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レビュー

今月(4月1日~4月30日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • 公爵様、悪妻の私はもう放っておいてください 【連載版】

    桜乃みか/琴子

    王道だけど面白い
    ネタバレ
    2025年2月26日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 異世界の悪役令嬢に転生するストーリーとしては王道のテンプレ設定&展開ですが、ヒロインのキャラクターに好感がもてます(韓国系のマンガだとしたたかに立ち回る気の強いキャラが多いので)。ヒーローはもう絆され始めてるようなので、あとは血のつながらない(?)兄が当て馬役になるのかなとか、何となくこの先のストーリは想像できてしまうのですが、それでも続きが読みたいと思わせるバランスがうまい作品だと思います。あまり引き伸ばさず、飽きない頃合いでハッピーエンドで着地してほしいです。
  • 春の嵐とモンスター

    ミユキ蜜蜂

    モンスターの人間的成長がみたい
    ネタバレ
    2025年2月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ この作品の訴求ポイントが良くも悪くもカヤ君に全振りされているような。そのせいか他キャラの存在感と自我が弱い(特にヒロイン)恐らくはナス君が当て馬キャラなのかなと想像しつつ、欠点がなさすぎるからか印象が薄い。それも人格破綻気味のカヤ君のインパクトがすごすぎるせい。当のカヤ君は最新刊まで精神的成長がほぼない(まさに愛情不足の子供が駄々をこねているのとあまり変わらず)ので、そろそろ脱モンスターへの一歩を踏み出してほしい。あとらんちゃんファミリーが能天気すぎる。もっと子供達の話を聞いてあげて。孫助さんが癒しです。
  • 悪のボスと猫。

    ボマーン

    猫あるあるが大集合
    2024年12月24日
    猫を飼ったことがある人なら(または猫好きの人なら)、どのエピソードも刺さりまくるはず。ボスのセリフが、ククク...、フハハハ...(他数パターンのバリエーションのみ笑)しかないのに、こんなに読者にジワジワこさせる作品はなかなかありません。ボスも、ボスファミリーも、はたまた敵対勢力のスナイパーまで、みんな自由奔放なネコたちに振り回されつつもメロメロになっているのが愛らしい。そしてこの作品、セリフがないのが功を奏して、翻訳の手間もかからないのでいずれは海外にも進出できそう。ただトピック的にはそのうちネタが切れそうなので、面白さを維持しつつ息の長い作品になることを期待しています。
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  • ベル・プペーのスパダリ婚約~「好みじゃない」と言われた人形姫、我慢をやめたら皇子がデレデレになった。実に愛い!~(コミック)【分冊版】

    朝霧あさき/セレン

    つかみのインパクトは上々
    2024年12月24日
    ありそうでなかった展開のストーリー構成でキャラがたっている作品です。ただすでに序盤で一気に駆け抜けた感があるので、このまま同等の吸引力を維持し続けられるかが、今後の評価の分かれ目になりそうな気がします。さらに面白くなっていくことに期待して★5つです。
  • カモのネギには毒がある 加茂教授の人間経済学講義

    甲斐谷忍/夏原武

    読んで損はない作品
    2024年12月24日
    3巻までの感想です。加茂教授のクセがかなり強め(笑)ながらも、自身の圧倒的な頭脳をもって、あの手この手でカモ被害者を養分として搾取する側に鉄槌を下していく様は爽快の一言です。経済を学問としてとらえてしまうと、どこか非日常的で自分の生活と関係がないような感覚がありますが、誰もがこの現代社会で生きる上で労働をし、お金を得たら、そのお金で生活基盤の向上を目指すシステムに組み込まれている以上、自身の行動すべてが経済活動に直結していると言っても過言ではありません。さらに言うと、自分の近しい存在(家族、友達等)であっても、常にお金の問題からは無縁ではいられず、お金をめぐって対立するようなことがあれば、これまでの個人間の情やら関係性もすっとんでいきなり憎しみあったりもしてしまう。現代ではお金が万人の価値観を図る基準として存在していますが、はるか昔はより直接的に自身の食糧や身の安全を確保する様々な手段が考案されてきていたんでしょうね。そうなると、加茂教授が1巻で言っていた、「経済学は人を考える学問」という言葉が腑に落ちます。
  • ピットスポルム

    三上志乃

    少女漫画風味が強い
    ネタバレ
    2024年11月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 絵柄の可愛らしさ、やや感傷的なストーリー、家族との関わり合い方が丁寧に描かれているところ、メインキャラ達がデフォルトでマックス恋愛脳、とどれもこれもが少女漫画のフレームをそのままBLに持ってきたような印象を受けました。小田島くんは一見チャラ系なのに、成績優秀なイケメン、無垢で健気な矢野くんを溺愛しまくるという女子が大好物なシチュエーション盛り盛りでストーリーが進みますが、矢野くん、あまりにもあっけなく同性愛にシフトしてないか?やら、これって無理やりBLにしなくても、矢野くんの枠は女の子でもそのまま違和感なく収まってしまうんじゃないか、やら、BLとしてはリアリティと個性が薄い内容になってしまっているような。読んでいて不快なキャラとか、エピソードは登場しませんが、全体的に予定調和モードな展開が想像できてしまうのが物足りないところかも。
  • 煙と蜜

    長蔵ヒロコ

    キャラクターの深みがすごい
    2024年11月19日
    表紙だけで判断してはいけない漫画です。早合点してロリコン恋愛もの?と構えつつ、おそるおそる読み進めていったらすっかり魅力的なキャラクターに完落ちしました笑。とにかく文治さんがよすぎます。恋愛漫画で大量生産されるそんじょそこらのスパダリはペラペラに見えてしまうほどの圧倒的な存在感。言葉少なでも佇んでいるだけで、ビシビシ放たれる厳かなオーラ。姫子を子供扱いせずに真摯に向き合う姿、どこもかしこも素敵すぎます。最初気になっていた目の下のクマ?も気がつけばトレードマークのように思えてきました笑 時代背景的には、戦争やら震災やら波乱含みな予感ですが、2人のハッピーエンドを期待しつつ見守りたいと思います。
  • 史上最高の領地設計士【タテヨミ】

    BK_Moon/KimHyunsoo/Leehyunmin

    ギャグとシリアスのエッジが効いてる
    ネタバレ
    2024年11月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ジャンルはよくある異世界転生ものですが、建築士という設定が斬新です。主人公の能力はゲームのレベル上げ同様に周囲との信頼関係が上がるたびにポイントが上がり、より強力なスキルが使えるようになりますが、召喚される幻獣もゆるキャラ風で癒されます。戦闘シーンは縦読みだからこその迫力もあって圧巻です。だれずに一気に読ませるテンポのいい作品です。
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  • 丁寧な暮らしをする餓鬼

    塵芥居士

    発想力がすごい
    2024年11月16日
    よくこんなテーマを思いついたなと言う一言につきます笑 絵柄もアレンジしてキャラデザを可愛くする等の手心は一切なく、妖怪図鑑でみるようなそのまんま餓鬼笑
    そのキモコワイ餓鬼が質素ながら丁寧な生活ぶりを送ると言うシュールさにじわじわくるのと、気がつくと可愛く見えてきてしまうという不思議なパラドックス笑
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  • うちのちいさな女中さん

    長田佳奈

    娯楽を超えて歴史的資料レベルの作品
    2024年11月16日
    ここまでリアルに昭和初期の生活ぶりについて学べる漫画はなかなかありません。画力も高く、ハナちゃんや周りの登場人物のキャラクターも魅力的です。今から三世代くらい前の時代と考えるとそこまで大昔でもないのに、現代までの生活様式の激変ぶりに改めて驚かされます。考えてみると100歳くらい生きている人は電化製品がない時代からネットで買い物が完結したり、IOTが普及する現代までの変遷を見続けてきてるんですね。感慨深いです。
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  • 八雲さんは餌づけがしたい。

    里見U

    後半に向かってどんどんよくなる
    ネタバレ
    2024年10月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ アラサー未亡人が底なし空腹野球少年にひたすら餌付けし続けるストーリーが繰り広げられるのですが、不思議と飽きずに引き込まれます。ラストに向けて一気に盛り上がっていくのと、ダラダラ引き延ばさずきれいに着地したのはよかったとおもいます。2人の関係が恋愛にシフトしたのかどうかの描写はふわっとした感じだったので、続編が読みたいな〜と思っています。
  • 200m先の熱

    桃森ミヨシ

    結末が気になる
    ネタバレ
    2024年7月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 恋愛もので10巻まで中弛みさせずに読ませる漫画はなかなかなくて、途中でリタイアしてきた作品は数知れずなのですが、こちらはいい感じのバランスでハラハラドキドキを供給し続けてくれます笑 きっかは自己肯定感も高めで、泰然としたキャラ。自己完結しているので他人から何かしてもらうよりかは与えたい側なんでしょうね。ましも君は幼少期からのコンプレックスをこじらせすぎていて、序盤の独りよがりな行動のオンパレードにこりゃないなと思ったら、後半になって明かされるきっかへの過去の献身的なエピソードがジワジワ刺さりつつあります笑 ひららさんは子供時代に感じられなかった母親からの愛情的なものをきっかに求めているのかなという気もします。だから少しでも気持ちが離れたと感じると見捨てられるという不安が一気に押し寄せて、きっかと向き合う工程をすっとばして突っ走ってしまうのかも。10巻までの印象だと、ひららさんとは対一個人としての関係性を構築する前に一気に恋愛モードに入ってしまったので、何かの拍子に壊れてしまいそうな脆さがあるような。出だしの数ページで登場するキャラクターとくっつくのが王道パターンとすると、最終的にはお相手はましも君になるのかな?ましも君が自分からはいったん完全に身を引いてからのドラマチックに一気に形勢逆転とかですかね。仕事、お金、人間関係の構築に自己実現..人生は考えなきゃいけないことが山積みですね😓
  • 1122

    渡辺ペコ

    エゴにまみれた人物描写が巧み
    2024年7月7日
    最後までだれずに一気に読ませるストーリー構成と登場人物の緻密な心情の描き方に星5つ評価ですが、全体のレビュー評価が低めなのはこの赤裸々なキャラクター達のエゴにまみれた行動と心理描写に拒否反応を示している読者も多いのかなと想像。決してペラペラの、内容の薄い大量生産型の恋愛漫画ではないのですが...いちこが礼に対して、おとやが美月に対してそれぞれ感情を反芻している場面でもありましたが、結局人は自分優先で他者は二の次。自分は相手に愛情を持っていると思っていても、自分にとって都合がよい状況だからこそ感じるものかもしれない。相手から受け取るメリットが自分が与えるものより目減りしたら、自分の存在価値が軽んじられたと傷つく。最初は何もかも新鮮で恋愛ドーパミン出まくりでも、時間の経過とともに感動と相手への感謝は薄れていく。決定的に相手を傷つけてしまったら前の状態まで復元することはほぼ不可能。他人と末長く双方心地よいと感じる関係を構築維持していくためには、これらのことを肝に銘じて日々過ごさなければ...と実感しました。基本的に漫画は現実では体験できないファンタジーの世界を楽しみたいので、ドロドロしたネガティブな要素を排除したジャンルしか読まないようにしてますが、この作品は辛く悲しい感情が生まれた時、どのように自分と向き合ったらよいのかを再確認する意味でも読んでよかったです。
  • お前、タヌキにならねーか?

    奈川トモ

    笑って泣ける最高の神作品
    2024年6月25日
    最近読んだ漫画の中でも特にレベルの高い作品の一つです。人生ハードモードで傷つき弱りきった人間にそっと寄り添ってくれる、キャラ色あふれるタヌキたちが愛おしい。シリアスなシーンもシュールなギャグで昇華させつつ、最後はほっこり温かい気持ちにさせてくれるストーリー構成も巧みです。ありきたりの人情系におさまらず、中二病のAZ(小豆丸...)やら、おとぼけの長老やら、主人公以外のキャラクターも魅力的なのもこの作品の面白さを引き上げていると思います。なんでタヌキ?というツッコミはさておき、とりあえず騙されたと思って一回読んでみることをオススメします。
  • 転生悪女の黒歴史

    冬夏アキハル

    ストーリー設定が斬新
    ネタバレ
    2024年5月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 異世界転生も悪役令嬢も定番のテンプレート系なテーマですが、転生したヒロインが、ストーリーの創造主というのが、面白い切り口です。中二病を拗らせたキャラ設定に、こっちまで共感性羞恥を呼び起こされ、作者の黒歴史エピソードの一つ一つが突き刺さります笑 ふざけているシーンが多いのに、要所要所で描き出される心象風景が妙に哲学的なところも魅力です。ストーリー展開にやや一貫性がないように思えるのと、作者目線で俯瞰していることでゲームの攻略っぽくなってしまい、今ひとつ没入感が薄れがちなので(死んでも後から生き返ったりとかそんなチートがありそうで今ひとつ緊迫感がないような)この先、伏線回収など練られた展開を希望します。
  • 華麗に離縁してみせますわ!

    あばたも/白乃いちじく

    父娘の無双がチート級すぎる笑
    ネタバレ
    2024年1月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 登場人物のうち、仮面卿とローザにほぼ全てのパワーバランスが持っていかれている作品です笑。ゆえに旦那様の影が薄い...この父娘が無敵すぎてハラハラするところはなく、ひたすらザコキャラを成敗していく流れになっている点がやや単調な印象。とにかくローザが最強なのと旦那様がヘタレキャラなので、恋愛方面でキュンキュンする展開はそれほど期待できません笑。仮面卿の過去の謎解きが1番面白いところかも。もうちょっと歯ごたえのある敵(味方と思わせといて読者の意表を突く展開にする等...)が出てくるとストーリーにメリハリが出てよいかと思います。
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  • 路傍のフジイ

    鍋倉夫

    ニュータイプのヒーロー
    ネタバレ
    2024年1月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 主人公にしてこの絵柄、そしてこのキャラクター設定。完全にニュータイプのヒーローです。非イケメン枠の主人公だと、大抵一芸を極めた天才肌の職人系、はたまた皆の愛されキャラで周りを癒していく系の展開がお約束ですが、そのどちらでもない笑
    完全なるマイワールド炸裂なのに、押し付けがましさや、不快感が一切湧かない、なかなか稀有なキャラクターです。表面上、感じの良い人でも裏では何考えてるかわからないよね的な漫然と漂う人間不信や、他人と比較して優越感や劣等感を感じてしまう自分の浅ましさに自己嫌悪を感じたり、そんな鬱々とした感情を感じるも感じないも自分次第ということを彼の言動から学ばされます。今後のフジイ君から目が離せません。
  • 葬送のフリーレン

    山田鐘人/アベツカサ

    一つ一つのエピソードが刺さる
    2023年10月15日
    勇者一行、魔王を倒してからの後日譚という新しい切り口。共に旅した仲間は寿命でもうこの世にはおらず、1000年以上生きるフリーレンが、過去の記憶を思い出しながら新たな仲間と旅に出る。泣かせてやろうという意図は感じないのに一つ一つのエピソードに(特にヒンメルが存命していた時のセリフが刺さる)涙腺が緩みまくりです。それぞれ異なる時間軸を生きるキャラ達の人生が交差し合い、思い出を紡いで行く様が何ともじんわり心に沁みます。セリフのないコマもいい味出しています。
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  • 虎は龍をまだ喰べない。

    一七八ハチ

    作画、ストーリーの巧さが頭一つ抜けている
    ネタバレ
    2023年9月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 全くノーチェックな作品でしたが、ファンタジーの中でも世界観の作り込みが斬新で一気にハマってしまいました。他の生き物を捕食できないということは、自分の死に直結すること。そんな動物社会の厳しさを描写しつつも、本来は敵同士であるはずの他種族との出会いからお互い心を通わせていくシーンがグッときます。3巻に登場した狼と龍のエピソードは涙なしには読めません。人間が自分より寿命の短いペットを見送る時に通じる感情かもしれません。絵も緻密なタッチでとても綺麗です。動物たちの動きのあるシーンの描写力は圧巻の一言です。白麗が虎状態の時に仰向けになってモフモフじゃれているシーンが可愛い。主人公2人はお互いの存在についてまだ具体的に言語化できる境地にはたどり着いていないようですが、今後の行く末が気になります。
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  • 隣の芝くんは見せてくれない 分冊版

    森脇葵

    ところどころでストーリーが崩壊している笑
    ネタバレ
    2023年9月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 無料版のみの感想です。昭和の少女漫画ならまだ許されたかもしれないとんでも設定の嵐で、もはやギャグのようになってきました。まず一流企業という設定ですが、働く人々のコンプラ意識の低さ、リスク管理はゼロ、炸裂するモラハラ、公私混同しまくる登場人物、逆恨みして主人公に襲いかかる元恋人(しかもなぜか凶器がカッターナイフ)となかなかのカオスぶりです。そして主人公は仕事ができて理性的なキャラクターという触れ込みですが、どうみてもそうは見えず、テンパるとありえないミスをやらかす。プライドは高く上から目線なところもちらほら。副社長は忙しいはずなのに、二重生活を送るような時間をどうやって捻出してるのか...あえて非日常的な設定にしてインパクトを出そうとしたのかもしれないですが、ストーリー全体的にリアリティが崩壊していてどのキャラクターにも感情移入しづらい仕上がりになってしまったような。
  • 同志少女よ、敵を撃て

    逢坂 冬馬

    圧倒的な筆致力で一気に読ませる
    2023年9月5日
    史実をベースにした戦記小説ですが、怒涛のボリュームを一気に読ませる描写力、表現力のレベルが新人作家とはにわかに信じられないほどです。戦地で死がすぐそこまで迫る臨場感を文字だけをもってここまでリアルに想像させる作品はなかなかないのではないでしょうか。戦争という大義名分をもってすれば、自分が今まで正しいと思っていた信条や善悪の価値観はあっけなく崩されてしまう。敵として戦っている相手は、絶対的な悪ではなく、戦争という環境にさえ身を置いてなければ、平安な生活を愛し、他者を愛する自分と変わらない人間かもしれない。どの時代、どの場所に生まれるかで、大きく人生は決まってしまう(だから自分が今、好きな本を好きな時間に楽しむことができる環境に生きられることに感謝しよう)、そんなことを改めて気づかせてくれる作品でした。
  • ~贄姫と獣の王 スピンオフ~ 白兎と獣の王子

    友藤結

    子供&冒険物の鉄板コンビ
    ネタバレ
    2023年8月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 前作から読んでいます。古くはドラゴンボールの孫悟飯とピッコロの修行シーンのように、小さい子供が荒波をくぐってどんどん成長していくストーリーには勝てません笑 冒険物とは言え、全体的にシビアなシーンはほぼなく、甘々な展開なので緊張感はゼロです笑。ストーリーが予定調和的に着地する(反王制派と拳を交えたてんやわんやのうちに、主人公が魔力覚醒、敵方を制圧。めでたしめでたし的な)予感がビシバシしますが、王道のファンタジーですし面白い作品です。もうちょっとハラハラドキドキは欲しい気もしますが。
  • 殉国のアルファ~オメガ・ベルサイユ~

    嶋木あこ

    面白い切り口。ヒロインがやや弱い
    ネタバレ
    2023年8月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ オメガバースと歴史物の合わせ技一本ということでドラマチック盛り盛りな展開が期待できる作品です。フランス革命を主題に持ってきているのでどうしてもベルバラが頭をよぎります。そこで軟弱キャラのフェルゼンや、メンタル病み気味のロベスピエールに若干違和感を感じますが、これはこれで慣れていくのでしょうか。マリーアントワネットが登場人物の中で一番喜怒哀楽がはっきりしていて魅力的です。ヒロイン(ベルバラのロザリーっぽくもある)はオメガでありつつも、守られるだけではない気丈なところもありますが、その場の状況に流されすぎるシーンが多いような。オメガバースを持ってくると、運命の番というパワーワードに抗えなくなるので、恋愛感情を抱くまでの描写が薄くなるような気はします。絵は抜群に上手いです。特にルイ16世。色気あふれる美男子ぶりが見事です。歴史の教科書で見たあの肖像画のイメージを華麗にぶち壊してくれました笑
  • 魔入りました!入間くん

    西修

    ハマる要素が盛りだくさん
    2023年8月13日
    最初、絵柄から子供向けかなーと敬遠していたのですが、無料キャンペーンから読み始めたらあれよあれよと全巻揃えてしまいました。少年誌のパワーコンテンツ(友情、成長、異世界)盛りまくりで、登場するキャラクターの数もものすごいですが、サブキャラ一人一人の個性の描き方を見ても作者さんの圧倒的な熱量を感じます。進級試験のエピソードでクラス一丸となって課題を乗り越えていく場面は、本当に爽快で感動的です。時々、キャラがとがりすぎたり(幼稚園児のようなクララとか)、変なテンションでストーリーが進行したり(入間くんをやたら女装させたがったり)もありますが、主人公以外にもスポットをあててそれぞれのキャラクターの魅力を引き出している本当に面白い作品だと思います。
  • フラレガール

    堤翔

    ギャグに振り切ったのがよかった
    2023年8月13日
    恋愛漫画の最大の難所は、両想いになってから一気に失速するパターンをいかに回避するかにあると思うのですが、この作品は序盤からカップル成立してストーリーが進行する変化球パターンです。恋愛部分の描写は正直普通と言えば普通で、きゅんとする要素は薄めですが、そこらかしこに散りばめられたギャグや超常現象のオンパレードの合間に振り回される主人公2人の可愛らしいキャラクターが光る世界がなかなかよいです。
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  • STAYGOLD それから。

    秀良子

    BLへの新たな問題提起となりそうな
    ネタバレ
    2023年6月24日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ある意味前作CP以上に注目されているコウ&日高ですが、結構リアルなところを突いてきている作品だと思います。学生時代から重ねてきた友情とも愛情とも言える思いの深さは、他の人間では上書きできないレベルまで達してしまっていることをお互い自覚した第2巻。けれど日高のコウに対する思いは性愛的指向も加味されているのに対してコウ自身は自分を異性愛者と自認している。このギャップを双方どのように折り合いつけるかが、この作品の最大のテーマかと思います。現時点では別々の道を歩み始めることで、それぞれが同じように喪失感を抱え、いつまでも心の奥底に残り続ける存在を振り払おうと新たな人間関係を構築してもしっくりこない、彼でなければこの隙間は埋まらない...と自覚したところが第一歩かと。最終的にどのような着地点になるのかとても楽しみです。
  • ふれなばおちん

    小田ゆうあ

    恋愛だけが至高ではない
    ネタバレ
    2023年6月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ こちらの作者さんはかろりのひめごとも読ませていただいていますが、器が大きく誰に対しても愛を与えられる聖母的なヒロインを描かせたら天下一品だと思います。一方、男性陣はというと、スパダリ系男子は登場せず、駆け引き計算一切抜きに好意がだだ漏れする単細胞系。明らかに人間の成熟度が釣り合ってない2人がなぜか恋愛モードに突入するその展開に違和感。特に夏は龍の猛烈プッシュに絆されいつしか、こんなに好きになってしまうなんてと、罪悪感と高揚感に苛まされるという謎展開に。そもそもそんなに相手のことをよく知らないうちに恋に恋するポエムなモードに突入していくので読者は置いてきぼり感が。舞台で龍が情感たっぷりに夏に好きだと観衆越しに呼びかけて、感極まって涙を抑えられない夏がメロドラマのヒロインのようでもあり...家族間の描写はとてもリアルに表現できて親子間の情愛とか、すごくいいシーンが多いのに恋愛になるとチープな印象が漂うのが残念。また大っぴらにできないはずが、2人のだだ漏れな想いに心打たれたサブキャラがこっそり応援するというのが、善意からとは言え無責任すぎるかと。最後のホテルのフロントも夏の夫に部屋番号教えたり、あちこち??と思うところも。今まで平凡ながらもささやかな幸せを感じながら平穏な家庭生活を送ってきた母でもあり、妻でもあるヒロインが思いもかけず夫以外に恋してしまった葛藤と苦しさがこの作品のメインテーマですが、個人的な意見では、恋愛は手っ取り早く、人間の本能的な部分に働きかけて、一気にドーパミンを放出させるイベントなので、打ち上げ花火のようなものかと。夏は今まで家族を献身的に支え、かつ頼りにもされて強い信頼関係を築いてきた家族というチームなのに、この一瞬の打ち上げ花火の前に霞んでしまったのが切ない。人間なのでパートナーがいても他の人をいいと思ってしまう感情自体は否定しませんが、円満な家庭を壊したくないなら、そもそも好意を伝えたり相手に悟らせないのが大前提かと。そんなこと言ったらこの作品自体が成立しなくなりますが...恋する気持ちは素晴らしい、自分に素直になるのが一番みたいな恋愛至上主義な風潮がありますが、必ずしも恋愛だけが最も尊いものではないのではと思う自分がいます。
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  • 山田くんとLv999の恋をする

    ましろ

    主役がもはや山田になっている笑
    ネタバレ
    2023年5月15日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 王道と言えば王道の恋愛漫画なのですが、この漫画の面白さはモチーフになっているゲームさながら、まるで読者が山田を攻略している気になれるところでしょうか。塩対応の山田がどんどん甘々になっていくさまが見ものです。高評価をしているほぼ全員が山田のキャラに完オチしてると想像しますが、高校生にして人間何周目?とツッコミを入れたくなるほどのスパダリぶり。喜怒哀楽をほとんど見せないのに、たまに見せる大胆な愛情表現のギャップと色気の破壊力が凄まじいです。低評価をつけている人は、茜の直情径行型のマイペースなキャラで引っかかるのかもやしれません。ヒロイン役としては山田ほどのインパクトがない気もしますが、ここでとがりすぎたキャラにすると山田の持ち味が発揮されないのでこのくらいがバランスいいのかもしれません。恋愛漫画はカップル成立後は、失速してつまらなくなる展開が多いですが、こちらの漫画は山田の変化を見たいがために読んでしまいそう。
  • すみれ先生は料理したくない

    大久保ヒロミ

    すみれ先生が可愛い
    ネタバレ
    2023年5月4日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ストーリーの半分はギャグで構成されていると思えるほどすみれ先生の料理が壊滅的です笑 それでも少しずつ上達していくのかなと少しは期待してましたが、最後まであまり変わらず。料理らしき物体のなれの果てとともに協奏曲か葬送曲の完成&愛猫ショパンのツッコミが入るという定番オチのループです笑 見た目と中身のギャップにがっかりされないように奮闘する姿が、可愛らしくも、もどかしくもありですが、最後はうまく着地してよかったです。登場時に危険人物な香りがしたギャル先生が実は1番いい人だったような。恋愛部分の描写は、ひねりもなくややシンプルすぎるストーリー展開ですが、この漫画の面白さは料理のできないすみれ先生の奮闘ぶりをギャグで伝えるところかと思うのでこれはこれでよかったかと思います。
  • 婚約破棄された公爵令嬢は令嬢の仮面を脱ぎ捨てる【分冊版】

    鈴森ねこ/宮間諒

    いい意味で期待を裏切る展開
    ネタバレ
    2023年5月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 冒頭のシーンは既視感のある婚約破棄から始まりますが、婚約者との子供時代からの関係を見ると敵対関係というわけでもなさそうで、ヒロインは騎士団に入って婚約者を支える立場になるという想像もしない方向に。支えたいといいつつも恋愛感情は全くないようで、話の方向性が変化球すぎて先の展開が気になります。
  • ワンルームエンジェル

    はらだ

    登場人物たちの行動がいろいろと謎
    ネタバレ
    2023年5月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ストーリーとしてはオリジナル色が強くて、面白い切り口だと思うのですが、登場人物達の行動が揃いも揃っていろいろ謎です。主人公:温厚で情の厚いキャラと見せつつ、理性が飛んだ時の暴力性に半端なく引きます。天使: 人生を絶たれた理由について種明かしされますが、何とも消化不良です。主人公家族: 柄は悪いが、根はいい人という描写をされつつも、主人公含め周りの環境に巻き込まれ、堕ちるがまま現状に諦め、這いあがろうとしないところがどうも共感できず。ハマる人はハマると思うのですが読む人を選ぶ作品かもしれません。
  • 殿下、離縁前提の結婚生活、いかがですか?

    汐かなか/扇レンナ

    自立するヒロインだけど
    ネタバレ
    2023年5月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 4巻まで読みました。お互い男嫌い、女嫌いでマイペースな2人が政略結婚の中で興味を持っていく、という展開が想像できます。ヒロインは自立する芯のあるキャラクター設定のようですが、行動原理は基本自分のためで利他的な要素があまり感じられません。また着飾ることは興味がないといいつつも、自分の容姿に触れる描写がちらほらあるのも、キャラクターが一貫されていない印象で、あまりストーリーにハマれず、ここでリタイアします。
  • 後宮の花は死んで前世を思い出したので自由に生きます

    街こまち/三園七詩

    異世界転生と中華ファンタジーの融合
    ネタバレ
    2023年5月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 異世界転生系はほぼ中世ヨーロッパ風と相場が決まっているものと思っていましたが、まさかの後宮が舞台とは。なかなか斬新な設定です。ほぼ全ての転生ものに感じることですが、現代で人生を終えて転生するシーンが、え?そんな理由で?的な描写ばかりなような。酔っ払って早逝とかあまりにアホすぎて...導入部なのでそこまで作り込んでもいられないのかもしれないですが、初っ端からテンション下がらないようにもう少し練ってほしいかなと。ストーリー展開は、後宮ものにミステリー要素がミックスされた感じで、宦官かと思っている相手が皇帝というのは、よくある設定ですが、展開も早いので面白いです。お話はよいのですが、主人公と皇帝のキャラクターがちょっと子供っぽい気がするので、ハマり度はやや低めです。
    いいね
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  • 片田舎のおっさん、剣聖になる~ただの田舎の剣術師範だったのに、大成した弟子たちが俺を放ってくれない件~

    乍藤和樹/佐賀崎しげる/鍋島テツヒロ

    面白いテーマなのに惜しい
    ネタバレ
    2023年5月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 1巻のみの感想です。他の方も書かれていますが、かつて剣術を教えた弟子達が女子しかおらず、全員が主人公に心酔しているという男の願望を凝縮させた設定が前面に出すぎて肝心のストーリーが頭に入ってきません。しがない田舎の道場の師範だった主人公がキラキラした弟子達に引き立てられて剣聖として生まれ変わっていくという展開は面白いと思うのですが、この謎のハーレム設定で肝心のお話のコアがぼけてしまっているのは残念。主人公はこのハーレム状況の中でも、浮つくことなく至極真面目なキャラクターを貫いているのでそこはよかったです。
  • かたわれ令嬢が男装する理由【タテヨミ】

    雨宮 レイ./MONA/SORAJIMA

    ストーリー展開が早くて面白い!
    ネタバレ
    2023年4月22日
    このレビューはネタバレを含みます▼ バッドエンド人生やり直し系、男装令嬢、花男 & とりかへばや物語をミックスしたような人気要素てんこ盛りの安定の面白さです。ストーリー展開が早いので飽きずに一気に読めます。謎の婚約者も追々登場するんでしょうか。結末は皇太子エンドになるんだろうなと予想しつつ、カイルの横やりもいいスパイスになっています。浅く読む分には十分面白いのですが、登場人物それぞれのキャラクターを特徴づけるエピソード(皇太子の母が毒殺されたと説明があったような)が紹介されたり、過去世で皇太子毒殺容疑で処刑されるまでの伏線がつながるようなイベントの掘り下げがあると、恋愛要素以外にサスペンスの部分でも楽しめそうな気がします。
  • シャングリラの鳥

    座裏屋蘭丸

    凄まじい画力
    ネタバレ
    2023年4月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ レビューが高評価だったので読んでみました。何より絵が抜群に上手いです。醸し出す楽園感もろもろの雰囲気が見事に描かれており、ものすごくレベルが高いと感じました。その反面、ストーリーの切なさに読後にしばし放心状態になるとか、登場人物に感情移入して一緒に胸が苦しくなるとか、そんな没入ポイントが自分には見つけられず、さーっと表面をなぞりながら読了してしまった感じです。絵がうますぎるだけにストーリーを堪能できなかったのが惜しい...
  • 傷痕王子妃は幸せになりたい

    majoccoid/えとう蜜夏

    主人公2人がほほえましい
    ネタバレ
    2023年4月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 人生やり直し系のストーリーです。主人公カップルがほほえましくて可愛らしいです。時間が巻き戻ったのはヒロインだけかと思ったら家族もそうだったとはなかなか珍しい展開になってきました。元婚約者の王子がとことんクズっぽいキャラで完全に悪役側に回ってます。味方と悪役は、はっきり分かれていて、さらになんだかんだと味方は多いので、安心して読んでいられますが、反面ストーリーの緩急は緩めな印象です。早々にカップル成立してしまったので、恋愛方面で成就するかどうかハラハラ見守る楽しみが薄れてしまったのが、やや残念。まだ序盤のようなのでこの後に2人に試練が訪れるかもしれませんがそれも見たくないので今後の盛り上がりポイントが気になるところです。
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  • 末期ガンでも元気です 38歳エロ漫画家、大腸ガンになる

    ひるなま

    この作品に作者の天命を感じました
    ネタバレ
    2023年4月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ こちらの作品はネットニュースで作者の方の訃報から知りました。当事者自ら辛い闘病生活を送る中で、このように漫画という分かりやすく、誰でも親しめる形態で世にご自身の体験談を遺してくださったというのは本当に貴重なことだと思います。私自身も同じような年齢で乳がんが見つかりましたが、当時は自分のことで必死でこの方のように冷静に状況分析したり、周りのことを考える余裕はなかったです。絵柄も一つ一つの言葉選びも、とてもセンスのある方だと思いました。鳥獣戯画風の絵柄が本当に可愛くて素敵です。本来ならシリアスな場面でも感情移入しすぎず、俯瞰した目で漫画的なオチも入れつつ情景描写しているのはまさにプロだと思いました。作者のご冥福を心よりお祈りします。
  • 40までにしたい10のこと

    マミタ

    期待値が高すぎた
    ネタバレ
    2023年4月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ レビュー4.9という高評価に期待して読んでみたのですが、うーん、良くも悪くもどこかにありそうな感じのストーリーでした。お試しから始まった関係がお互い惹かれ合っていく展開に。後半間際に水を差すようなすれ違いイベント発生。でもお互い素直になったらめでたしめでたしの大団円のラストというのがいかにも恋愛漫画テンプレ的というか。恋愛以外に何か別の要素がほしかったかな(主人公ファンシー好きな40歳という印象しか残らず...)デートシーン以外に、おぉっと心に響くエピソードが盛り込まれていたらもっと作品の個性が出せたように思います。
  • ホタルの嫁入り【単話】

    橘オレコ

    主人公(男)に感情移入できない
    ネタバレ
    2023年4月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ こちらの作者さんの作品はちょいちょいメンヘラ系のキャラが登場しますが、主人公でこのキャラ設定はかなり難易度高めなような...性格形成上、何か過去の深い因縁とかがありそうな気もするのですが、感情移入しづらいキャラクターに仕上がってしまったような。もう少し主人公に愛着が持てないと先を読みたいというモチベーションもわかず、もう少し読んでいくと引き込まれる展開になるのでしょうか...
  • 春の呪い

    小西明日翔

    人間模様の描き方が秀逸
    2023年4月18日
    同じ作者さんの別の作品も読んでいますが、ストーリーの組み立て方と登場人物の心情描写がうまい作家さんだと思います。なかなか重いテーマですが、それぞれのキャラクターの抱える赤裸々な感情を、大げさすぎずにいい感じのテンションで落とし込んでいます。映画化したらさらに一つ一つのシーンが生きそうなストーリーです。ヒロインはもう一つの作品のヒロインと性格が結構似てるような(きっぷがよくて善良天然キャラ)
  • 鬼娘恋愛禁止令(完全版) 【電子限定特典付き】

    松虫あられ

    合う合わないが分かれそうな作品
    ネタバレ
    2023年4月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 作品の設定、絵柄、構成等はとてもオリジナリティを感じます。すごく独特な雰囲気をまとった作品だと思うのですが、ストーリーの起承転結だけ追うと、淡々と話が進んでいき、やや消化不良な印象も。テンプレではない個性的な漫画を見つけたと、期待感を高めて読んだらそこまで印象には残らず、決してつまらないわけではないのですが、読む人を選ぶ作品かなと思います。
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  • ティアムーン帝国物語~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~@COMIC

    杜乃ミズ/餅月望/Gilse

    主人公が素直で可愛い
    2023年4月17日
    断頭台エンドを回避すべく第二の人生を奔走する転生ストーリーですが、主人公が聖人無垢なキャラではなく、かなり俗っぽいところが斬新な設定です。自利のために足掻いている行動が、なぜか他利になっていて、周囲からの信頼と尊敬を集め本人の人徳もうなぎのぼりに上がってしまうという、正のループとチートが発動しまくりストーリーです笑 そんなシュールなシーンにはちゃんと冷静なツッコミが入って面白いです。ギャグと真面目な部分がいい感じにミックスしている作品です。小説部分に結構ページが割かれているので、漫画だけにしてもらえるとさらによいかと。
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  • 囀る鳥は羽ばたかない

    ヨネダコウ

    夜明け前が1番暗いと信じたい
    ネタバレ
    2023年3月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ こちらの作品は、いろいろな意味で魂を揺さぶられる作品で、読後は感情を一気に持っていかれるので(まさに沼)、なかなか感想が書けずにいました。ストーリー、伏線の回収、登場人物の台詞一つ一つを思い返しながら何度も読み返してしまう漫画は今までありませんでした。その吸引力の源は主人公の矢代の魅力にあると思っていますが、飄々として気のむくまま刹那的な生き方をしているかのように見えるその裏側では、果てしのない絶望感が見え隠れします。自分は汚れてしまって誰かに愛される資格がない人間だけれど、それでも平気なんだ(本当は愛情が欲しいのに与えられなくても平気なんだ、むしろ傷つけられることが自分は好きなんだ)と思い込むことで、いままで何とか自我を保ってきた儚さを感じます。その深い深い闇に百目鬼が大きな風穴を開けて欲しいところですが、8巻がすれ違いの応酬のピークで終わってしまいました(涙) 7巻から百目鬼のモノローグ描写がなくなってしまったことで、いったいどのような心情で矢代にあのような態度をとるのか、ひとつ分かりかね(キャラ変わりすぎでは?)ヤキモキします。矢代の知らなければ失くすこともなかった、というセリフが切なくて胸に突き刺さります。夜明け前が1番暗いと信じて、9巻目以降は厚いトラウマの壁を百目鬼が壊しまくり(5巻で百目鬼に優しく抱かれることで、今まで自分が好きだと思っていた暴力的な行為に何も感じなくなるという大きな変化が訪れていることを矢代が自覚したので、あと一歩かと)、矢代自身が長い暗闇のトンネルから抜け出す展開を切に希望しています。
  • オフ会したらとんでもないやつが来た話

    mii.m

    ファンタジーとして楽しむのがいいのかな
    2023年2月12日
    1巻のみの感想です。オタクとヤクザというあり得ない組み合わせ。どちらもディープ、かつマニアックな世界で作品内の説明はあまり理解できなくても、登場人物たちの異様なテンションと熱量で読ませてしまう不思議な作品です。ただ現実的にヤクザという存在を面白おかしくコメディにするのは、少しもやもやするので、あくまでファンタジーとしてとらえるのが楽しめるコツかなと思います。
  • 気まぐれなジャガー【単行本版】

    ウノハナ

    圧巻の読了感
    ネタバレ
    2023年2月5日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 冒頭から最終巻までの間に目まぐるしく移り変わる時代背景とともに、主人公2人の出会いから現在までの軌跡が解き明かされていき、気がつけばその世界観に一気に引き込まれました。クライマックスの2人のセッションのシーンは、中学生だった宗純がアラタのギターを初めて聞いた時の高揚感がこちらにも伝わってくるかのようでジーンときました。画力も素晴らしく、とにかく全ての完成度の高い映画のような作品です。
  • まさかな恋になりました。

    邑咲奇

    脱皮後の栞の快進撃がすごい笑
    ネタバレ
    2022年12月28日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 真面目に堅実にコツコツ生きてきた、地味で冴えない35歳独女(おまけに毒親付)設定のヒロインですが、根はそこまで卑屈でもなく、あれこれ巻き起こるトラブルもギャグに落とし込んでくれるので、読んでいて悲壮感が漂わないのがよいです。とにかく母親が胸糞悪いです。闇堕ちせず心優しいまま成長して本当に良かった。なぜ隣人のイケメンが魚に見えてしまうのかは、この母親から受けたトラウマのせいなのかな。メガネを外したあたりからの栞の快進撃がすさまじく、1巻と5巻ではもはや同じ人物だと分からないほど笑。最新刊ではお互い両想いなのにすれ違ってしまって、ハラハラドキドキ展開になりそうな予感。追記: 6巻まで読みました。幼馴染君も心に闇を抱えていそうな描写がちらほら出てきて、早くも栞とチグハグしてきました。どちらも根本をたどると母親がキーパーソンになっているようで因果を感じます。幼馴染君は母親から虐げられていたわけではないけれど、子供時代貧しかったことがトラウマで、その時の記憶を喚起させるものを排除しようとしています。前の奥さんも派手にセレブ生活を満喫するタイプではなく、意外と堅実に生活支えようとしていたのに、頭ごなしに否定されたことが夫への愛が冷めた原因だったようで。この漫画は、それぞれの恋愛がどうこうというよりかは、一人一人の心の闇に焦点をあてていく過程にこそ読みどころがあると思います。
  • Unnamed Memory

    古宮九時/越水ナオキ/chibi

    完全無敵な魔女さん
    2022年12月25日
    全方位向かうところ敵なしの魔女さんなので、若干ヒーロー枠(オスカー)のインパクトが薄い感もありますが、彼との関わり合いの中で本人も自覚していない感情に気がつきつつある過程がちらほら垣間見えるのがよいです。そもそもなぜ魔女が誕生することになったのか、そのあたりの謎が解明されるの楽しみに待ちつつ読み続けたいと思います。
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  • 数字であそぼ。

    絹田村子

    数学が理解できなくても面白い
    2022年12月17日
    テーマ、ストーリー、随所に散りばめられたシュールなギャグ、微妙に熱量低めな登場人物達と、どれもが斬新すぎるピースながらバラバラにならずに絶妙なバランスでぴったりハマって唯一無二の作品になっている奇跡的な漫画です。数学の説明が要所に出てきて、内容は全然理解できないのに、知的好奇心が刺激され面白いと感じさせるのは何故なんでしょう...また作者さんのコマ枠内の手書きがめちゃくちゃ達筆で感心します。
    どのキャラクターも味があってよいですが、早乙女先生(天然)、アナンド君(いつも無表情&変な関西弁)、だんご(マイペース)の描写が特にツボにはまります。
  • 義妹に婚約者を奪われた落ちこぼれ令嬢は、天才魔術師に溺愛される(コミック)

    オザイ/瑪々子

    勧善懲悪はっきりな童話系ストーリー
    ネタバレ
    2022年12月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 家族から虐げられ、婚約者から非道な扱いを受ける善良で健気なヒロインが全方位完璧なヒーローに見初められ、幸せを掴むという王道系シンデレラストーリーです。悪役達の性根が曲がりまくりなので、ざまぁされても同情の余地のかけらもないのですが、ここまで勧善懲悪がはっきりしすぎると、登場人物像が見たままで意外性や想像力の働く余地がないのが残念。ヒロインはいい子すぎて、もう少したくましさや気転が効くところなども見せてくれたらもっとキャラが生きてきたような気も。
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  • 歴史に残る悪女になるぞ 悪役令嬢になるほど王子の溺愛は加速するようです!

    保志あかり/大木戸いずみ/早瀬ジュン

    超人的なヒロインながら行動原理が謎
    2022年12月5日
    まさにタイトルにあるとおり、異世界転生を経て、ひたすら切磋琢磨しながら超人的な能力を身につけ、周囲の世界を変えていくヒロインは痛快です。ただそのモチベーションの源泉が世界的な悪女になりたいというのが、言葉だけ上滑りしている印象です。そもそも悪女になって何を成し遂げたいのかが明らかにされないまま、目指せ悪女になっているような。大人の参謀すらも舌を巻く天才的な知性を持ちながら、この悪女になりたいという最大のテーマについて読者が納得できる説明がなされていないのでやや消化不良です。
  • 冷酷王子と嫌われ魔女の幸せな人生計画~罪深き魔女は前世の咎を利用する~【マイクロ】

    上条あおい

    今後の展開が楽しみ
    2022年12月5日
    ダークヒロイン転生&人生やり直し系ですが、ストーリー展開も面白く引き込まれます。絵はやや子供っぽいというか、若干こなれていない感じはありますが、これから上達していくことを期待しつつ...ヒロインの今世はハッピーエンドになりますように。
    いいね
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  • とんがり帽子のアトリエ

    白浜鴎

    際立った世界観と存在感を感じる作品
    2022年12月4日
    それぞれのキャラクターの描き分けが上手く、どの登場人物も生き生きとしています。ファンタジーの世界を読者に想像力させる設定の作り込みも細部にわたり、完成度が高い作品です。そんなところから、漫画というより、映画やアニメ(宮崎駿系の...)の原作を読んでいるような感覚があります。絵も抜群にうまいです。扉絵の構図等をみていると、作者さんはアルフォンスミュシャが好きなのかな〜と思ったりも。フデムシが可愛い。
  • 水曜姉弟

    小菊路よう

    癒されます
    2022年10月24日
    2巻までの感想です。親同士の再婚で歳の離れた姉弟になった2人が少しずつ心を通わせていく過程が何ともいい感じです。お酒もどきのレシピもきちんと紹介されていて、丁寧な作品だと思いました。主人公2人のキャラも織りなすエピソードも全てが可愛いすぎて続きが気になります。
  • 夏の魔物

    ノムラララ

    せっかく斬新な設定なのに
    ネタバレ
    2022年10月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ オメガバースのテンプレ的設定を壊して、新ジャンルを開拓してくれる画期的な作品になるかも?と期待して購読しました。読み進めていくほどに、主人公たちの心情がどんどん掴めない方向性に進んでいるような... 男の子も女の子も今ひとつ熱量と情緒が欠落している印象で、特に男の子の彼女に対する態度がひどく、全く愛情が感じられません。オメガバースを題材にしてますが、ストーリー上、大きな影響を与えているわけでもなく、盛り上がりのないカップルの話が淡々と続いている展開になってきました。この2人は何を目指して、何を乗り越えないといけないのか分からなくなってきました。
  • お葬式にJ-POP

    Kimura

    いろいろ考えさせられます
    2022年10月12日
    1巻のみの感想です。読み手の年齢、家庭環境、近しい人が存命か、などなどでストーリーの入り方が変わってくるんだろうなと思える作品です。人の死をリアルに実感できない若い頃に読んでいたら、ちょっと刺激的な実録として興味本位で読んで終わっていたと思います。いずれは誰にも訪れる死ですが、故人と思い出を共有した残された者の悲しみは体験した人にしか分かりません。別れは辛く悲しいものですが、心を込めて見送ってくれる人がいるというのは幸せなことなんだろうなとも思います。
  • とんでもスキルで異世界放浪メシ

    赤岸K/江口連/

    ご飯と異世界冒険の美味しいコラボ
    2022年10月12日
    2巻までの感想です。まだストーリーが進んでないので、主人公の目的も、今後の展開も全く想像つきませんが、異世界転生でグルメ系は王道の組み合わせですね。面白くないわけがありません。作る料理も凝ったものではなくて普通の家庭のご飯といった感じですが、異世界の食材を使ってというのが、半分ファンタジー、半分リアルな感じでいいです。美味しいご飯を食べて、幸せそうなキャラを見ているだけで癒されます。
  • 大奥のパティシエール!【タテスク】

    冴時涼月/月乃ひかり

    既視感あるストーリーですが面白い
    ネタバレ
    2022年9月19日
    このレビューはネタバレを含みます▼ そこはかとなく信長のシェフと仁を彷彿とさせるストーリーですが、お菓子作りのパートがきちんと描かれているので読んでいて面白いです。江戸時代の食文化や生活様式にも触れられているので勉強になります。未来からのタイムスリップものだと現代の知識を駆使して周りはびっくり、気がつけば無双状態になるのが定番気味なので、オリジナリティを出していけるとよいかなと思います。しかしまぁ数百年前の日本で現代人が生き抜くのはホント至難の業ですね笑
    追記: 30巻まで読みました。あれ?もう現代に帰ってしまうんですかね。現代のお菓子を再現するために奮闘しているパートは面白いですが、展開が急すぎて終始ドタバタしているような...
  • 私の婚約者を奪った男爵令嬢がなぜか懐いてきます【読切版】

    餅田むぅ

    なんだこの展開は...笑
    ネタバレ
    2022年9月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 短編で2巻でここまでのオチに持ってくると言う力業が潔いというか、あっぱれと言うか...笑 ストーリー自体はテンプレでよくある感じ、ヒロインも特にキャラ立ちしてる訳でもなさそうな...と思っていたら最後にやられました。もはやギャグ漫画の領域のようです笑 掴みのインパクトが強烈すぎた分、この先は普通の恋愛漫画にしてしまうと尻すぼみになりそうな気もします...
    (続きあるのかな?)
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  • 贄姫と獣の王

    友藤結

    真っ直ぐなヒロイン
    ネタバレ
    2022年9月11日
    このレビューはネタバレを含みます▼ シーモアさんで漫画ライフを何十年ぶりかに再開した頃に手に取った作品です。バリバリのファンタジー少女漫画はあまり興味がないのに、なぜこの作品に目を留めたのか全く覚えていません笑 意外にハマって次々と理不尽にヒロインに降りかかる試練に涙しながら読んでいました。主人公2人の恋愛がどうこうというよりかは、エピソードを重ねるごとにヒロインが周りからの信頼を得ていく過程がこのストーリーの真骨頂な気がします。ところどころ??と思うところもあり、ヒロインのおーさま呼びやら(普通の呼び方にしておいた方がよかったのに)、何でいきなりお妃になるのやら(使用人からとかじゃダメだったのか)、その時だけ物語に没入していたのが現実に引き戻されてしまい...苦笑 ラストはきれいに着地してよかったと思います。
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  • 薫る花は凛と咲く

    三香見サカ

    ちょっととんとん拍子すぎるかな
    ネタバレ
    2022年9月11日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 主人公2人のキャラクターは好感がもてます。特に薫子が可愛い上に芯も通っていて、おまけに大食いなのがいい笑。

    ストーリー的にはところどころ設定や展開にリアリティを感じないところがちらほら...(底辺高に通っているはずなのに妙に台詞回しが知的だったり、凛太郎の友人達と昴が打ち解けるまでがやけにあっけなかったり)
    そして主人公を取り巻く周辺キャラが一見クセがあるけど実は愛情深くていいヤツという設定。素直になれなかっただけで、心を開いたらお互いの存在をさらに認識したみたいなテンプレ的かつ予定調和な展開になってしまっているのでもう少し意外性が欲しいかな。

    ここを乗り越えたら大きく成長できるといった課題やゴールが特にないので、ストーリー全体的にメリハリとパンチを感じないのが残念。すでに主人公2人が両想いになっているので、仲の悪い底辺校とお嬢様学校という一番キモとなる設定がもうあまり意味がなくなっている気が...
  • 大蛇に嫁いだ娘

    フシアシクモ

    日本昔ばなし風 新感覚ファンタジー?
    2022年9月8日
    なかなか同じようなジャンルの漫画はあまり見たことがなく、絵柄のやや筆圧の強い懐かしい感じの絵のタッチと独特のストーリー背景もあってなかなか新感覚な作品です。ちょいちょいギャグもあるのがいいアクセントになってます。大蛇様が今までどう言った人生(蛇生?)を送ってきたのか、人間とどのように関わって生きてきたのか等々いろいろ謎に包まれた部分が今後どのように明らかになるのか楽しみです。
  • 氷の城壁【タテヨミ】

    阿賀沢紅茶

    想像以上に深い人間考察
    ネタバレ
    2022年9月8日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 50巻近く無料キャンペーン中だったので、なんとはなしに読み始めましたが、読めば読むほどその面白さに気がついたら一気に購読してしました。単に学園恋愛漫画にカテゴライズしてしまうのはもったいないと思えるほどにそれぞれのキャラクターの心理描写が巧みです。メインキャラの4人はそれぞれ心の奥底には、家庭に自分の居場所がないという孤独感や、周りの友人からあるがままの自分では受け入れられないのではないかという不安を感じています。結果自分の見られたくない部分を暴かれるのではないかと近づく人を過剰反応にシャットアウトしたり、逆に誰も踏み込めない心の奥深くに鍵をかけていることに本人自身も気づかないまま、なんとなくうまく人間関係を構築しているように見えたり。この一見バラバラの性格の4人が出会い関わり合うことで、相手を大切に思う感情を知り、喜びを感じることができ、結果今まであまり好きではなかった自分自身のことも肯定していくという化学反応が見事に描かれている名作だと思いました。できれば高校卒業後、何年か経ったその後も読みたいなと思う作品です。
  • 百姓貴族

    荒川弘

    読み物としてもレベルの高い教育漫画
    2022年9月7日
    無料版のみの感想です。こちらの作者さんは本当に多才な方ですね。どのようなジャンルで描いても読者を夢中にさせる表現力と内容の厚さに感服です。実体験をもとに描かれているのでリアルにその情景が伝わってきます。労働環境的にはなかなか大変な業界ですが、小中高あらゆる年代の子どもたちが読んで農業に興味を持つ若い人たちが増えていったらいいなと思いました。
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  • 野田ともうします。

    柘植文

    シュールな感じがグイグイきます
    2022年9月7日
    無料版のみの感想です。シュールな雰囲気と力の抜けたギャグがじわじわきます。コマ枠外に手書きの書き込みも沢山あって読んでいて楽しいです。日常つれづれ系なので、続きがものすごく気になるという衝動はないのですが、ギャグ漫画としてのレベルは高い作品だと思います。
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  • 間違いで求婚された女は一年後離縁される

    ヤマトミライ/Amary/ほいっぷくりーむ

    ヒロインが不遇すぎる
    ネタバレ
    2022年9月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 無料版のみの感想です。ヒロインが不遇な扱いの中でも我慢強く献身的に尽くす系のお話ですが、なんというか全体的に湿っぽくスカッとしません。ヒーローも周りに踊らされてモダモダしている感じが好感持てず...肝心の主役2人のキャラ設定をもっと魅力的にしていたらもっと引き込まれるストーリーになった気がします。
  • 売られた辺境伯令嬢は隣国の王太子に溺愛される

    小椋あん/COMIC ROOM

    想像以上に面白い!
    ネタバレ
    2022年9月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ とりあえず10巻まで購読してみた感想です。ヒロイン→気の強い男前キャラ。ちょっと単細胞気味で情緒が足りない気もしますが好感持てます。ヒーロー→クールなダークヒーロー系?俺様キャラながらこの後ヒロインにデレるのが楽しみ?周辺キャラ→ヒロインへの忠誠心も厚く安心して見ていられます。レイヴンがもしかすると下克上的な当て馬キャラになるのかな?総括すると評点よりもだいぶ面白いストーリーだと思いました。確かに酷評されているとおり1巻あたりのページ数は少なめかな。内容はいいと思います。追記: 2
    2巻まで読みました。少女漫画のはずが戦闘漫画のような展開になっててある意味シュール笑。まだまだストーリーも序盤で溺愛されるレベルにいっていませんが、同志、はたまた戦友のようなカップリングが今後どうなっていくのか注目です。
  • お気楽領主の楽しい領地防衛

    青色まろ/赤池宗/

    ワクワクするストーリーになりそう
    ネタバレ
    2022年8月29日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 前世の記憶を持ったまま異世界に転生して人生やり直し系というとテンプレっぽいのですが、主人公がとにかく有能で性格もいいので読んでいて楽しいです。周りの登場人物もみな個性豊かで主人公への忠信も厚く、追放先の辺境の街がどんどん発展していくのが楽しみです。4巻まで読みました。戦術を駆使して防衛していくくだりはなかなか読み応えがあるのですか、ところどころに垣間見るハーレム風味な描写と新規に登場するサブキャラが男性目線過ぎるのがちょっと気になってきました。もう少しニュートラルな味付けだとよかったかな。
  • 10年間身体を乗っ取られ悪女になっていた私に、二度と顔を見せるなと婚約破棄してきた騎士様が今日も縋ってくる

    ぼてまる/琴子/ボーダー

    ヒロインがいい
    ネタバレ
    2022年8月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 原作も読みました。終始不遇な目に遭い続けるヒロインが気の毒で、早く幸せなエンディングを迎えて欲しいのですが、それでも前向きに頑張る姿が健気で応援したくなります。騎士様がずっと好きでいたのも納得の好感度です。インパクトを狙ったのかタイトルがひねりすぎて迷走気味なのでもっとシンプルにした方がよかったような。騎士様は序盤からヒロインを誤解したままのこじらせキャラを引きずり、さらにヘタレ気味でヒーロー役としての影は薄めです...
  • 悪役令嬢は溺愛ルートに入りました!?(コミック)【分冊版】

    十夜・宵マチ(SQEXノベル)/さくまれん/汐乃シオリ

    もう少し個性がほしいかも
    ネタバレ
    2022年8月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 悪役令嬢転生者としては、王道テンプレ的なストーリーで今後の展開が予想できてしまうのが惜しいかも。登場人物も全員見目麗しく、ヒロインも秘められた魔力が覚醒したりなんだりしているうちに、周りからモテモテに...の予定調和的展開を壊してくれたらもっと話にパンチがでたような。絵はとても綺麗です。
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  • 余命一年、男をかう

    志真てら子/吉川トリコ

    先の展開が予想できません
    ネタバレ
    2022年8月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 人生の終わりを意識したら今までやろうとも思わなかったことや、できなかったことをやりたくなるのかなと考えさせられる作品です。原作読んでいないので、先の展開は予測つきませんが、漫画的な展開であれば、奇跡的に病気が寛解してそこからまた主人公2人の人生が始まるという結末になるのかな。このままヒロインが亡くなってしまうのは相当きついエンディングなので...
  • 箱庭の主と最期の魔女

    うさ沢妹子

    3巻までの感想です
    ネタバレ
    2022年8月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 冒頭からのヒロインのピンチと逃亡劇にハラハラドキドキしながら2巻目以降に手を伸ばしたのですが、ヒーローに匿われてからの展開が失速したような。命を狙われているという設定はありつつも、主人公の淡い恋心の描写がメインになってきて、エピソード全体がぼやけてしまった印象です。もうちょっとメインのお話の進行を盛り上げてから、恋愛方面も徐々に進展させていった方が引き込まれていたかもしれません。
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  • 家庭教師の岸騎士です。

    奥嶋ひろまさ

    キシキシとトオル君がいいコンビ
    2022年8月13日
    キシキシの隠れた素性も気になりますが、トオル君が素直ないい子でほっこりします。お母さんもいい味出してます笑。登場人物全員が可愛らしい😄
  • その「おこだわり」、俺にもくれよ!!

    清野とおる

    あふれる清野ワールドが垣間見れる作品
    ネタバレ
    2022年8月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 無料版のみの感想です。こちらの作者さんは某方とのご結婚で知りましたが、作風がなかなか突き抜けてますね。ツッコミ役の作者さんのテンションがとにかく際立ってます笑。こだわりを持ったそれぞれの登場人物さんも、奇人変人ぶりを披露してますが、インタビュアーの清野さんの熱量がこの作品の全てを表しているのではないかと。
    いいね
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  • 親友王子と腰巾着~推しの王子に求婚されて困ってます~

    真籠縁/流星ハニー

    悪役がいないラブコメ
    ネタバレ
    2022年8月13日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 女性化したもと男性世話役と王子というカップリングがラブコメなのかBLなのか、ジャンル分けがよく分からないですが、2巻で上手く着地して面白いです。性別関係なしに子供時代からの王子の一番の味方が伴侶になったという、めでたしめでたしなエンディングです。
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  • ハイスペ弁護士との同居生活は最低で最高です。

    藤代香澄

    今後の展開はなんとなく想像つきますが
    ネタバレ
    2022年8月3日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 恋愛漫画としたらややよくある設定な感じがしつつも出だしは面白いです。スペック高いがゆえモテモテで女性関係は不誠実なイケメンが気がつけば主人公に溺愛モードに...という過程が最大の盛り上がりポイントになるのかな。
    早くも弁護士の同僚がいい当て馬ポジションになるのが予想できます笑。
    カップル成立したら変に伸ばさずさくっと完結するのがよい気がします。

    追記: 3巻まで読みました。漫画だからと言ってしまうとそれまでなのですが、律くんの心情描写が希薄すぎて、なぜここまで自分の気持ちが分からないのかというリアリティが薄れつつあるような気がします。現実的にここまで全方位完璧なエリートなのに、恋愛方面だけ人間関係が構築できないという設定は無理があるような気も。過去にものすごいトラウマがあったとか、何か腑に落ちる理由が今後明かされたりするのだろうかと想像してしまう自分がいます。
  • 凛子ちゃんとひもすがら

    七瀬八

    ここ最近で1番のヒット
    2022年7月27日
    クーポンで何気なく購入しましたが、期待を大きく上回る面白さでした。小学生とヒモというすごい組み合わせながら、ピースがはまるようにぴったり収まりがいいコンビです。

    凛子ちゃんも春乃もそれぞれ母親からの愛情を渇望しながらもそれが叶わず自我が欠落した子供時代を過ごしてきています。ですがこの2人の素晴らしいところは、元々の人間ができているからか、過酷な生育環境下でも闇堕ちすることなく、他者に対する優しさを失っていません。

    求めても得られないなら他人には期待しないと諦観してしまった春乃が、今後凛子ちゃんと接することで他者を幸せにする喜びが自分の喜びにつながり、結果2人で幸せになるルートをたどって欲しいなと切に願います。

    2人でトラウマを乗り越えた後は、それぞれ新しい人生を開拓して幸せになりました、というエンディングもありそうですが、やはり2人ずっと一緒の形でハッピーエンドになればいいなと思っています。
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  • 少年を飼う

    青井ぬゐ

    やや既視感のあるストーリーですが
    ネタバレ
    2022年7月22日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 恋愛漫画としたら好きな人には刺さりそうなストーリーだと思います。ただ、きみはペットと私の少年がどうしてもちらついてしまい、インパクトとパンチに欠ける印象。お互いの存在が大きくなっていくうちに恋愛感情が...的な展開が想像できる点や、少年のキャラ設定が無機質な感じ、当て馬的な美術部の先生も今ひとつ存在感が薄い、等々で感情移入してハマる、というところまでは到達できず。ストーリー設定は面白いと思うので、もう少しキャラクターの内面的な掘り下げがされていったら深みが出てきそうな気がします。
    あと主人公2人とも恋愛対象としてお互いを意識するのが早くてややイージーな印象が....もう少し唯一無二な存在となるまでのエピソードを重ねてからの方がよかったかも。
  • 後宮も二度目なら ~白豚妃再来伝~【分冊版】

    中村颯希(富士見L文庫/KADOKAWA刊)/DOJA/壱星でしか/新井テル子

    波瀾万丈ヒロイン
    ネタバレ
    2022年7月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 同じ作者さんの、「ふつつかな悪女...」に続いてこちらの作品も鋼メンタルなヒロイン、話のテンポ、アップダウンと絶妙なストーリー構成です。一巻目の急転直下を経て、おっとりしていたヒロインの性格が逞しく変化し過ぎ?な気もしますが、それだけ苦労を重ねたということで...早くも悪役の正体が主要メンバーにはバレているようなので、今後どうやって盛り上がっていくのか気になります。
    追記: 4巻まで読みました。イベントの仕掛け方と回収が毎回違うので飽きずに新鮮です。ただやはり、ヒロインのキャラがたくましくなりすぎて(有能すぎて自己完結してるような)もう少し柔の部分もみたいかなという気はします。
  • 仮面伯爵は黒水晶の花嫁に恋をする【単話売】

    氷堂れん/小桜けい

    ストーリー的にはひと段落した感じ?
    ネタバレ
    2022年6月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 最初は誤解から引き合わされて結婚したものの、すぐにヒロインの本質に気づき、心を通わせることができたので、ひとまずめでたしと言ったところでしょうか。悪役は悪役に徹していて、ストーリーが進んでいけば早晩、制裁を受けそうな展開が読めるのと、主人公達が既に相思相愛なので、これ以上の引き出しをどうやって持ってくるのだろうか...という気もします。
    ヒロインは芯は強いけれどどちらかというと控えめなキャラなので、もう少しパンチ(というか特徴)があるとさらによかった気がします。あとヒーロー役も若干普通の人っぽい印象が。主人公独特のオーラというか、個性?インパクトが足りないような。
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  • にわか令嬢は王太子殿下の雇われ婚約者

    アズマミドリ/香月航/ねぎしきょうこ

    2巻目からが...
    ネタバレ
    2022年6月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白い設定のお話です。ヒロインも自立したしっかりした子で好感がもてますが、恋愛がテーマのストーリーでもう2巻目でほぼお互い両想い状態なので話の広がりがなくなった感があります。身分の差やらいろいろあるのでしょうが、周りも全員味方で応援していて、悪役もはっきりしているので、先が読めないドキドキ感は薄れてしまったような。
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  • ソウナンですか?

    岡本健太郎/さがら梨々

    思ったよりしっかりした内容
    2022年6月25日
    無料版のみの感想です。もっとライトな内容かと思いきや想像以上にしっかりとしたサバイバルノウハウを教えてくれる漫画です。可愛い女子高生達がお色気交えつつ、知識と創意工夫で無人島生活を乗り切るというてんこ盛りな作品です。もし登場人物がおじさんだったらヒットしなかったでしょう笑
  • 逆行した悪役令嬢は、なぜか魔力を失ったので深窓の令嬢になります

    さかもとびん/蒼伊/RAHWIA

    2巻目以降の展開が
    ネタバレ
    2022年6月25日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 悪役令嬢の人生やり直し系ストーリーですが、ヒロインが気持ちいいくらいに心を入れ替えています笑。体が弱いためか終始おとなしめのキャラなので、今ひとつインパクトが弱いのが残念。新キャラに執着されるものの王子様が助けるんだろうなと一連の展開が読めてしまうので、ハラハラドキドキ感は控えめです。
  • ふたつの証明【タテヨミ】

    朔空誓河

    サブキャラもいい味出してます
    ネタバレ
    2022年6月22日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 30巻無料だったので何気なく読み始めたら止まらず、一気に最後まで読んでしまいました。恋愛面だけにフォーカスするのではなく、散りばめられた伏線も話の展開に合わせてきっちり回収されていてしっかりしたストーリー構成だと思います。サブキャラも個性的でいいスパイスになってます。アカネママ、かっちゃんママ、譲木パパの人間力が素晴らしいです。メインの主人公2人ですが、かっちゃんがかなり単細胞な可愛いおバカキャラなので(ここ1番というところですごい活躍しているのは承知の上ですが)、根本的にお互いの精神年齢が合わなすぎて会話が成立するのか...と言う素朴な疑問が...天体観測してたら自然と恋に落ちてしまうものなんですかね...

    自分はファザコン気味だから、と尚は言ってはいたものの、ちょっとそこだけが腑に落ちませんでした。

    それこそ実のお父さんみたいなキャラクター(頭の回転早く飄々として掴みどころがないように見えて裏でしっかり根回ししている)が相手役だったらカップル像としてはもっとしっくりきたような気がしなくもないです。あと2人よく泣きますね笑 ところどころご都合的な展開もありますが、総括すると家族の絆がうまく描かれたハートフルないいお話です。
  • 土かぶりのエレナ姫

    晴海ひつじ

    想像以上に面白い!
    ネタバレ
    2022年6月17日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 農業ラブコメ異世界転生ファンタジーと表現してしまうと、あれこれ詰め込みすぎてとっ散らかったイメージが湧きますが、メインテーマの農業の部分がしっかり描かれているのでなかなか骨太で面白い作品です。ギャグの部分もコミカルで可愛いし、脇役の取り巻き達もいいツッコミをしてくれます。ヒーロー役はワイルドなツンデレタイプの方がラブ展開的にはもっとパンチが出たような気もしますが、ピュアで聖人君主なキラキラ王子様もこれはこれで素敵です。婚約者はこのまま撤収してしまうんですかね。憎たらしいけどそこまで悪人じゃなさそうなところが、今後キャラ変するのかどうか気になるところです(暴力振るうのは全くいただけませんが...)
    2巻読みました。婚約者がそこまで悪人ではなかったことが分かりつつも対抗馬レベルにも追いつけない感じなのでラブ的には一旦これで落ち着いた感じでしょうか。この漫画の面白さは恋愛方面というよりは、ヒロインの農業オタクが暴走して周りがアワアワするギャグシーンにあるのかも...と気づきつつある2巻でした笑 3巻まで読みました。ライバルを登場させて恋愛メインに持っていくと一気にこの作品の良さが消えてしまうという摩訶不思議。農業ファンタジーに寄せた方が、オリジナル色が出てよいと思うのですが...
  • 悪役令嬢の中の人~断罪された転生者のため嘘つきヒロインに復讐いたします~ 【連載版】

    白梅ナズナ/まきぶろ/紫真依

    新感覚な悪役令嬢転生もの
    ネタバレ
    2022年6月16日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 数ある悪役令嬢転生ものの中でも、一風変わったストーリーで、オリジナル色が強くて面白いです。今まで読んだほとんどの作品のテンプレは、悪役令嬢とは別人格の主人公が存在していて、不幸にも現世で命を落としてしまう。そしてなぜかもともとハマっていた小説やゲームな世界の悪役令嬢に転生してしまう。不幸な結末を知っているので未来を変えるために奮闘していくうちに複数の男性からモテモテに...的なややぬるい展開ですが、この作品もそんな感じ?と最初に思わせておいてから一気にどん底に落とされるジェットコースター的ハラハラドキドキ感がいいです。ストーリーが進んでいったら、どこかでエミの意識が目覚める気がしますが、エミ自身は復讐は望んでないような気がします。なんだかんだとピナが墓穴を掘って自爆するような。でも真のヒーロー役がまだ出てきてないですね。最初に登場した攻略対象全員はあっけなくピナの魅了に引っかかってしまったので、後で心を入れ替えてましたと言われてくっつくのも釈然としないような。
    今のところはレミリアは復讐計画に燃えていてまだ他人に対しては計算ずくで接している感じですが、次第に人との交流が彼女の心を溶かしていってくれるといいなと思います。
    追記: 7巻まで読みました。だんだん神と対峙するやら壮大な方向に話が進んでいってハードボイルドな展開になってきました笑。そろそろストーリーのキーパーソンになりそうな相棒が登場してくれるとよいのですが。
  • 魔導具師ダリヤはうつむかない~Dahliya Wilts No More~

    住川惠/甘岸久弥/

    よくまとまってます
    ネタバレ
    2022年6月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ たくましく自立する女子系のストーリーが好きでよく読んでいます。前世の記憶のチートもありつつですが、それぞれのキャラクターも個性がはっきりしていて、べったり恋愛ものでもなく、ほどよいバランスだと思います。序盤は勢いがあったのですが途中からあまり大きなイベントもなく、スローテンポになってきたような。。。
    追記: 5巻まで読みました。後半何となく不穏な気配を残しつつも、やはり全体的にストーリーに山場がないままのゆるゆる展開です。ヒロインの能力が高く魔道具の開発も順調、出てくる登場人物も基本的に良い人ばかりで、乗り越えるべき試練等も特になくメインキャラたちは、お互いを思う感情が純粋に友情からなのかそれ以上なのか、はっきり自覚しないままお酒とグルメを満喫するパートが繰り返す...というのが定番の流れになっているような...
  • 大好きな妻だった

    武田登竜門

    美談にしていいのかどうか...
    ネタバレ
    2022年6月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ レビューの評価が高かったので読んでみたのですが、ヒロインの心情がどうにも理解できなかったです。残された伴侶にひどい態度をとることで亡くなっても悲しまず、せいせいしたと思ってくれるとなぜ想像したのでしょうか。自分を愛した夫であればきっと、そんな気持ちを一瞬でも抱いてしまった自分に罪悪感を感じるだろうし、逆にそれほどひどい言動を取らせてしまうほどの辛い苦しみだったのになぜ自分は彼女に寄り添ってあげられなかったのかという後悔が彼の長い人生に影を落としてしまうのでは、という考えには及ばなかったのか...
    相手のことを考えているようで独りよがりというか、逆に大きな傷を残してしまったかもしれないと考えると、単純にいい話だと思うことはできませんでした。
  • 家から逃げ出したい私が、うっかり憧れの大魔法使い様を買ってしまったら

    琴子/TCB

    序盤のつかみはよかったけれど
    ネタバレ
    2022年6月10日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ストーリーの構成やキャラ設定は面白くて好みだったのですが、魔法学園に入学以降のストーリーが一気にワンパターン化してしまったような。全般的に登場人物達の精神年齢が幼い印象です。ヒーローは口が悪いツンデレ(正体は序盤でバレバレ)、ヒロインは恋愛には疎い素直キャラ、周辺キャラも今ひとつ存在感が薄く、何というか、キャラクター達にもっと深みがあると良かった気がします。主人公2人がじゃれあっているうちに話が進んでいきますが、もっとハラハラするようなイベントや、予想を裏切る展開が盛り込まれていたらよかったなという感想です。
  • 犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい

    松本ひで吉

    犬猫あるある
    2022年6月8日
    犬と猫どちらも作者さんにとってかけがえのない存在であることが感じられつつ、それぞれの個性と魅力が詰まった作品です。お互い性格が真逆なようなのに、なんだかんだとうまく生活できている様子にもほのぼのします。、
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  • 青薔薇姫のやりなおし革命記

    枢呂紅/双葉はづき/佃繁奈/優月祥

    主人公を応援したくなる
    ネタバレ
    2022年6月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 王道の、人生巻き戻ってからのやり直し系ですが、もともと主人公は悪役令嬢キャラでもなく、ただ周りに巻き込まれて不遇な最期を遂げただけなので、今度は頑張ってほしい。しかし、前世で自分を殺した人間を側近にするとはなかなか肝が据わってます笑
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  • 金の国 水の国

    岩本ナオ

    作品の雰囲気がいい
    ネタバレ
    2022年6月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ ユニークで独特なムードが漂ったお話です。漫画なんですが、絵から受け取る情報があまり記憶に残らず、読み物を読んでいるような、そんな不思議な感覚を受けました。登場人物が全員淡々としているからなのか、読後感はあっさり目ですが内容はきれいにまとまっていると思います。
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  • シャバの「普通」は難しい

    ばたこ/中村颯希/村カルキ

    主人公が無双すぎるけど面白い
    ネタバレ
    2022年6月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 面白いストーリー設定です。主人公があらゆることに超人的な能力を発揮して、難題を解決しまくります。巻が進むとそのチートぶりが現実離れしすぎてだんだんギャグみたいになってきてますが笑。最新刊でファンタジー色も入ってきました。色々詰め込むと話が散漫になりそうなので、この後も間延びしないで面白さをキープして行ってほしいです。
  • ヤンデレ魔法使いは石像の乙女しか愛せない 魔女は愛弟子の熱い口づけでとける 【短編】

    セキモリ/クレイン

    主人公二人の愛の深さに泣けます
    ネタバレ
    2022年6月6日
    このレビューはネタバレを含みます▼ タイトルから若干軽薄そうなストーリーを想像していましたが、とんでもなく深い愛を感じるお話です。ララは自ら不遇な幼少時代を過ごしてきたのに他者に与える愛情の深さはまさに聖母のよう。アリステアもララに出会い初めて受けた人の優しさと温もりに少しずつ感情を取り戻していく最中にララを失い絶望の淵に。そこから20年の間、彼女が戻る日を願い、いつかララに喜んでもらおうと彼女の果たせなかった夢を叶えていくアリステアの姿は健気すぎて泣けます。
  • 僕とロボコ

    宮崎周平

    これはすごい作品に出会ってしまった
    2022年6月3日
    とにかく最初から最後までギャグが突き抜けてます。基本何かのパロディやパクリを面白おかしくデフォルメしてボンド君が焦りぎみにツッコむパターンが定番ですが、不思議と飽きません。
    電車で読んでたらニヤニヤして怪しい人に思われるので家で読んだ方がいいです。
    ロボ子のウザカワイイ感じがどんどんクセになってきます。一見昭和レトロなムードをまといつつも、中身は結構シュールで大人も十分楽しめるジャンプ作品です。あと作者さんかアシスタントさんかわかりませんが、コマ内の手書き部分が達筆です笑
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  • ひとりでしにたい

    カレー沢薫/ドネリー美咲

    期待以上の良作です
    ネタバレ
    2022年5月18日
    このレビューはネタバレを含みます▼ シリアスなのはタイトルだけで中身はライトなのかなと思っていたら、想像以上に内容の濃い作品でした。若い頃は自分や肉親も健康上の問題もなく想像もしなかったようないろいろな問題が年を経るにつれ巻き起こるというのを実感しつつあります。シュールなギャグもいい感じにジワジワきますが、単なる娯楽作品ではありません。高齢化社会に生きる私たちにとってはもはや身近な終活実践者必携の書とも言えるレベルの内容です。追記: 6巻まで読みました。NASDAQ(絶妙なネーミング)となるみの関係は微妙に変化しつつも、多様化する個々の人生のテーマへの掘り下げも抜かりなく、変わらずの名作ぶりを発揮しています。一見絵柄も内容もゆるゆるモードなのに巻を進めても読者を飽きさせない、スルメのような不思議な魅力を持つ作品です。
  • ザ・ファブル The second contact

    南勝久

    安定の面白さ
    2022年5月11日
    第一部に続いて相変わらずキャラのたった登場人物、力の抜けた絶妙なギャグや空気感、独特なセリフ表現と、どれもファブルオリジナルな世界にあふれています。ただ前作を初めて読んだ時に受けた衝撃が大きすぎたせいか、今作はよく言えば安定路線、欲を言うと若干パンチが足りない印象です。主人公が強すぎて窮地に陥らないとわかっているのでハラハラするところがあまりないからかもしれません。前作品は後半にかけて一気に盛り上がったので今回もそのパターンだといいなと続きを楽しみにしています。
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  • 黄金と鍍金

    クレイン/yos

    ドラマチックなストーリーと魅力的な主人公
    ネタバレ
    2022年5月1日
    このレビューはネタバレを含みます▼ こちらの作者さんは不遇な境遇の主人公が逞しく人生を切り開いていくまでのストーリー展開がとてもうまいと思います。伏線もうまく回収してエンディングに繋げており、作品としての緩急が絶妙です。ヒロインのキャラも他人に頼らない自立したしっかり者ながらベタベタに溺愛される展開がややパターン化している気もしますが、作中はシリアスな場面も多いので中和されてちょうどよいのかも。
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  • 鬼灯の冷徹

    江口夏実

    3巻までの感想です
    ネタバレ
    2022年4月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 作風も作画も世界観もユニークで個性的、刺さる人にはすごく刺さると思うし、読む人を選ぶ作品だと思います。ギャグメインでストーリーがあるような、ないようなという感じですので、個人的にはハマり度は低めでした。各キャラクターもシュールでシニカルな感じなので特に感情移入できず、そこも原因かもしれません。
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  • 僕と魔女についての備忘録

    三つ葉優雨

    童話のような優しい世界
    ネタバレ
    2022年4月27日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 優しく切ない童話のようなお話です。同じ時間軸にはずっと一緒に生きていくことはできないことの侘しさを魔女さんは今までの経験から実感しています。考えると人間より寿命の短いペットとの関係もこれに近いかもしれません。家族愛なのか、恋愛なのかはっきり分けることもできないようなそんな唯一無二の存在としてお互い認識しつつある魔女さんと坊くんが今後どんな選択をしていくのか気になります。
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