夢でもよし~君と、夜明けを待つ~
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夢でもよし~君と、夜明けを待つ~

アユ・ヤマネ

タイトルが深い…あらすじ読まずがいいかも

ネタバレ
2022年6月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ ★大手ビアメーカー本社から地方へ転勤してきた清崎と小料理屋板前・蒼の夜明け待つ(再起)物語。(6/24まで1巻無料、2巻お得ですよ)

★勤務初日、清崎は同僚に連れられて行った料理屋で蒼と出会う…。

★その苦悶の表情、思い詰めた目は何なのか…と気になっていたところで驚きの展開。「そういうことだったのか」と読者は知りますが、蒼は気になりながら何も尋ねない。蒼の性格でもあるでしょうけれど…、相手が話せるようになるまで待つ。傍にいる。痛みに寄り添う。言葉にすると簡単だけど、案外とこれが難しい…。2人の過去を含め、シンプルで淡々とした絵とセリフは、かえって重みが増す気がします。追記:読み返して、蒼くんは清崎さんに毎日家に来てねと伝え(言い方は違いますヨ)、来年か再来年に実をつける木イチゴを希望するのね…ちゃんとBLフフ…となりました。

★完結表記ですので、単行本にならないかな、と待っていたのですが、1・2巻がお得だなーと手にしたら、続きを我慢するのは無理でした。表題作のみそれぞれ36,44,38,38,44ページ。惹かれる理由を明確には述べることができないのですが、作者様の世界に浸るのが好きです。

★「花鳥風月」を感じる暮らしをしておられるのだろうな、と勝手ながら想像します。カラーの表紙も素敵ですし、モノクロでも猫やツバメ、花や木々の呼吸が感じられる気がします。レビューにて番外編があると知り、読むことができました。感謝です。
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