恋した相手が男だったBLアンソロジー
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恋した相手が男だったBLアンソロジー

独活/倉橋トモ/佐倉リコ/つゆきゆるこ/汀えいじ/ナツメカズキ/乃一ミクロ/宮田トヲル/ゆくえ萌葱/ん村

好きな作家様目当てなら……

ネタバレ
2022年6月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 豪華作家陣が集結したノンケの恋のアンソロジーです。総勢10名のALL新作読み切りで300ページ越え。好きな作家さんだけを目的とするなら、お値段的にちょっとお財布のヒモが厳しくなるかもしれませんね。単行本は単行本として発売するとして、各作家さん単独に、切り売りされてもファンに喜ばれるかなと思いました。
それぞれ上手くまとまっている満足感はありますし、作品によってはその続きを熱望したくなるものもあります。すごく気になりますよね。
スッキリと心地良い結びとなるものもあるので、どちらにしても読後感は良いと思います。
アンソロジーなので、好みがあるから、よくよく吟味されて購入した方が良いと思います。

以降、敬称略です。

ナツメカズキ:リーマンものはとても新鮮でスーツ男子のカッコ良さと素の姿にギャップ萌えです。年下攻めで身長差もええ塩梅。待ってくれている男が、一番の理解者で見守ってくれていたなんてキュンとします。単行本一冊でお願いしたいです。

ゆくえ萌葱:片思いの切なさに胸がツキンと痛くなる。流す涙が切なく美しいです。

宮田トヲル:曖昧で微妙な二人にドキドキ。気がついたらいつの間にか、恋に落ちてたってのが萌え度が高いですね。とにもかくにも、宮田先生の作品もキャラも可愛くてたまらないです。もう少し先の二人を見てみたいです。アンソロジーから発生して連載もあり得るかと願って止みません。

つゆきゆるこ:すっごく可愛くて好きな作品でした。幼馴染みの両片思いが最高にキュンとしました。「天ちゃん」「夏くん」と呼び合う二人にホッコリしました。めっちゃ良かったです。
ただ、つゆき先生にしては珍しく、人物の描き分けが難しくて、二人の様相が似ていて一瞬混乱します。そこが残念でした。

倉橋トモ:とても綺麗な絵でイケメン眼福です。親友だと思っていたら…
何がきっかけで恋が始まるかわからないですよね。
これは、もう続きをおかわりください。めっちゃ気になります。連載して欲しい~。

と、いった感じです。
短編の難しさもありますが、いい意味での物足りなさで良かったです。
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