女さんなので、若干ヒーロー枠(オスカー)のインパクトが薄い感もありますが、彼との関わり合いの中で本人も自覚していない感情に気がつきつつある過程がちらほら垣間見えるのがよいです。そもそもなぜ魔女が誕生することになったのか、そのあたりの謎が解明されるの楽しみに待ちつつ読み続けたいと思います。
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数学が理解できなくても面白い2022年12月17日テーマ、ストーリー、随所に散りばめられたシュールなギャグ、微妙に熱量低めな登場人物達と、どれもが斬新すぎるピースながらバラバラにならずに絶妙なバランスでぴったりハマって唯一無二の作品になっている奇跡的な漫画です。数学の説明が要所に出てきて、内容は全然理解できないのに、知的好奇心が刺激され面白いと感じさせるのは何故なんでしょう...また作者さんのコマ枠内の手書きがめちゃくちゃ達筆で感心します。
どのキャラクターも味があってよいですが、早乙女先生(天然)、アナンド君(いつも無表情&変な関西弁)、だんご(マイペース)の描写が特にツボにはまります。 -
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冷酷王子と嫌われ魔女の幸せな人生計画~罪深き魔女は前世の咎を利用する~【マイクロ】
今後の展開が楽しみ2022年12月5日ダークヒロイン転生&人生やり直し系ですが、ストーリー展開も面白く引き込まれます。絵はやや子供っぽいというか、若干こなれていない感じはありますが、これから上達していくことを期待しつつ...ヒロインの今世はハッピーエンドになりますように。いいね
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ここ最近で1番のヒット2022年7月27日クーポンで何気なく購入しましたが、期待を大きく上回る面白さでした。小学生とヒモというすごい組み合わせながら、ピースがはまるようにぴったり収まりがいいコンビです。
凛子ちゃんも春乃もそれぞれ母親からの愛情を渇望しながらもそれが叶わず自我が欠落した子供時代を過ごしてきています。ですがこの2人の素晴らしいところは、元々の人間ができているからか、過酷な生育環境下でも闇堕ちすることなく、他者に対する優しさを失っていません。
求めても得られないなら他人には期待しないと諦観してしまった春乃が、今後凛子ちゃんと接することで他者を幸せにする喜びが自分の喜びにつながり、結果2人で幸せになるルートをたどって欲しいなと切に願います。
2人でトラウマを乗り越えた後は、それぞれ新しい人生を開拓して幸せになりました、というエンディングもありそうですが、やはり2人ずっと一緒の形でハッピーエンドになればいいなと思っています。いいね
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犬猫あるある2022年6月8日犬と猫どちらも作者さんにとってかけがえのない存在であることが感じられつつ、それぞれの個性と魅力が詰まった作品です。お互い性格が真逆なようなのに、なんだかんだとうまく生活できている様子にもほのぼのします。、
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安定の面白さ2022年5月11日第一部に続いて相変わらずキャラのたった登場人物、力の抜けた絶妙なギャグや空気感、独特なセリフ表現と、どれもファブルオリジナルな世界にあふれています。ただ前作を初めて読んだ時に受けた衝撃が大きすぎたせいか、今作はよく言えば安定路線、欲を言うと若干パンチが足りない印象です。主人公が強すぎて窮地に陥らないとわかっているのでハラハラするところがあまりないからかもしれません。前作品は後半にかけて一気に盛り上がったので今回もそのパターンだといいなと続きを楽しみにしています。
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