このレビューはネタバレを含みます▼
作者さん買いです。いつも心に沁みます。冒頭、狛がすっかり弱ってしまった体で思わず口をついて出た"痛い"という声に「己の声を久しぶりに聞いた」と呟いてしまう。通り過ぎて行った長い長い時間と孤独を感じずにいられません。初めこそ強引に伊月を抱いた狛ですが、その後は自分が妖に落ちかけていても伊月と想いが通じるまでは伊月を抱かなかった狛はエライゾ!それだけ伊月が大事な人になったんだネ。最初に伊月が狛犬を見つけた時の「おまえはここでひとりぼっち?」が、ラストでは「おまえもひとりぼっち?」に、伊月を見つけた狛の目に涙…抱擁。マグカップだけが残された縁側のラストシーンに泣いてしまいました😅お互いに持っている時間が違うから、ハピエンだけど刹那いラスト。でもこのラストの為に全てがあると思えました。💗喋れる猫の妖ちゃんも子供世代に代わっていて癒されました。