半鬼に娶られ陰陽師【電子限定おまけ付き】
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半鬼に娶られ陰陽師【電子限定おまけ付き】

百々地さ和

絵から漂う鬼の色気がすごい

ネタバレ
2022年6月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 初読み作家さんで、試し読みしてみたら絵がすごい好みだったので購入してみました。こちらの作品は、半鬼の朱燃×エリート陰陽師の雪乃のお話で、表題作のみ全6話+描き下ろしで合計210ページ。平安時代、陰陽師として活躍する雪乃が、都を騒然とさせている鬼と退治しようとしていたところ、逆にその鬼に攫われてしまって…というお話。特に今BLの沼に足を踏み入れている方は、多分過去に一度は陰陽師とかそういう世界に魅了されたことがあるはず!なんでなんでしょうね笑。なんとなく異質だけど色気のある世界観で、特に朱燃の色気にドキドキしながら読み進めました。朱燃が人の姿になった時は鬼の時より若干色気が減ったかなと思いますが、一貫して絵は綺麗だし、二人が種の違いを飛び越えて想い合う姿にはジーンときました。とっても良かったんです。が、ちょっと色々盛り上がりが足らなかった気が。始まりは朱燃の一目惚れで、雪乃もあっさりそれを受け入れていて、朱燃が一目惚れから執着攻めになるまでがかなり急発進。寝首をかくために嘘を付いて夫婦の契を結んだ雪乃。その時は朱燃が半分人間なことも分かっていなかったわけだし、まあ鬼にとっては大きな事だったのでしょうが、そんなに大ごとだったのかなぁと。朱燃が我を忘れかかった時もあっさり元に戻ってしまったし、最後主上も良い人で二人の処遇もあっさり解決。ハピエンで良かったんですが、もう少しアップダウンがあればもっと引き込まれたかなと思います。
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